1人の職人の手仕事が世界へ！いまや全世界で愛される靴のブランドって？

南スペインの街、エルチェをご存知でしょうか。

ヨーロッパの人々を魅了する屈指のリゾート地アリカンテにほど近い、地中海に面した街です。

スペインの重要な製造業中心地で、特に靴の製造で賑わい１００を越える工場が建ち並んでいました。

世界の高級メゾンが支持する、スペイン発のエスパドリーユブランド『パロマ バルセロ』

その１つ『パロマ バルセロ』は、Manolo Barcelo（マノロ・バルセロ）氏によって１９６０年に設立されたファクトリーブランドです。

マノロは、繊維素材を縄状にして使い、手製の物を作る巨匠と呼ばれていました。その才能は群を抜き、高いクリエイティブ力はほかのクリエーターを圧倒するもので、天才的な存在でした。

彼にとって重要なことの中にメゾンたち（高級店の主）の存在がありました。彼の作品を世の中に紹介してくれるよき協力者だったからです。

もちろん彼らは流行に敏感でマノロへの要求も次元の高いものでした。しかし彼はクリエイティブかつ天才的な巨匠であり、メゾンたちの要望にことごとく応えることができるエルチェの中でも数少ない職人でした。

エスパドリーユはピレネー山脈に起源を持つ靴で、一般的に上は木綿などの布で靴底は柔軟性のあるジュード（麻）縄でできています。

縄を扱う巨匠と言われるだけに完璧なエスパドリーユを作ることを彼は常人以上に執拗に追い求めました。そして、ブランドの顔となるレディース向けのエスパドリーユの生産を開始すると、その手仕事による品質の高さ、独創性が欧州の高級メゾンから絶賛の支持を得ることとなります。

その後、事業を継承したのが息子であるManuel Barcelo（マニュエル・バルセロ）氏です。マニュエルは独自の創造性をほかの多くのデザイナーたちに与えながら、２００２年よりオリジナルレディースシューズブランド『PALOMA BARCELÓ』の展開に乗り出しました。

流行を追わないクラッシックなスタイルはいつも品質において高い評価を受けるものです。しかし、「それだけではほかのブランドに勝てる魅力を得ることはできない、創造的な魂だけが真の賢い選択で、唯一無二の魅力を得ることができる」と彼は考えたのです。

これがマニュエルのこれまでのエスパドリーユのイメージを変え、よりお洒落で強力なブランドにした理由でした。

芸術、建築物、異文化の影響を受けて生まれた優雅で抽象的なデザイン

『パロマ バルセロ』によるエスパドリーユの独自性は着心地とカッコよさを追求する、洗練された女性向けです。

かかとの部分は固く安定性があり、エレガントなインドのターバンを巻いたようなライン、高いプラットフォームと木製ウェッジのコントラスト、幾何学的なカットがこのブランドが強調するテーマです。

そして、もっとも古いスペイン伝統として知られるエスパドリーユの縄底の靴の存在を、スタイリッシュかつ魅力的に見事に蘇えらせています。

優雅で抽象的なデザインは芸術、建築物、異文化の影響を受けて生まれ、そのスタイル、パター構造、カッティング、フィット感はほかのアイテムに合わせやすいだけでなく、１日中履いても疲れない事も『パロマ バルセロ』の人気の一因でしょう。

エスパドリーユのトップブランド『パロマ バルセロ』

いまでは、イタリア・リビエラ・デルブレンタにある、１７世紀から続く伝統とヨーロッパのセレブたちの信頼を受け継ぐ高級メゾンからも、全世界に流通されることになり、ブランド展開の新しい時代が始まりました。

伝統と手仕事による高い品質を重視しながらも、よりファッショナブルで力強く現代的に進化した『パロマ バルセロ』のエスパドリーユ・コレクションは欧州メゾンから大きな支持を集め、精力的に事業を拡大させていきます。

現在はパリ、ロンドン、ミラノ、ニューヨークの主要百貨店などでの展開に加え、２０１６年１２月にはスペイン・マドリードに初のブランド旗艦店をオープンするなど、ワールドトップブランドとしての地位が確実に確立された『パロマ バルセロ』。この夏、足元の演出をこれまでになくグレードアップできるようになります。

海外モデルやLAセレブにも人気の夏の足元を優雅に魅せるアイテム。ぜひシューズコレクションに入れたい、魅力的なエスパドリーユです。

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[Horlogerie × grape]