佐良直美の現在は? デビュー曲『世界は二人のために』は120万枚の売り上げを記録
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佐良直美(さがらなおみ)さんは1967年にレコードデビューし、数々のヒット曲を世に送り出した伝説的歌手。2019年には約32年ぶりにバラエティー番組に出演し、話題となりました。
ここでは、そんな佐良直美さんの歌手活動や俳優業、また、動物の保護に力を入れる現在の活動についてなど、さまざまな情報をご紹介します。
佐良直美はデビュー曲『世界は二人のために』が大ヒット
佐良直美さんのデビュー曲は、1967年発売の『世界は二人のために』。いずみたくさんが作曲、山上路夫(やまがみみちお)さんが作詞を手掛け、大ヒットしました。
世界は二人のために
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佐良直美さんは、この年の『日本レコード大賞』で新人賞を受賞しただけでなく、1969年には『いいじゃないの幸せならば』でも『日本レコード大賞』大賞を受賞しています。
webマガジン『大人のMusic Calendar』によると、高校生の頃から米軍キャンプで歌い、大学生時代には水島早苗(みずしまさなえ)さんに師事してジャズを学んだ佐良直美さん。その後出演したラジオ番組で、作曲家のいずみたくさんと出会いました。
同じ頃に、銀座で歌っていたところをビクターのディレクターに見出され、レコードデビューすることに。
デビュー曲に選ばれたのが、いずみたくさんが作曲を担当した『alfaチョコレート』のCMソング。この曲をフルサイズにヴァージョンアップしたのが、『世界は二人のために』です。
曲をもらった当初は、単調で童謡のような曲だと感じたことを、情報番組『ひるまえほっと』(NHK)で明かした佐良直美さん。
ところが、歌ってみると歌詞もメロディも練り込まれている、素晴らしい楽曲だということに気付いたのだそうです。
『世界は二人のために』の幸福感にあふれた歌詞と世界観は、ブライダルシーンを中心に需要が拡大。
120万枚の売り上げを記録し、音楽番組『第18回NHK紅白歌合戦』(NHK)にも初出場を果たしました。
また、『いいじゃないの幸せならば』は、岩谷時子(いわたにときこ)さん作詞、いずみたくさん作曲の楽曲。学生運動が盛んに行われていた1969年らしい、刹那的で気だるげな雰囲気の楽曲です。
『第11回日本レコード大賞』では森進一(もりしんいち)さんの『港町ブルース』と大賞を争い、見事栄冠を勝ち取りました。
佐良直美は『紅白歌合戦』に13年連続で出場
佐良直美さんは1967年に初出場して以降、1979年までの13年連続で『紅白歌合戦』に出場を果たしました。
また、同番組では紅組の司会者にも抜擢。1972年と、1974~1977年の計5回、司会を担当しています。
『紅白歌合戦』の紅組司会を通算5回務めたという記録は、黒柳徹子(くろやなぎてつこ)さんと並ぶ歴代最多。佐良直美さんは、昭和の伝説的な歌姫なのです。
佐良直美はドラマ『ありがとう』などで俳優としても人気に
佐良直美さんはドラマ『肝っ玉かあさん』(TBS系)や『ありがとう』(TBS系)の主題歌を担当しています。
『肝っ玉かあさん』は、女手1つで蕎麦店を切り盛りする肝っ玉かあさんと長男の嫁との温かい関係を描いたホームドラマ。脚本は平岩弓枝(ひらいわゆみえ)さん、主演は京塚昌子(きょうづかまさこ)さんが務めています。
『ありがとう』は、同じく平岩弓枝さん脚本の人情ドラマシリーズ。水前寺清子(すいぜんじきよこ)さんらが主演を務めました。
いずれも1960年代後半~70年代を代表する人気ドラマ。佐良直美さんは俳優としても出演し、人気を博しました。
佐良直美が27年ぶりに曲を発表! ベストアルバムも発売
佐良直美さんは2010年11月に、27年ぶりとなる新曲『いのちの木陰』をリリース。2011年9月放送のドラマ特別企画『居酒屋もへじ』(TBS系)の主題歌に起用され、話題となりました。
いのちの木陰
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発端は『いのちの木陰』のレコーディングに、番組のプロデューサー・石井ふく子(いしいふくこ)さんが立ち会ったこと。心に染み入る温かな歌声に感銘を受け、将来の仕事のためのとっておきの1曲になったのだとか。
そして『居酒屋もへじ』の製作にあたって、テーマとぴったりな『いのちの木陰』を、主題歌として即決したのだそうです。
佐良直美さんは2010年に、『いのちの木陰』の発売記念として、ベストアルバム『ゴールデン☆ベスト デラックス』をリリースしました。全シングルのA面曲に加えて、人気のB面曲を収録。
さらに『シクラメンのかほり』『ゴンドラの唄』といったさまざまな年代のカバー曲も収めた、3枚組全60曲の豪華な内容は、佐良直美さんの決定盤といっても過言ではないでしょう。
ゴールデン☆ベスト デラックス 佐良直美
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佐良直美は犬のしつけ教室を主催 『徹子の部屋』では愛犬も登場
歌手業に復帰する一方で、犬のしつけ教室『アニマルファンスィアーズクラブ』や鳥獣のプライベートシェルターを運営する佐良直美さん。東京ドーム1.5個分の敷地で、160匹以上もの動物と生活しています。
2012年には人気トーク番組『徹子の部屋』(テレビ朝日系)に3頭の愛犬と共に出演。黒柳徹子さんが、訓練に挑戦しました。
2019年には、『爆報!THEフライデー』(TBS系)で、32年ぶりとなるバラエティー番組に出演。動物たちと暮らすようになった不思議な背景を明かしています。
それは、佐良直美さんが風邪で寝込んでいた時のこと。飼っていた猫がお腹の上に飛び乗って動かなくなったことがあったのだそう。
これまでにないことで不思議に思った佐良直美さん。同時に腹部に違和感を抱いたため病院を受診すると、早期の卵巣がんが発見されたのだといいます。
この時、愛猫に命を救われたと感じた佐良直美さんは「動物のために生きるように」という神様の思し召しに違いないと、機会があるごとに動物を保護し、恩返しをしているのだそうです。
また、しつけ教室も、ペットの不法投棄問題の解決を目指す取り組みの一環としてスタート。人間とペットの絆を作るための指導に力を注いでいます。
佐良直美の現在・これから
佐良直美さんは、一般社団法人『優良家庭犬普及協会』会長や家庭犬しつけインストラクターなどペット関係の仕事をするかたわら、バラエティー番組やトーク番組への出演といった芸能活動を行っています。
2019年には『爆報!THEフライデー』、『ひるまえほっと』に次々と出演。また、『徹子の部屋』に出演し、変わらぬ元気な姿とトークでファンを喜ばせました。
今後の出演情報やリリース情報が待たれます。これからも佐良直美さんの活躍に期待しましょう。
佐良直美 プロフィール
生年月日:1945年1月10日
出身地:東京都
大学生時代に水島早苗に師事。1967年発売の『世界は二人のために』でレコードデビュー。120万枚の売り上げを記録し、『日本レコード大賞』新人賞を受賞する。1969年、『いいじゃないの幸せならば』で『日本レコード大賞』大賞受賞。1987年、歌手業を休業。1993年、家庭犬のしつけ教室『アニマルファンスィアーズクラブ』を設立する。2010年に27年ぶりのシングル『いのちの木陰』をリリース。現在は、『優良家庭犬普及協会』会長などを務め、動物愛護に力を入れるかたわら、歌手・タレントとして活動中。
[文・構成/grape編集部]