スリッパとサンダルの違いって？痛くなりにくい１足の選び方も解説

ホテルの部屋や、靴を脱いで上がる飲食店などで、スリッパを履いたことがあるという人は多いでしょう。

似たような履き物として、サンダルも存在します。庭先や、自宅の近くにある自動販売機までなど、ちょっとした外出時に便利です。

スリッパとサンダルはどちらも簡単に着脱できる履き物ですが、両者にはどのような違いがあるのでしょうか。

本記事では、スリッパとサンダルの違いなどについて解説します。

形が似ているバブーシュやミュールとの違いや、足が痛くなりにくいスリッパとサンダルの選び方などについても紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

スリッパとサンダルの違いとは？

スリッパやサンダルは、気楽に着用できる履き物として親しまれ、日常生活にも溶け込んでいるアイテムの１つです。

そんなスリッパとサンダルの違いについて、以下ではそれぞれの特徴に注目しながら解説します。

スリッパとは

スリッパは足先全体を覆うような構造となっており、足を滑り込ませて履くものです。

英語では『slipper』といい、『slip（滑る）』という言葉から転じて名付けられたのだとか。

スリッパは左右の区別がなく、かかとを覆うことがないため、気楽に履くことができるアイテムです。

足裏の皮脂汚れなどが床につくのを防ぐことができるため、部屋を清潔に保つこともできるでしょう。

サンダルとは

サンダルも脱ぎ履きがしやすい履き物ですが、紐やバンドなどで足を固定するのが特徴です。

徒歩１５～２０分ほどの場所まで出かける際の『ワンマイルウェア』と呼ばれる服装の一部としても親しまれています。

起源は諸説ありますが、古代ギリシャ・ローマ時代に、熱くなった地面から足を保護するためのアイテムが、月日を経てファッションアイテムになったといわれています。

ひと口にサンダルといってもさまざまな種類があり、ヒールが付いたもの、履き心地のよさを重視したものを始め、海での着用を想定したビーチサンダルなども含まれます。

構造的な違い

スリッパは足を滑り込ませ、先端部分に足の甲を引っかけて脱げないようにする構造となっています。

屋内での着用が一般的ですが、滑りやすい床を歩いたり、スリッパが何かに引っかかったりすると、はずみで脱げてしまうことがあるため注意が必要です。

サンダルはすでに触れた通り、紐やバンドによって固定するため、スリッパと比べて脱げづらいといえます。

屋外での着用が想定されており、足全体を覆うものではないため、夏のように湿気の多い環境で着用すると、快適に過ごすことができるでしょう。

しかし、サンダルのサイズが足に合っていないと、サンダルの素材と足の皮が擦れて、靴擦れが生じてしまうことも。自分の足に合うサイズのものを選んでみてくださいね。

バブーシュやミュールとの違い

スリッパとサンダルに似た履き物として、バブーシュやミュールなどが挙げられます。

バブーシュはモロッコの民族衣装に由来し、動物の皮などで作られている履き物で、かかとを踏みつぶして履くことができるのが特徴です。

着脱しやすいことからスリッパの一種として紹介されることもありますが、一般的な靴と同じように、足全体を包む形状をしているため、同じものとはいえないでしょう。

１８世紀のフランスで寝室の室内履きとして用いられていたといわれるミュールは、２０２５年現在ではファッションアイテムとして人々に親しまれています。

ミュールは、足の甲が覆われていて、かかと部分にはベルトなどの留め具がなく、オープンになっている靴のことをいいます。

スリッパと形状が似ており足の甲でひっかけて履きますが、ミュールにはヒールが付いているため、上品さを感じさせる見た目が特徴です。

痛くなりにくいスリッパやサンダルの選び方

このように、スリッパやサンダルに関する悩みを持っている人もいるのではないでしょうか。

スリッパやサンダルが足に合っていないと、靴擦れが生じたり、つまづいてケガをしてしまったりする場合も。

大ごとになってしまう前に、失敗しないスリッパとサンダルの選び方について見ていきましょう。

スリッパの選び方：歩きにくいものを避けるためには

スリッパを選ぶ際は、履く場所の特徴に照らし合わせたり、歩きやすさを重視したりして、素材やサイズに注目するとよいでしょう。

自宅の床がフローリングの場合は、フェルトやタオル地などの傷が付きにくいものが適しています。

そのほか、履き心地を優先してクッション性のよいものを選んだり、足が蒸れないように通気性のよいものを選んだりすることも重要です。

サンダルの選び方：靴擦れを避けるためのポイント

サンダルは裸足で履くのが一般的で、靴擦れが起きる可能性もあるため、足との相性は特に重要です。

先端部分からつま先がはみ出ないようにサイズを合わせるだけでなく、素材の硬さや縫い目にも注意しましょう。

硬い素材をつなぎ合わせる縫い目が、小指の関節や足の甲などに当たる位置にあると、長時間履いているうちに擦れて、水ぶくれになってしまうおそれがあります。

中にはバンドやベルトなどをマジックテープで留めるものもあるため、足の形に合わせて調整できるものを選ぶのも１つの手です。

スリッパやサンダルは足の形や使い心地に合わせて選ぼう

スリッパもサンダルも、脱ぎ履きがしやすい履き物です。

スリッパは主に屋内で着用する履き物で、足先を覆うデザインが一般的です。

履き心地がよく、床を傷付けにくいものを選ぶ上では、サイズや素材に注目するとよいでしょう。

サンダルは足を紐やバンドなどで固定させて履くことが特徴で、ファッションアイテムとして着用する人もいます。

長時間履くことによって靴擦れが生じる場合もあるため、素材の硬さや継ぎ目などに気を付けながら選んでみてください。

足の形や使い心地などに合わせて選ぶことによって、快適さが増すでしょう。スリッパやサンダルを購入する際は、記事の内容を参考にしてみてはいかがでしょうか。

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[文・構成／grape編集部]