ネルラの言葉にゾッ…ネルラの叔父がつけるエプロンの文字が気になる 『しあわせな結婚』第4話
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二階堂ふみがカズレーザーとの結婚を発表 「意外すぎる」「とてもビックリ」2025年8月10日、お笑いコンビ『メイプル超合金』のカズレーザーさんがXを更新。「ご報告させていただきます」とひと言添え、俳優の二階堂ふみさんと結婚したことを報告しました。併せて、二階堂さんとの連名の文書が掲載されています。
SNSを中心に注目ドラマの感想を独自の視点でつづり人気を博している、イラストレーターの渡辺裕子(@satohi11)さん。
2025年7月スタートのテレビドラマ『しあわせな結婚』(テレビ朝日系)の見どころを連載していきます。以下、ネタバレが含まれます。
渡辺裕子さんがこれまでに書いたコラムは、こちらから読めます。
15年前の転落死事件で、現場にいたもうひとりの人物について思い出したネルラ(松たか子)。
それを幸太郎(阿部サダヲ)に黙っていたことで、ふたりは口論となり、幸太郎は独身時代のマンションに戻ってしまう。
ひとり暮らしは楽しいけれど、ネルラと別れる気にはなれない幸太郎は、しばらく別居することに。
幸太郎のマンションにも黒川刑事(杉野遥亮)が現れ、15年前の事件の時のネルラの印象を語る。
別居中、週に一度の食事会のために鈴木家のマンションに戻った幸太郎に、ネルラは大喜び。
そこに突然、幸太郎の元カノの弁護士・内藤つばさ(小雪)がやってきて、ネルラの父・寛(段田安則)についての驚きの事実が判明する。
容疑者と刑事の2人のはずが…
「15年前からずっと忘れられなかったのね、私のことが」
「好きなの?」
「だからいたぶりたいの?」
刑事と容疑者が対峙する緊迫したサスペンスシーンのはずが、ネルラの言葉でいっきにラブストーリーになり、黒川刑事とネルラのふたりが、付き合う直前のドライブデート中に見えてくる。
自分のことを殺人犯だと思っている相手にこれが言えてしまうネルラ、魔性の女すぎる。
そんなネルラに至近距離で見つめられた黒川刑事、動揺しながらやっと答えたのは
「いたぶりたいわけではありません」
たったこれだけ。好きかどうかについては、答えていない。
確かに、15年も前に事故として処理された転落死を再捜査に持ち込んだ黒川刑事は、あまりにもしつこすぎる。
「なんでこんなに執念深いんだ」と思っていたけれど、あの夜の、人を殺めたかもしれないネルラの瞳に恋をしてしまったからだとしたら、納得する。
私も黒川刑事を問い詰めたい。「好きなの?好きだから追いかけて、檻の中に閉じ込めたくなったの?」と。
そうだとしたら、なんと不毛な恋なのだろうか。
そして「この人は、自分のことが好きだからいたぶるのだ」と考えたネルラのこれまでの『恋』って、いったいどんなものだったんだろうか。
第4話では、もうひとつ『恋』の終わりが描かれていた。
付き合っていた女性が実は人妻で、彼女の夫から高額な慰謝料を請求されるというひどい目に遭っていたネルラの父・寛。
だまされて貢がされていたのに、彼女を責めずに潔くあきらめ、スマホから連絡先を消す姿に、ちょっと同情してしまった。哀れだけれど、優しい人。
ところが、ラストシーンでその印象がひっくりかえる。
ここでも驚かせるのはネルラのひとこと。
「15年前、布勢夕人を殺したのはお父さん?」
衝撃的すぎて、テレビを見ていた人全員が声を出してしまったのでは。
まさかあの愛情深いお父さんが…。けれど、愛した人がたとえ悪人だったとしても傷つけたくないというお父さんの優しさは、愛した人を傷つけたら許さないという怒りを呼び起こす気もする。
彼なら、ネルラのためにならためらうことなく人を殺してしまうかも。
とはいえまだ第4話。テレビドラマのお約束の流れとして、ここで犯人が判明するのは早すぎる。
その法則に従うと、お父さんは、もしかしたらあそこにいてネルラに見られたのかもしれないけれど、殺してはいないと思う。
では犯人は誰なのか。
第4話ではネルラの発言に何度も驚かされたけれど、テレビの前の視聴者がみんな聞いている彼女の言葉を、ひとり暮らしに戻っている幸太郎だけが、その場にいなくてどれも聞いていない。
自分の前では黙り込んでいる彼女に、まだ秘密があることには気がついているから、ひとり悶々と悩んでいる。
ふたりで暮らすのは、悩んだり気をつかったりすることばかり。そんな面倒な関係を断ち切ってひとりで暮らすのは、ストレスがなくなるしきっと楽しい。
でも今は、あの鈴木家のマンションに戻って、ネルラの話をとにかく聞いてほしい。
検事や弁護士のように理路整然と問い詰めるのではなく、ただ黙って聞いてほしい。
そしてネルラも、自分の殻に閉じこもるのをやめて、他の人に語るように幸太郎に言いたいことを言ってほしい。
悩みをひとりで抱え込まずにおたがいにさらけ出して、傷つきながらもわかちあう、それが真の『しあわせな結婚』なんじゃないだろうか。
そしてもうひとつ驚いたのが、15年前に事件の捜査中止を命じた署長として、野間口徹さんが出てきたこと。
善人役と悪人役、今作ではどちらなのかまだわからない。
でも今回は、悪い野間口さんの匂いが、画面からぷんぷんと香る。もしかして、この人が犯人なのか。
犯人の予想がつかないので、画面のあちこちを見て深読みばかりしてしまう。
ネルラの叔父・孝(岡部たかし)のエプロンの文字も気になる。
『KOU』の下に、フランス語で『私は運がいい』と書かれていたと思うけれど、これがもしかして「犯人なのに捕まってなくてラッキー」の意味だったらどうしよう。
個人的に、叔父さんは犯人であってほしくない人ナンバーワンなのに…。
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『しあわせな結婚』出演の阿部サダヲ・松たか子の取材会も
grapeでは、阿部さんと松さんが出席した取材会の様子も公開しています。
お互いの好きなところを聞かれた松さんは、なんて答えたのでしょうか…。また松さんの回答に対する阿部さんの反応も必見です。
松さんと阿部さんの回答は、こちらの記事からご覧ください。
さらに、脚本家の大石静さんも交えた取材会の記事では、大石さんから見た2人の芝居についても語られています。
ドラマと一緒に、お楽しみください!
[文・構成/grape編集部]
渡辺裕子
SNSを中心に注目ドラマの感想を独自の視点でつづり人気を博している。
⇒ 渡辺裕子さんのコラムはこちら