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【考察】戸田恵梨香の“わずかな揺れ”が見事 登場人物共通のテーマが見えた『リブート』6話

By - かな  公開:  更新:

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『リブート』に出演する鈴木亮平さんと戸田恵梨香さんが写る場面写真
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かな

SNSを中心に、注目ドラマの感想を独自の視点でつづり人気を博している。

SNSを中心に注目ドラマの感想を独自の視点でつづり人気を博している、かな(@kanadorama)さん。

2026年1月スタートのテレビドラマ『リブート』(TBS系)の見どころを連載していきます。以下、ネタバレが含まれます。

かなさんがこれまでに書いたコラムは、こちらから読めます。

根っから善人の男がついた見えすいた嘘は、その優しさの分だけ残酷だと思った。

『リブート』(TBS系)第6話で、早瀬陸(鈴木亮平)が告げた、「あなたの夫は他の女と海外に逃げました」という言葉に、儀堂麻友(黒木メイサ)は怒りも取り乱すこともなく、逆に泣いている早瀬を案じた。

「おそらく自分を守るために夫は死んだのだろう」と、語られない真実を悟った表情だった。

「儀堂は甘いものが嫌いだったから」と、夫のことを語る無意識の過去形が哀しかった。

早瀬がもっと上手に嘘をつけたら、麻友の人生の傷を浅くして再出発させてあげられただろうか。

愛ゆえの嘘ならば、研ぎ澄ました刃物のように鋭く完璧でなければならない。

嘘だと誰にも分からないくらい、巧妙でなければならない。

『リブート』第6話あらすじ

商店街の片隅で、昔ながらの洋菓子店を営んでいた早瀬陸は、妻殺害の冤罪を晴らす為に、整形して悪徳刑事の儀堂歩(鈴木亮平)となって生きることになってしまう。

儀堂になり替わり、妻の夏海(山口紗弥加)殺害の真犯人を探し出そうとする中、早瀬は夏海が裏社会のマネーロンダリングに深く関わっていたことを知る。

早瀬のリブートを手助けする幸後一香(戸田恵梨香)、警察内の不祥事を探る監察官の真北(伊藤英明)、闇社会で汚れ仕事を請け負う冬橋航(永瀬廉)。

誰が敵で誰が味方なのか分からないまま、早瀬は裏社会と警察内部で何度も危機にさらされることになる。

『リブート』に出演する鈴木亮平さんが写る場面写真

戸田恵梨香の演技が『リブート』を支える

第一章終了の6話は衝撃の展開で終わった。早瀬陸を生き延びさせるために儀堂歩は死に、一香の合六(北村有起哉)の組織を乗っ取るという目的が明かされる。

これまで、合六のもとから何者かが現金十億や金品百億分を執拗に盗む理由がいまいち分からなかったが、これが預け主の海外の組織と合六との間でトラブルを起こさせて、合六を破滅に追いやる意図だと推測すれば「なるほど」と思う。

コンテナの中で一香が儀堂に何を言ったのかは分からない。しかし、儀堂にとって一香に任せれば麻友の今後の安全が保証されると信じるに足るものだったのだろう。

『リブート』に出演する北村有起哉さんと永瀬廉さんが写る場面写真

そうして自ら死に向かった儀堂の行動は、一香には想定外のものだったのか、一瞬だけ見せた動揺が印象的だった。

今作において、微かに、しかし見ている側に伝わるぎりぎりのニュアンスで見せる戸田恵梨香の『揺れ』は見事だ。

ダイナミックに感情の波をたたみかけてくる鈴木亮平の動の演技と、謎めいた静けさに満ちた戸田恵梨香の静の演技が絶妙に絡み合って、『リブート』の独特のテンポを生み出している。

冬橋と霧矢の印象的なシーン

もう一つ、地味だが印象に残るシーンがある。儀堂の遺体を埋める早瀬を冬橋と霧矢(藤澤涼架)が見つめる場面だ。

二人は一つのビニール傘におさまって早瀬を見つめている。冬橋の方に傘はさしかけられており、霧矢の右肩は傘からはみ出して濡れている。

「こうなる覚悟は出来てましたよね?自業自得ですよ」

『リブート』に出演する鈴木亮平さんと永瀬廉さんと藤澤涼架さんが写る場面写真

冬橋は冷めた声で早瀬に言うが、その響きは冬橋自身の内面に向けられたもののように思えてならないのだ。

そして冬橋は一人その場を離れるのだが、その時に傘をさしかけていたのは霧矢の方だったと気づく。

自分の肩が濡れるのをいとわず冬橋に傘をさしかけた霧矢と、半ば諦めたようにその傘を外れる冬橋。二人の関係性が垣間見えるような切ない一幕だと思った。

『リブート』登場人物共通のテーマとは

今回、監察官の真北が「多少の犠牲を払っても、より多くの市民を守る。これが僕なりの正義です」と早瀬に告げる。

このドラマの登場人物たちに共通する一つのテーマだと思う。

一香、儀堂、冬橋、そして真北。家庭では良き父である合六もそうなのだろう。

『リブート』に出演する北村有起哉さんと吹石一恵さんが写る場面写真

最も守りたい存在のために、他の犠牲はやむをえないと彼らは決断する。

そして、根っからの甘っちょろい善人だった早瀬陸もその波に飲み込まれようとしている。

愛があるから、それを守り抜くために人は残酷になれる。けれど、ただそれだけでは救いがなさすぎる。

早瀬陸は、ある意味分身であった儀堂を埋めたその時に、自分の甘さをも土の中に埋めてしまったのか、いつかそれを再び取り戻す日が訪れるのか。

ここから物語はさらに加速するはずだ。

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一香はコンテナの中で、何を儀堂に告げたのか…。

そして、一香の一瞬の表情はどういう意味だったのか、記事とともに考察を楽しんでみてくださいね!


[文/かな 構成/grape編集部]

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