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「わぁああ!ロウソクが倒れた!」 慌てて火を消すと?「買っておいてよかった」

By - grape編集部  公開:  更新:

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漫画の画像

※写真はイメージ

お盆や年末年始などに、実家に帰る人は多いでしょう。

実家には、先祖を祀った仏壇が置かれていることがあるかもしれません。

漫画家の岡野く仔さんは、1人の女性が、実家に帰省した際のエピソードを漫画に描きました。

祖父が祀られた仏壇の前で手を合わせた女性は、ある理由で周りに敷かれた畳に目が行ったようです。

漫画の画像
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女性は畳が焦げていることに気づき、仏間に防炎用のマットを敷くことを両親に提案します。

マットを敷いた翌日、火をつけたろうそくを誤って倒してしまいますが、燃え広がらずに済んだのでした。

大事に至らなかったのは、ろうそくの火に注意を払っていたことが主な要因ですが、マットの素材として使われている『塩ビ』の特性も関係していたようで…。

『塩ビ』って、どんなもの?

『塩ビ』とは、『ポリ塩化ビニル』または『塩化ビニル樹脂』と呼ばれるプラスチックの一種。

『塩ビ』が素材として使われている身近な物の例として、上下水道管などが挙げられます。

排水管の画像

※写真はイメージ

燃えやすいプラスチックが多い中、『塩ビ』は難燃性という性質によって燃えにくいのだとか。

難燃性の一種として挙げられるのは、自己消火性という性質です。熱源が消えたり火元を遠ざけたりすることで、自ら消火する特徴があり、基本的にそのものが発火や着火することはありません。

漫画内で登場したマットも、その特性を生かし、ボヤの防止や延焼防止に役立ったといえるでしょう。

難燃性を持つ『塩ビ』の活躍場所とは?

一般的な住宅の壁紙にも、『塩ビ』が使われることが多いといいます。

火元への不注意による火事の事例が散見されるため、近年では、住環境において難燃性素材への関心が高まっているのです。

難燃性を生かして住環境にも活用される『塩ビ』は、我々の生活に大きく役立っているといえますね。

壁紙を貼り替えている様子の画像

※写真はイメージ

また、『塩ビ』を活用した電線を使用すれば、発火を抑え、火災のリスクを減らせます。

一般家庭など、電気のあるところに必要とされる電線には、高電圧から低電圧まで、さまざまな『塩ビ』素材で覆われた電線が使われているのです。

ただし、『塩ビ』に混ぜることで軟らかくする可塑剤は可燃性を持っているため、可塑剤を多く含む軟らかい塩ビ製品は燃えやすいとされています。

すべての『塩ビ製品』が燃えにくいというわけではないため、注意が必要でしょう。

電線ケーブルの画像

※写真はイメージ

燃えにくい性質が注目され、電線などの生活に欠かせないインフラのみならず、住環境にも幅広く使われている『塩ビ』。

その性質によって、「我々の生活が守られている」といっても、過言ではないでしょう…!


[文・構成/grape編集部]

岡野く仔

漫画家。女性。コメディや恋愛系などを主に描く。『着物ちゃんとロリータちゃん』『ギャルがシルバニアファミリーを溺愛したら。#ギャルバニア』『生徒指導の百合先生』『お嬢様の禁断寄り道ごはん』『ヤンキーと双子の作り方』を連載中。
X:@kuko222

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