『しあわせな結婚』最終回直前! 阿部サダヲ、松たか子、大石静の言葉を全文レポート
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2025年9月11日、東京都港区にあるテレビ朝日本社でテレビドラマ『しあわせな結婚』(テレビ朝日系)の囲み取材が行われました。
取材には、俳優の阿部サダヲさん、松たか子さん、脚本家の大石静さんが出席。
同日に放送される最終回に向けての見所を語りました。その会見のほぼ全文をレポートします!
撮影:grape
最終回直前!『しあわせな結婚』全文レポート
作品の中で、鈴木ネルラを演じた松さん、原田幸太郎を演じた阿部さん。
この日、取材に応じた3人は、ネタバレをしないようにとスタッフから釘を刺されていたといいます。
しかし、最初に「完成した最終話を見て感想は?」と聞かれてしまい…。3人はネタバレをしないように避けながら、このように答えました。
大石:最終話については、ネタバレしないように「喋ったらいけない」って今、外でいわれて出てきたんですけど…(笑)。もう終わっちゃってさびしいなって思いました。連続ドラマは、出会いがあって別れがあるさびしさが素敵なところでもありますが…。
阿部:「あぁ、こうやって終わるんだ、なるほど」って思いました。
松:8話までにいろんなことが起きて、乗り越えられていたのか分からないですけど、それを経て「これが最終回なんだな、最後のお話なんだな」って思ってちょっとしみじみとしました。ネルラに関しては、どうしても話す順番や、秘密ごとを小出しにしないといけないんだなって思いました。「いっていないことがまだある」っていう状態。どこまで扉が閉まっているのか、まだ隠していたことが出てくるので、「なんだろう」とドキドキしながら楽しみにしていただきたいなと思いました。
撮影:grape
『しあわせな結婚』では、 ネルラと幸太郎の運命の出会いによってストーリーが展開していきます。
3人の『人生を変えた運命の出会い』について聞かれると、大石さんは連続テレビ小説、通称『朝ドラ』での思い出を語りました。
そういう風に質問されると思ってなかった!いろいろあります。
私、『朝ドラ』を書いた時のチーフ監督が「あなたの毒を出せ。行儀のいいものを書いてるんじゃない」っていわれて。
私はテレビドラマって割と、たくさんの人が家庭で見るものだと思ってたので、あまり毒があるものはいけないのかなっていう風に思っていたんですけど、そのチーフ監督に「全部出せ。やりすぎだったらこっちが止めるから、あなたはとにかく出せ」っていわれたところから、ちょっとドラマの作り方、考え方が変わりましたね。
ほかにもいろいろあるけど、それがお仕事に絡む大きな出会いでした。
阿部さんと松さんは、自身の過去を振り返り、運命の出会いを明かします。
阿部:僕は、『大人計画』という劇団に出会ったことが一番大きいと思います。それ以外はないですね。そこから始まっているんで。
松:難しいです。全部といいたいですけどね。ピアノを教えてくれた先生が何人かいらっしゃるんですけど、1人すごい厳しかった先生と出会いました。倒れたり病気になったり、でも「ピアノが好きだな」と思って。「ピアノを勉強していきたいな」と思ったけど、やっぱりそれを諦めてお芝居をしているので、ある意味その先生との出会いは、違う道に進んだことも含めて運命的な出会いだったなと思います。
撮影:grape
それぞれが人生において、何か大きな出会いを感じていた様子。では、『しあわせな結婚』という作品は、今後人生においてどのような存在になるのでしょうか。
大石:すべてのドラマには出会いがあって別れがあって刺激があるんですけど、やっぱり阿部さんと松さんのコンビとお仕事できたことが忘れられない出来事でした。本当にこんな名優なかなかそろわないですから。
阿部:今の大石さんのコメント、夕方のニュースで流れるんですよね?嬉しいです(笑)。 自分は弁護士だったり、キャスターだったりで、いろんな現場に行ったので、たくさんの俳優さんと共演することができて面白かったし、なんかまたこういう人たちと長くやりたいなって思いました。面白い人がいっぱいいますもんね。スピンオフの脚本も全部大石さんが書いているんですけど、面白いですね。楽しい役者さんがいっぱいいたので、いい経験ができたなって思いました。
松:どんな位置づけかは、何年か経たないとちょっと分からないですけど、面白がっていただいてたり、現場で見守っていただいたり、そういう人にいろいろ見て、引っ張ってもらえたことに、本当に感謝です。「やっぱり終わりなんだ」っていうさびしさはあります。でも、またこれが終わることで、よりまた面白いドラマが木曜9時で放送されるんだろうな。ちゃんと終われたというか、さびしさとほっとした気持ちの、両方でいっぱいです。
撮影:grape
同じキャラクターで別のストーリーに期待の声も?
第8話には、俳優の佐々木蔵之介さんがゲストで出演。
これは、大石さんのキャスティングではなく、プロデューサーの人脈によってゲスト出演となったことが明かされました。
そんな佐々木さん、阿部さん、俳優の杉野遥亮さんの3人で、「同じ役柄で別の作品を見たい」という声がネット上にあったといいます。
「そんな話が合ったら、作品を作りたいか」と聞かれた大石さんは、このように回答しました。
同じキャラクター?違うキャラクターで、違う話だったら…。3人がそろうなら違う話でやってみたいですね。
撮影:grape
ちなみに、3人のメンバーの中に入っている阿部さんはというと…。
面白いですね。蔵之介さんとがっつり共演したことはなかったので、やりたいですね。僕も違うキャラクターがいいですけど。
もしかしたら、いつか実現する…かもしれませんね!
杉野遥亮の爆食シーンの狙いは?
『しあわせな結婚』の中では、杉野さんが演じる黒川竜司が、ラーメンやケーキをほお張るシーンがあります。
grapeのコラムでも、そのシーンに注目しており、SNSで多くの反響が上がっていました。
そこで、grapeから大石さんに、黒川の『爆食シーン』について聞いてみることに。意図や狙いについてうかがいました。
なんか「あの人のことを好きだな」とか、「あの人のことが気になるな」ってことをセリフにしたら面白くないじゃないですか。それをどう表現するかって考えるのが私の仕事ですから。
杉野くんだったら、「ラーメンをかき込んでいたらちょっとセクシーじゃないかな」とか、ケーキを食べるのは意外だから、食べたらかわいいんじゃないかとか、そういうことはいつも考えながらやってます。杉野くんは、あの時ケーキを8個も食べたらしいです!
リアルタイムの地上波放送だけでなく、動画配信サービスなどでも注目を集めている『しあわせな結婚』。
ドラマの反響について、大石さんはこのように話しました。
会って私に何かいってくれる人は、概ねひどいことはいわないんですよね。「面白く見ています」っていってくれます。でも、「賛否両論だな」という感じもします。否定的な意見も耳には入ってきます。
だからといって変えることはなく、信じた道を行く、うちのチームでこういう風にやるっていうことが揺らぐことはないです。どんな感想が聞こえてきても。
なので感想は、「あ、そうなんだ」って思うだけですね。
SNSでは考察も盛り上がっています。大石さんが意外だと思った考察は…。
「黒川が五守だ」っていう考察はびっくりしました。いろいろ考えたなと思って、ちょっと面白かったかもなと思いました。
撮影:grape
ネルラとレオの間にいたきょうだいの『五守(ごしゅ)』が、黒川という説には、大石さんも驚いた様子。
阿部さんは、ある芸能人の名前を出して反響を伝えました。
見ている方がいっぱいいて、考察する方もすごいいっぱいいらっしゃいましたけど…。昨日、タレントの叶美香さんにお会いすることがあって、最近、恭子さんがあまり日本のドラマはハマらないらしいんですけど、これはハマってるらしいです。それがちょっと嬉しかったです。
松さんは、住んでいるマンションで『しあわせな結婚』の反響を感じたといいます。
私は、本当にみなさんが楽しんでらっしゃるんだなと思うんですけど、先日、うちのマンションであまり普段お会いしない方とエレベーターで一緒になりまして。
その方が、降り際に「ドラマ見てます」ってそっと話しかけて、さっと去っていってくれて、それが一番嬉しかったです。「このために頑張ってんだな」って思えたことがありました。
出演者たちも、さまざまなところで反響を感じている様子。
そんな『しあわせな結婚』は、同日が最終回です。どのような結末になるのか見逃さないでくださいね!
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[文・構成・取材/grape編集部]