奈良で有名な『子授け寺』に行ってみたら 予想外の光景が広がっていた!

By - grape編集部  公開:  更新:

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全国各地に数多く存在する、子宝スポット。

必ず赤ちゃんを授かるというわけではなくとも、妊活中の女性にとっては気になる存在ですよね。

・結婚して11年目にようやく子宝に恵まれました。

・このたび待望の赤ちゃんを授かることができました。不妊治療を始めて約4年半。出口の見えない治療に長く辛い思いをしてきましたが、昨年の奈良・京都の旅行で気分転換もでき、何より仏さまの見えない癒しの力により心がほぐれました。

・出産予定日は8月末です。今度は安産祈願をよろしくお願いいたします。

・嫁いだ娘に子どもを授けていただき誠にありがとうございます。いま現在、妊娠6ヶ月で出産予定日は4月です。40歳を過ぎておりますので心配ばかりが先に立ちます。どうかよろしくお願いいたします。

これらは奈良県のとあるお寺に寄せられた『喜びの声』の一部。

正直、スピリチュアルという言葉にすら抵抗のある私ですが…あまりの口コミの多さにどれほどのパワーがあるのか興味をひかれ、参拝してきました!

奈良県葛城市の子宝祈願、安産祈願『浄願寺』

葛城山の麓にある『浄願寺』は、1200年以上の歴史をもつ由緒あるお寺。

その昔、子宝に恵まれなかった文徳天皇が訪れて祈願したところ、めでたく世継ぎが誕生したと伝えられたことから、天皇ゆかりの『子授け寺』として広く知られるようになったといいます。

門をくぐると正面に本堂が、その手前に本尊阿弥陀如来立像、別名・子宝如来が建立されていました。

風格ある本堂ですが、老朽化のため2020年を目途に私道を挟んだ西側に遷寺されるのだそうです。

『浄願寺』の本堂裏には予想外の景色が

その西側は新たに『至宝山 浄願寺』として建設工事を進めていますが、本堂、客殿、庫裡(くり)を除く庭園部分は完成しているとのことで、見学させてもらうことにしました。

本堂の脇道を抜け突き進むと再び大きな石段。山門にたなびく5色の幕をくぐると、今度は知足観世音菩薩が迎えてくれました。

23代目住職の鷲尾隆継さんによると、庭園のテーマは『癒しの庭』。

仏教の根幹をなす教え『六道輪廻』(地獄・餓鬼・畜生・修羅・人間・天上)から着想を得て設計、四季折々の花と樹木を植えた回遊式庭園にしたそうです。

「不安や不満、不条理な世の中にあっても、自然の摂理に身を委ね、自己を省みる機会があってもいいのではないでしょうか」(鷲尾さん)

本堂予定地を囲むように六道をイメージした道が続きます。

『無常の滝』や『修羅洞』など抜け、庭をぐるりと1周すると再びスタート地点に。まさに輪廻。

東には遠く大和三山を眺める、素晴らしい景色が広がっていました。

「ここに来られるかたの多くは、人間がもつ素直な感情を抑えすぎているんですよ」と話す鷲尾さん。

「仏教は心の拠りどころ。祈願することでストレスを取り除くことができるとすれば、妊娠しやすい体づくりににつながるのも不思議なことではありません。気持ちを楽にして自らを縛る鎖を解いてみる…。ストレス社会に暮らす私たちにとって、そんな時間を持つことも大事なことではないでしょうか」

訪れた人の心を癒す『浄願寺』

「ご利益がある」「パワースポット」などと聞くと、つい見返りばかりを期待してしまいますが、リラックスできる場所ととらえれば、また違った楽しみかたができるのかもしれません。

評判が評判を呼び、国内だけでなく海外からも参拝者が訪れるという浄願寺。公式ブログやFacebookページでは、日々の出来事や季節の花々も紹介しています。

庭園は年中無休で一般開放中。みなさんも心身を癒しに、子授け寺・浄願寺を訪れてみてはいかがでしょうか。

子宝祈願は本堂にて行っています。

布施山 浄願寺

宗派:浄土宗

住所:奈良県葛城市寺口1170

拝観時間:8~17時

アクセス:近鉄南大阪線『高田市』駅下車、タクシーで約10分。近鉄御所線『近鉄新庄』駅下車、タクシーで約7分。


[文・構成/grape編集部]

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