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【『アトムの童(こ)』第1話感想・考察】『アトムの童』山﨑賢人はハマり役!期待できる日曜劇場の幕開け

By - grape編集部  公開:  更新:

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ドラマ好きなイラストレーター、ゆう。(@yamapyou)さんによるドラマコラム。

2022年10月スタートのテレビドラマ『アトムの童』(TBS系)の見どころや考察を連載していきます。

山﨑賢人主演の『アトムの童』が2022年10月16日からスタートした。

日曜劇場ならではの『ものづくり』がテーマとなっている今作。

同枠の人気作品『下町ロケット』や『陸王』のように、さまざまな困難と戦いながら、自らのものづくりに対する情熱と信念を貫く主人公を見ることができそうだ。

『アトムの童』山﨑賢人はハマり役に違いない

山﨑賢人といえば、最近では土屋太鳳とW主演を務めるNetflixオリジナルドラマ『今際(いまわ)の国のアリス』や、2019年に公開された映画『キングダム』などが代表作だろう。

役柄はどちらも、キラキラとした王子様のような主人公というよりは、泥臭く、感情に訴えかける演技で視聴者を魅了した。

今回、山﨑賢人が『アトムの童』で演じる主人公・安積那由他(あづみ・なゆた)の、やさぐれたオタクっぽさ、ずば抜けた頭の回転が早さ、人生に失望している表情を見て、『今際(いまわ)の国のアリス』と重なった方も多いのではないだろうか。

しっかりとした信念があり、胸に熱いものを秘めているところも似ている。

過去の作品からわかるように、今作での山﨑賢人の役はハマり役に違いない。困難に負けず信念を貫く、たくましい主人公を彼はきっと今回も演じてくれるだろう。

運命を変える、アトム玩具の一人娘・富永海との出会い

今作の舞台は現代のゲーム業界。

大手企業や販売元を介さず個人でゲームを制作する、通称『インディー』と呼ばれる若き天才ゲームクリエイターがいる。

那由他もその一人で、『ジョン・ドゥ』という名前で活動し、誰もその素顔を知らないことから『ゲーム業界のバンクシー』と称されていた。

しかし、ある事件をきっかけに6年もの間ゲームから離れ、静かに暮らしていたのである。

そこで出会ったのが、那由他が大ファンであった『アトム玩具』というおもちゃメーカーの一人娘・富永海(岸井ゆきの)だった。

ドラマの中とはいえ、2人の巡り合わせは非常に感動的なものだった。

海がストレス発散として定期的に遊んでいたゲームの作者が、なんとジョン・ドゥ。那由他だったのである。

6年前に作ったゲームをいまだに楽しそうにプレイしてくれる海の表情を見た那由他は、表情には出さないものの目の奥が輝いて見えた。

そこにやってきたアトム玩具の買収危機。それを乗り越えるべく、6年越しに那由他が天才ゲームクリエイターとして立ち上がる。

さらに、良いキャラクターを発揮していたのが那由他が通うネットゲームカフェの店長・森田(岡部大)。

彼は那由他の才能を認め、「ゲーム業界に戻ってほしい」と心から願っていた人物であった。

その思いが叶った瞬間の嬉しそうな表情がこのドラマにさらに良い味付けをしてくれていた。

那由他がどれだけの素晴らしい才能の持ち主なのか、彼の表情から我々の期待はさらに膨らんだ。

天才ゲーム開発者の謎に包まれた過去

主にアトム玩具にフォーカスされていた初回。いまだ謎に包まれている那由他の過去が気になるところだ。

初回で明らかになったのは、この3つだった。

・あるきっかけで那由他がゲームから離れてしまったこと。

・以前使っていた「ジョン・ドゥ」はある人物との共同名義だということ。

・那由他と深く関わっていたある青年が亡くなってしまったこと。

これらに大きく関わるのは大手IT企業の『SAGAS』である。社長・興津を演じるのはオダギリジョー。彼がどうやら今回の黒幕的存在になりそうだ。

回想シーンから推測すると、那由他が開発したゲームを誰かが興津に渡したとも考えられる。断片的に見せられる過去の映像に視聴者は今後も翻弄されるだろう。

このコラムでも考察を交えながら感想を述べたい。

那由他の抱える過去とアトム玩具の再スタート。これから毎週日曜日が楽しみになりそうだ。

『アトムの童』/TBS系で毎週日曜・夜9時~放送

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[文・構成/grape編集部]

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