【『アトムの童(こ)』第2話感想・考察】ドラマオタクが選ぶ、男の友情がアツすぎたシーン3選
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ドラマ好きなイラストレーター、ゆう。(@yamapyou)さんによるドラマコラム。
2022年10月スタートのテレビドラマ『アトムの童』(TBS系)の見どころや考察を連載していきます。
ゲーム作りをテーマとした日曜劇場、山﨑賢人主演の『アトムの童』。
過去に天才ゲームクリエイターだった主人公が、アトム玩具の一人娘・富永海と出会い、ゲーム作りを再開することになるストーリーだ。
そして初回より増してぐんっと面白くなった第2話。
その理由は、主人公、安積那由他(あづみ・なゆた)がゲームクリエイター『ジョン・ドゥ』としてタッグを組んでいた隼人(松下洸平)との過去が明らかとなったからだ。
共になってゲームに全力を注いだ青春。信頼できる相棒と夢中にゲームを作るのが楽しかったあの頃。
そんな甘酸っぱさと、好きなものに夢中になる熱い気持ちが入り混じった展開。これほど胸がアツくなるのは久しぶりである。
今回はドラマオタクの筆者が選ぶ、めちゃくちゃに心が震えたアツいシーン3選を紹介したい!
シーン1:隼人がSAGASに入社した理由を知り、那由他が気持ちをぶちまけるシーン
那由他と隼人の壮絶な過去。
それは二人が作ったゲームをSAGASに奪われてしまい、その原因となった友人・公哉(栁俊太郎)が自殺してしまったのだ。
そんなSAGASに入社した隼人がどうしても理解できなかった那由他。
しかし、その理由は、二人で作ったゲーム『スマッシュスライド』を取り返すためだった。長年の時を経て、ようやくその真実を知った那由他は全力疾走で隼人の元へ。
そして6年越しに想いを打ち明けるこの二人のやりとりがたまらない。
「馬鹿だなお前!俺がここにいるだろ!また一緒に作ればいい。癪(しゃく)だけどさ、俺、お前と一緒に作ってる時間が一番楽しいんだよ。」
「俺はもう一回、隼人と一緒に作りたい。お前じゃなきゃダメなんだよ!」
まるで恋人がヨリを戻すときかのようなグッとくる台詞…。絶縁状態からのこの流れは誰しもが胸がアツくなったことだろう。
シーン2:プレイの仕方で隼人だとわかるシーン
ゲームをする人は、より共感できたかもしれないのがこのシーン。
二人が夢中でプレイしていたのは90年代前半にゲームセンターなどに置かれ爆発的ヒットをした格闘ゲームの『ストリートファイター2』。
ゲームを操作する山﨑賢人と松下洸平の華麗な手捌きもキュンとさせられるポイントなのだが、何より向かい合わせのゲーム機でプレイ相手が誰かわからない状態でしていたにも関わらず、プレイの傾向で隼人だと確信した那由他。
これまで何度も、何時間もゲームを対戦した相手でないとわからないであろうこと。
顔も見なくてもわかる、話をしなくてもわかる、二人の友情を強く感じたワンシーンだった。
シーン3:隼人がアトム玩具への入社を決意したシーン
那由他にゲームを作ってほしかったという思いはきっと隼人にもずっとあったはずだ。
那由他が大好きな会社で大好きなゲーム作りをしていると知ったとき、悔しさの反面、嬉しそうな表情も見せていた。
SAGASのゲームに対する熱量の差や、那由他の想いを知っていくにつれ、徐々に心が動いていく隼人の様子が描かれている。
そしてついにアトム玩具への隼人の入社が決定。
一人仲間が増えた。新しい門出にめでたい気持ちになる部分と、頼もしい相棒が隣にいる安心感。
すべてを踏まえてアトム玩具の未来にワクワクとした最高のラストシーンだった。
隼人と亡くなってしまった公哉の想いを果たすべく、最強のタッグが動き出す。
初回では謎に包まれていた過去だったが、第2話でここまで見せてくれたか、という想いでいっぱいである。
展開のスピードもお見事だ。どうかコラムを読みながら、第2話を見直してもらえると嬉しい。
最強のタッグが蘇った今後の展開がさらに楽しみである。
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『アトムの童』/TBS系で毎週日曜・夜9時~放送
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[文・構成/grape編集部]