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お祝いのため、住民が打ち上げた花火 起きた出来事に考えさせられる

By - grape編集部  公開:  更新:

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出典:Kloof and Highway SPCA

世界では祝日や新年の幕開けなどのイベントで、花火を盛大に打ち上げてお祝いすることがあります。

2022年10月、南アフリカの町でヒンドゥー教の新年を祝う『ディワリ』というお祭りが開催されました。

そこで、住民が打ち上げた花火の音に驚いた1匹の子犬が、家から逃げ出してしまったのです。

ピップという名前のメスの子犬は、どこか安全なところへ隠れようとして、細い排水管の中に逃げ込みます。

ウェブメディア『The Dodo』によると、飼い主さんは排水管の中から鳴き声が聞こえたことで、ピップがいないことに気付いたそうです。

家族はピップを排水管の外に誘い出そうとしましたが、呼んでも出てきません。

それどころか、ピップは恐怖と混乱のあまり、どんどん奥のほうへ進んでいってしまったのです。

眠れない夜を過ごした飼い主さんは翌朝、動物保護施設に助けを求めました。

現場に駆け付けたスタッフのペトロスさんは、地面を掘ってパイプを切断しないとピップを助け出せないと判断。

ピップの現在位置を特定するために、特殊なカメラで中の様子を撮影する必要がありました。

そこで水道会社にも助けを求めると、事情を知った職員が別の仕事をキャンセルして、ピップの救出に駆け付けたのです。

こうして準備が整い、カメラを排水管の中に入れると、約18m先でピップを発見!

幸い、排水管の反対側にパイプの切れ目があり、そこからピップを助け出すことができました!

ピップの居場所の特定から、地面を掘って救出するまでには、なんと4時間以上もかかったそうです。

ピップが無事に助け出された時、その場にいた全員が笑顔になりました。

動物保護施設はFacebookでこの出来事について報告し、以下のコメントをつづっています。

この子犬は私たちが助けることができた幸運な子の1匹ですが、昨夜、私たちの「大きな音がする花火はやめて」という訴えを無視した人たちによって、怯えながら夜を過ごした動物たちのことも考えてあげましょう。

Kloof and Highway SPCA ーより引用(和訳)

この投稿には、「見事な仕事ぶりだ!」「助けてくれてありがとう」「かわいそうな子犬。怖かっただろうね」などの声が上がっています。

ピップは疲れ切っていたものの、ケガもなく元気でいるとのこと。

私たち人間にとっては、花火はきれいで心躍るものですが、動物には花火の大きな音は恐怖を覚えるものでしょう。

住宅地などペットが暮らす場所では大きな音がする花火は控えるなど、誰もが気を配ることが必要だといえます。

優しい男性たちによる全力の救出活動のおかげで、ピップが無事に助けられてよかったですね。


[文・構成/grape編集部]

出典
Kloof and Highway SPCAThe Dodo

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