【トリリオンゲーム 第10話・ネタバレあり】最終回ならではの胸アツ展開に、視聴者も歓喜
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ブログやSNSでドラマの感想や情報を発信して人気を博している、蓮花茶(@lotusteajikkyou)さん。
2023年7月スタートのテレビドラマ『トリリオンゲーム』(TBS系)の見どころを連載していきます。
トリリオンゲーム社の大規模な個人情報漏えい事件で、凛々(福本莉子)は責任を取って社長を辞任し会社を去ることになった。
窮地に陥ったハル(目黒蓮)とガク(佐野勇斗)、祁答院(吉川晃司)のもとにやってきた黒龍一真(國村隼)は、トリリオンゲーム社の株式の買収を持ちかける。
ハルは突然黒龍の前に膝を付き、株を全部手渡し、ドラゴンバンクの役員にしてほしいと言い出した。
トリリオンゲーム社はドラゴンバンクに買収されることとなり、残ったガクたちは新社長橘(小木茂光)の元、閑職に追いやられてしまう。
一方、ハルは黒龍一真に信頼され、ドラゴンバンク役員として実力を発揮していく…。
すべてを失ったハル 最後の切り札は…
ガクのそばにはハルも凛々もいなくなり、仕事すらも失ってしまった。
心が折れかけ、一旦は退職を考えたガクだったが、思い直して退職願を破り捨てたところでハルが現れた。
彼の手にあったのは、ドラゴンバンクの社長である黒龍一真の、過去に潰されてきたスキャンダル記事だった。
やはり、ハルはガクを裏切っていなかった。あの日、ハルから投げられたカジノチップが、ガクの手へと渡ったように、切り札は残っていたのだ。
また、ハルにとっても、ガクがトリリオンゲームを諦めないかどうかというのは、賭けだったに違いない。
ガクは一人だったが、ハルもまた、ガクへの信頼だけが頼りの、孤独な戦いをしていたのだ。
ハルとガクのコンビ再結成という待っていた熱い展開が来た。
ここからの逆転劇は鮮やかだった。
黒龍一真も簡単にやられる相手ではなかったが、騙し合いの勝負では、やはりハルの方が一枚上手だった。
ハルが勝ったのは、白虎あかり(百田夏菜子)が言ったように、彼のワガママが仲間のためのものだったからだ。
ハルはいざとなったら、自分を犠牲にする覚悟ができている。他人を利用することしか考えず、自己保身しか頭にない黒龍が追い詰められたとき、彼を助けようとするものはいなかった。
その黒龍にトドメを刺したのは娘であるキリカだった。
父親のことを思うからこそ、彼を退陣させようとするハルたちに協力したのだった。
キリカは、ようやく父親から自立できたのだ。父親への愛情と、団結の力によって。
視聴者胸アツシーンがここに!
トリリオンゲーム社を取り戻したハルとガクが最初にしたことは、凛々を迎えに行くことだった。
劇中で何度も描かれた、仕事が成功するたびに互いに腕を回し、ぴょんぴょんと飛ぶハルとガクと凛々の三人が姿が、今回はとても感慨深い。
その凛々が蜜園フラワーの社長になったのも、蜜園社長(余貴美子)との関係を思い返すと納得である。
後日談で描かれているトリリオンゲーム社のメンバーのその後も良かった。合併したドラゴンバンク社の人たちも肩身の狭い思いをすることはなく、同じ立場で桜(原嘉孝)や蛇島(鈴木浩介)たちの話を聞いていた。
そして、キリカ。ドラゴンバンクの社長に就任し、ガクたちとともに会社の建て直しを担うことになるが、いなくなったハルのことを追う気持ちは消えていなかった。
いつか戻ってくるはずの彼をビジネスの場で打ち負かしたい。二人はやはり強力なライバルなのだ。
二年後、やっとガクから凛々にデートの誘いができるようになっていた。前回の予想通り、長かった。
成長したガクのもとに、風に飛ばされたお札をジャンプして掴む男が、颯爽と現れる。
ハルが再びガクの元へ帰ってきた。次のロードマップを、ガクに告げるために。
最強でワガママな二人は新たな「トリリオンゲーム」に向かって歩き出す。
「僕らのワガママは世界一だ」
二人の新たなゲームの始まりに続編を期待せずにはいられない。
真面目に頑張った人たちが報われる気持ちの良い最終回と、人を喰った笑顔と陰りのある複雑な表情をハルらしくスタイリッシュに演じた目黒蓮や、くるくると変わるコミカルな動きと表情が楽しかったガクを演じた佐野勇斗など、素晴らしい演技を見せてくれたキャスト陣に大きな拍手を送りたい。
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[文・構成/grape編集部]