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キャリア決済とは? キャリア決済の仕組みやメリット、デメリットも紹介!

By - COLLY  公開:  更新:

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キャリア決済は、通販サイトなどで購入したものを、携帯電話の利用金額と合算して請求してくれる便利な決済方法。近年のスマートフォンの普及に伴い、一般化している決済方法でもあります。

こちらの記事では、キャリア決済を自社のサービスに導入しようか迷っている人向けに、キャリア決済を導入するメリットやデメリット、導入方法などを紹介。各キャリアの特徴などについても解説しているので、最後まで目を通してみてください。

※この記事は2024年5月時点の情報です。

キャリア決済とは?

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キャリア決済は、インターネットで購入した商品を、携帯電話会社の支払いと合算して請求できる決済サービスです。現在は携帯電話の3大キャリアである『ソフトバンク』『docomo』『au』の回線で利用できる店舗が多い傾向にあります。

インターネットなどで商品を購入する時に、支払い方法を選択する画面でクレジットカードや銀行振り込みなどと一緒に表示され、各キャリアのIDパスワードを入力するだけで商品を購入できるシステム。

クレジットカードを使えない若年層の客層でも簡単に決済ができるため、キャリア決済を自社のサイトに導入することで、利用者層の拡大につなげられるでしょう。

キャリア決済の仕組み

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キャリア決済を導入すると、利用者がインターネット通販などで購入した商品の請求を、各キャリアが行ってくれます。ひと言でいえば、各キャリアが利用者の購入費用を立て替えてくれる代行サービス。

利用者がクレジットカード決済をすると、事業者はクレジットカード会社に対して決済処理を行いますが、キャリア決済の場合はその決済処理を携帯電話会社に対して行います。

キャリア決済を導入するメリット、デメリット

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これから自社のサービスにキャリア決済を導入しようか迷っている人の中には、キャリア決済のメリットとデメリットが気になっている人が多いのではないでしょうか。

キャリア決済の主なメリットとデメリットをそれぞれ3つずつピックアップしたので、キャリア決済を導入する時の参考にしてみてください。

メリット

キャリア決済の一番のメリットは、自社サービスの利用者層を拡大できるところでしょう。キャリア決済はスマートフォンで手軽に支払いができるため、クレジットカードを作れない若年層の客層が取り込めます。

また、クレジットカードや銀行振り込みの場合には、利用者がカードや通帳を探している間に、購入を思い留まる原因にもなるでしょう。

しかし、キャリア決済であればスマートフォンなどの端末が手元にあれば、スムースに購入できます。そのような快適な購入の流れによって、これまで取りこぼしていた購入者も取り込めるでしょう。

新たな幅広い層にアプローチできる

キャリア決済は、スマートフォンなどの端末と携帯電話キャリアのID、パスワードがあれば誰でも利用できます。

未成年者は、クレジットカードや銀行振り込みだと、どちらも所有していない場合に、購入を諦めてしまうことも。

しかし、キャリア決済であれば、自分のスマートフォンでIDとパスワードを入力するだけで購入が可能になります。

また、クレジットカードの情報漏洩が不安で通販を控えている人なども、外部への情報漏洩の危険性が下がることで購入に乗り出すきっかけになるでしょう。

決済が簡単にできる

クレジットカードや銀行振り込みの場合、カード番号や口座番号を確認するために、カードや通帳を取り出す手間が生じます。しかし、キャリア決済は自分で決めたIDとパスワードを入力するため、スムースに購入操作を続けられるでしょう。

キャリア決済を導入することで、利用者の購入までのハードルを下げられます。

代金未回収のリスクがなくなる

通販では、代金引き換えや後払い決済の場合、商品を発送してから購入者からの入金がなかったり、代金引き換えを拒否されたりして商品を返送されてしまうことがあります。

そのような事態になれば、商品の代金や送料のみがかかり赤字に。キャリア決済を利用すれば、携帯電話会社が利用者の購入費用を立て替えてくれるため、安心して商品を発送できます。

デメリット

新しい顧客層を取り込むきっかけになり、面倒な手間によって、これまで利用するのをためらっていた人もサービスを利用しやすくなるキャリア決済。

しかし、サービスを提供する側にとってデメリットとなる部分もあります。キャリア決済を導入したばかりに、以前よりも収益が減ってしまうことがないよう、次の3つのデメリットにも目を通しておきましょう。

決済手数料がかかる

キャリア決済は、利用者が決済を行った時に事業者側に決済手数料が発生します。決済時の手数料はクレジットカード決済時も発生しますが、キャリア決済の手数料はクレジットカードの決済手数料よりも高い企業が多いようです。

月額サービスなど継続的なサービスを提供している場合には、キャリア決済を導入したことで、今までクレジットカードで支払いをしていた人がキャリア決済に移行してしまうこともあるので注意しましょう。

利用限度額が低い

若年層でも利用できるキャリア決済ですが、その反面、利用限度額が低く設定されているというデメリットがあります。

キャリア決済の利用限度額は利用者によってさまざまですが、高くても数万円程度までです。そのため、低額のサービスを提供している企業に向いている決済方法といえるでしょう。

各キャリアの審査が必要

事業者がキャリア決済を導入する時には、各キャリアの審査を受ける必要があります。審査の内容は各キャリアによって違うため、あるキャリアの審査が通っても、別のキャリアの審査に落ちてしまうということも。

クレジットカードの審査に落ちてしまったことがある場合、審査に通らない可能性を視野に入れておきましょう。

3大キャリア決済サービスそれぞれの特徴

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キャリア決済が可能な主なキャリアは、携帯電話3大キャリアとされている『ソフトバンク』『docomo』『au』の3つです。それぞれの決済サービスの特徴は、次のようになっています。

ソフトバンクまとめて支払い(ソフトバンク)

ソフトバンクが提供している決済サービス『ソフトバンクまとめて支払い』は、ショッピングサイトの購入商品や有料アプリなどの代金を支払えます。

また、商品や有料サービスを購入しすぎないように、利用者が自分で利用可能額を決めたり、キャリア決済の機能を停止させたりすることが可能です。

子供が決済サービスを使いすぎないか心配な人は、そのような機能を活用するのがよいでしょう。

d払い(docomo)

docomoが提供する『d払い』も、ほかの決済サービスと同様にショッピングや有料サービスの支払い方法として利用できます。

『d払い』で購入したものは、携帯電話の使用料金と一緒に支払う方法のほかに、『d払い』に入っている残高から差し引いたり、クレジットカードで支払ったりすることも可能。

また、携帯電話の使用料金と合算する場合にはdポイントは貯まりませんが、d払い残高で商品や利用サービスの代金を支払った場合には、dポイントを貯められます。

auかんたん決済(au)

auが提供している『auかんたん決済』も、ほかの2社と同じく通販や有料サービスの支払いに使用可能。また、『auかんたん決済』を利用すると、100円ぶんの利用ごとにPontaポイントが1ポイント貯まります。

貯まったPontaポイントは、『LOWSON』や『ケンタッキーフライドチキン』などの提携店舗で利用できるほか、『auブックパス』や『Pontaマンガ』などの電子サービスにも使えるので、auを利用している人は『auかんたん決済』を使用するとお得に使えます。

それぞれの利用限度額

『ソフトバンク』『docomo』『au』のキャリア決済サービスには、それぞれ利用限度額があります。限度額は年齢や利用者の利用状況などにより異なりますが、どのキャリアでも成人の毎月の利用限度額は10万円です。

『ソフトバンク』は未成年が2万円までで、『docomo』が1万円まで。『au』は13~17歳までが最大1万円、18~19歳までが最大5万円です。さらに、12歳未満の場合、『ソフトバンク』は2千円、『au』は1500円まで利用可能です。

キャリア決済の導入方法

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キャリア決済を自社のサービスに導入するには、2つの方法があります。それぞれの方法を比べて、自社のサービスに合ったものを選びましょう。

直接契約をする

キャリア決済を導入する1つ目の方法は、キャリア会社との直接契約です。導入したい決済方法の携帯電話会社に直接連絡をとり、審査を受けます。

自分で導入したいキャリアのみを導入できる反面、決済サービスの売り上げなどをキャリアごとに自社で管理しなければいけないため、運用コストがかかるデメリットも考えなければいけません。

決済代行会社を経由する

キャリア決済を導入するもう1つの方法は、決済代行会社の利用です。決済代行会社を通して各キャリアと契約を結べば、審査や売り上げ管理などを代行会社が一本化してくれるため、時間やコストを削減できます。

決済代行会社は複数あるので、自社に合った条件の会社を選びましょう。

キャリア決済を導入を検討しよう

新しい顧客層を獲得できたり、商品やサービスの代金トラブルを解消してくれたりするキャリア決済。事業者によっては、収益を増やすチャンスにつながるでしょう。

キャリア決済サービスを導入する時には、決済代行会社を利用すると、審査申し込みや事務作業にかける時間を削減できるので、ぜひ活用してみてください。


[文・構成/grape編集部]

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