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知っておきたい『恐れ入ります』の意味と正しい使い方!言い換えや例文も解説

By - COLLY  公開:  更新:

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ビジネスシーンでよく使われる『恐れ入ります』は、さまざまな意味を持っています。ビジネスでは信頼関係が大切なので、言葉の趣旨と正しい使い方を理解しておきたいですよね。

本記事では、『恐れ入ります』の意味から使い方、類義語や例文などを紹介します。場面ごとに適切な言い換えができるよう、しっかり身につけておきましょう。

『恐れ入ります』の読み方と意味

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『恐れ入ります』は多様な意味を持つ、便利かつ丁寧な言葉です。まずは言葉に込められた意味と、英語表現を説明しましょう。

読み方と意味

『恐れ入ります』は『おそれいります』と読みます。申し訳ない気持ちを示したり、無理なお願いをしたり、配慮してくれたことへの感謝だったりなどに活用する表現です。

ひと言付け加えるだけで角が立ちにくく柔らかい印象になるので、ビジネスにおいて多く使われます。いわゆる『クッション言葉』としての効果があるのです。

『恐れ入ります』は英語でなんていう?

英語で『恐れ入ります』を使う時は、気持ちに応じた表現にすることが大切です。日本語でも、依頼する時と感謝を伝える時とではニュアンスが異なりますよね。英語表現も同様なので、使い方を間違えないように気を付けましょう。

【例文】

  • 何かをお願いする、依頼する時。
  • I’m sorry.

  • 感謝を伝える時。
  • Thank you.

上記のように、その場に適した英語表現を組み合わせます。

どのようなシーンで使う?使い方の例5つ

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『恐れ入ります』はビジネスのさまざまなシーンで使う言葉ですが、正しく使ってこそ気持ちが伝わります。

使い方によって相手が受ける印象も変わってくるので、上手に使いこなしたいもの。下記では『恐れ入ります』を使うシーン5つと、例文を紹介します。

何かを質問する時

何かを質問する時に『恐れ入ります』を使うと、相手の時間をもらうことへの申し訳なさが伝わり、丁寧な印象になります。

【例文】

  • お忙しいところ恐れ入りますが、データの提供期限を教えていただけますか?
  • 恐れ入りますが、こちらの商品についてはいかがでしょうか?

何かをお願いする時

何かをお願いする時『恐れ入ります』を付けてお願いすると、依頼しづらい内容でも相手への配慮が伝わる表現になります。

【例文】

  • 何度も恐れ入りますが、こちらにもサインをお願いできますでしょうか?
  • 大変恐れ入りますが、今一度確認していただけますでしょうか?

感謝やお詫びの気持ちを伝える時

何かをしてもらった感謝の気持ちや、ミスをしてお詫びの気持ちを伝える時にも『恐れ入ります』が使えます。

【例文】

  • この度は貴重な助言をいただき、誠に恐れ入ります。
  • お忙しいなかご協力いただき、大変恐れ入ります。

負けを認めた時

自分の負けや非などを認める場合にも『恐れ入ります』が活用できます。例えば、試合で相手の強さを認めたり、議論で負けたりした場合などです。

【例文】

  • ごもっともなご意見、恐れ入ります。おっしゃる通りです。
  • まったく歯が立たず、恐れ入りました。さらに精進して参ります。

驚いたり呆れたりした時

相手の言動に対して、驚いたり呆れたりした感情を表現する時に『恐れ入ります』を使うケースもあります。また、目上の人へ敬意を示すのにも適した言葉です。

【例文】

  • これほど緻密な絵を完成させるとは、心底恐れ入りました。
  • あなたの大胆な行動には、本当に恐れ入りました。

これらの例文から、感情に合わせた多様な表現があることが分かりますね。シーンに合わせて使いこなすと、相手に好印象を与えられるでしょう。

『恐れ入ります』の類義語と使い方例

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『恐れ入ります』にはさまざまな類義語があります。主な類義語や例文をいくつか列挙するので、状況に応じて使い分け、円滑なビジネス関係を築いていきましょう。

恐縮です

『恐縮です』は『恐れ入って身を縮めること』を意味します。相手にお願いしたことや、相手が配慮してくれたことへの感謝とお詫びの気持ちを伝えられる言葉です。

『恐れ入ります』より丁寧でフォーマルな印象のため、ビジネス文書やメールなどに多く使われます。取引先や目上の人へ使うのに適している表現です。

【例文】

  • ご多忙の中ご足労いただき、恐縮です。
  • 恐縮ですが、こちらをご覧いただけますでしょうか。
  • お褒めいただき、大変恐縮です。

お手数をおかけします

『お手数をおかけします』は、相手に手間をかけてしまったり、対応をお願いしたりすることへの感謝と申し訳なさを伝える表現です。『恐れ入ります』よりもお詫びの度合いが大きくなります。

【例文】

  • ご多忙のところお手数をおかけしますが、どうぞよろしくお願いいたします。
  • お手数をおかけしますが、明日までに作業進捗のご報告をお願いします。
  • お手数をおかけいたしますが、こちらの書類に目を通していただけますでしょうか。

痛み入ります

『痛み入ります』は『恐れ入ります』よりも強い感謝を表します。文字通り「痛みを感じるくらい感謝している」ことを伝える表現ですが、日常生活ではほとんど使われません。主にビジネスシーンで、細やかな気配りをしてくれた時などに用いられます。

【例文】

  • 本日は弊社までご足労いただき、誠に痛み入ります。
  • いつも気にかけてくださり、痛み入ります。
  • こちらの不手際にもかかわらず、皆さんのあたたかいお心遣いに痛み入ります。

すみません

日常的に使われる『すみません』は、幅広く使える便利な謝罪表現です。謝罪の意味合いは同じですが、『恐れ入ります』よりもカジュアルでくだけた印象を持つため、ビジネスシーンで目上の人に使うのは避けましょう。

【例文】

  • ご迷惑をおかけしてすみませんでした。
  • すみませんが、棚の上のペンをとっていただけますか。
  • すみませんが、筆談をお願いできますか。

あいにくですが

『あいにくですが』は、相手の目的や期待に応えられない時に使う断りの表現です。ビジネスシーンや買い物などで、丁寧に断る場合に使用します。

【例文】

  • あいにくですが、今月は先約がございます。
  • あいにくですが、ご希望の商品は在庫切れです。
  • あいにくですが、限定商品なので在庫はございません。

差し支えなければ

『差し支えなければ』は『不都合でなければ』のニュアンスがあり、相手の都合を尊重しつつ何かを依頼する時に用いられます。基本的に断られても問題がない状況で使う表現のため、相手が回答を選択できる余地を与えられるでしょう。

【例文】

  • 差し支えなければ、これからご一緒にいかがでしょうか。
  • 差し支えなければ、お名前を記入いただけますでしょうか。
  • 差し支えなければ、これまでの経緯をお尋ねしてもよろしいでしょうか。

『恐れ入ります』の意味を正しく理解して使いこなそう

『恐れ入ります』は、主に感謝やお詫び、お願いをする時に用いられる表現です。本記事では言葉の持つ意味だけでなく、使い方や類義語、例文も紹介しました。

それぞれの意味を理解すると、使い分けするのもそれほど難しくないでしょう。クッション効果のある『恐れ入ります』や類義語を適切に活用して、よりよいコミュニケーションを実現してくださいね。


[文・構成/grape編集部]

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