『当方』とは?意味や使い方から注意点までを詳しく解説
公開: 更新:
谷原章介の奥さんに「うらやましすぎる」の声 理由は夫が素晴らしすぎる?俳優やタレント、司会者など、マルチに活躍している谷原章介(たにはら・しょうすけ)さん。そのイケメンな顔立ちと落ち着いたキャラクターで、多くの女性ファンを獲得しています。そんな谷原章介さんと妻の馴れ初めや子供についてなど、さまざまな情報をご紹介します!
谷原章介と妻の馴れ初めは? イクメンぶりに「こんな完璧な人がいるんだ」の声俳優やタレント、司会者など、マルチに活躍している谷原章介(たにはらしょうすけ)さん。 その端正な顔立ちと落ち着いた声で、多くの女性をとりこにしています。 そんな谷原章介さんと妻との結婚や子供について、イクメンぶりなどさま...
『当方』は、ビジネスで頻出する言葉です。よく聞く言葉だからと意味や注意点をきちんと理解していないと、誤った使い方をしてしまう可能性があります。本記事で意味や使い方をしっかり学び、適切に使えるようになりましょう。
『当方(とうほう)』とは
※写真はイメージ
『当方』の意味や言い換え、反対表現について正しく理解していきましょう。
『当方』の意味と読み方は
『当方』は『とうほう』と読み、自分の属している組織を社外に対して表す言葉です。へりくだりを意味する謙譲語ではなく、単に話し手のこちら側を意味します。
『当方』の類語は
『当方』には類語がいくつかあります。ニュアンスが異なるので、使い分けられるようになりましょう。
私ども
『私ども(わたくしども)』は、自分が所属する組織をへりくだって表現する言葉です。『当方』よりも、社外の相手に丁寧な印象を与えられます。例文は以下の通りです。
・私どもが手配したレセプションを、お楽しみください。
・決定に関して、私どもに異論はございません。
弊社
『私ども』と同様に、自分の会社をへりくだって使用する表現です。『弊社』と『私ども』はどちらも丁寧さは同じ程度ですが、自分の属する組織を会社単位で表現しない時は、『私ども』を使うのが適切です。
・弊社の商品をご注文いただき、誠にありがとうございます。
・このたびは、弊社の不手際によりご迷惑をおかけし誠に申し訳ございません。
当社
『弊社』と同様に自分の属する会社を意味しますが、へりくだった表現ではありません。社内での報告会や、ウェブサイトで自社について情報発信する時に使用します。
・当社の売上は、前年度比プラス20%となりました。
・当社のウェブサイトにて、新商品の詳細を記載しております。
『当方』の反対の意味を持つ言葉は
『当方』は『こちら側』を意味し、相手の所属する組織や取引先に当たる『あちら側』は『先方』と表現します。
『当方』と同じく敬語ではないため、直接相手を指して『先方』というのは不適切です。社内だけで使うようにしましょう。
直接相手を表現する時は、『御社』や『○○様』などを使います。
・先方の希望に沿うよう、調整可能でしょうか。
・見積書を送付しましたが、先方は納得しませんでした。
『当方』の使い方
※写真はイメージ
『当方』の状況に応じた使い方を、例文を通して学びましょう。使用NG例もご紹介しています。
ビジネスシーンで使える『当方』を用いた例文
『当方』はへりくだらずに相手に考えを伝えたい時に使用する言葉です。どのような場面で使用するか、例文を通して具体的な状況を把握しておきましょう。
組織全体として意向を伝える場合
個人の意見ではなく、所属する組織全体の意見として伝える時に使用します。組織の代表として意向を明確にするため、自分の思い付きなどで発言するのは避けたほうがよいでしょう。
・当方としましては、本日の会議でまとまった意見で問題ございません。
・当方では、今後このように対応していくことで決定いたしました。
担当者が確定していない場合
問い合わせを受け、担当者や担当部署がまだ決まっていない時に使用できます。
・当方にて状況を確認次第、ご連絡を差し上げます。
・お問い合わせの件につきましては、当方にて担当者が決まり次第、進めさせていただきます。
担当者を曖昧にする場合(クレーム対応、お詫び)
クレーム予防などで、担当者をはっきりさせたくない時に使用します。個人に責任がおよばないように、組織全体でカバーする表現です。
・駐輪場で盗難などのトラブルが発生した場合につきまして、当方は一切の責任を負いかねます。
・当方の不手際により、商品が期日内に届かずご迷惑をおかけいたしました。
『当方』を使う時の注意点
『当方』は自分の組織全体を表現できる便利な言葉ですが、使うのが不自然な場合もあります。正しく使えるよう、注意点を知っておきましょう。
1人称では使用しない
『当方』は、所属する組織を意味する言葉なので、個人には使用しません。自分の意見を会社の総意であると誤解されないよう、表現には気を付けましょう。
1人称で伝えたい場合は、『私』を使用するのが一般的です。男性の場合はへりくだった表現である『小生』も使用できます。
社内間では使用しない
『当方』は、社外に対して自分たちを指す時に使う言葉であり、社内では使用しないようにしましょう。社内で自社や社内の部署、課を指す場合は、『当社』や『私ども』、『我々』を使うとよいです。
正式な文書での使用は避ける
『当方』は、契約書や正式なビジネス文書での使用は避けてください。文書では『弊社』や『当社』を使用しましょう。『当方』は、メールや口語で社外に対して用いるようにしてください。
『当方』の意味を知って正しく使おう
『当方』について、意味だけでなく類語や使い方まで、詳しくご紹介しました。1人称で使ってしまっていたり、意識せずなんとなくで使っていたりしたのではないでしょうか。本記事が『当方』を正しく知るきっかけになれば幸いです。
[文・構成/grape編集部]