なぜガソリンスタンドが…? 住民のための『青い箱』に「助かってます!」 提供:出光興産株式会社 By - grape編集部 公開:2025-03-10 更新:2025-03-10 ガソリンスタンド宮城 Share Post LINE はてな ・ガソリンを入れるついでにゴミを出せるので、便利です! ・7~21時まで開いているので、回収時間を気にせずに済みます。助かっていますね。 ・初めて青いボックスを見た時は、驚きました。今では、重たい家電を捨てるのに、車が欠かせません。 宮城県気仙沼市にあるガソリンスタンド『気仙沼バイパスSS』では、利用者からこのようなコメントが寄せられています。 気仙沼バイパスSS 「ゴミを回収してくれるガソリンスタンドなんて本当にあるの?」と、不思議に思う人もいるかもしれません。 それを可能にしているのは、同スタンドの敷地内にある青い巨大なボックスが目を引く、家庭向け無人資源ゴミ回収サービス『リサイクルモア』。 ペットボトルや缶、ダンボール、金属製品などの資源ゴミを回収するボックスです。 『気仙沼バイパスSS』は、なぜガソリンの給油や洗車だけにとどまらず、『リサイクルモア』を設置してゴミの回収を行うようになったのでしょうか。そこには、とある理由がありました。 地域住民のアイディアを形にするガソリンスタンドとは… 教えてくれたのは、同スタンドを運営する株式会社気仙沼商会(以下、気仙沼商会)の高橋正樹社長と、高橋直也営業本部長。インタビュアーはフリーアナウンサーの佐藤里佳さんです。 写真左から、佐藤さん、高橋社長、高橋営業本部長 佐藤さん ガソリンスタンドなのにゴミ回収をしてくれるなんて、ユニークな取り組みですね。 高橋社長 「日常的に行くガソリンスタンドで、ついでに重たいゴミを捨てられたら助かる」という、地域住民のアイディアがきっかけです。地域の資源を大切にしていくためにも、『リサイクルモア』は必要だと感じて導入しました! 佐藤さん 地域住民の声をサービスに変えるのは、気仙沼商会さんのフットワークの軽さゆえのことでしょう。 高橋社長 地域にとって何が必要なのかを考えることが、当社の使命です!約100年前の創業当時、漁業が盛んな町にもかかわらず、船を動かすのに必要な燃料を提供する会社がありませんでした。そこで、地域のニーズに応えるため立ち上げたのが気仙沼商会。当時の意志は、100年経った今でも受け継がれており、ガソリンスタンド以外の地域に役立つ事業も行っているんです。 佐藤さん どんなことをしているのか、気になります! 高橋社長 地域から生み出すエネルギーの重要性を感じ、木質バイオマス発電にも取り組んでいます。気仙沼市で林業を行う会社と協力し、周辺の間伐材や端材を木質チップに加工。そのチップをボイラーで燃焼させた時に出る蒸気を利用して、発電する仕組みです。 木質バイオマス発電事業 佐藤さん 化石燃料に代わるエネルギーの供給源ですね。 高橋社長 きっかけは、2011年に発生した東日本大震災でした。避難先にいた社員たちの「寒い中でお客様が大変だ。私たちにできることをやろう!」という言葉に奮い立ち、被災を免れたガソリンスタンドの地下タンクからガソリンをくみ上げ、緊急車両や被災したお客様に供給しました。その時、人を元気にするには、エネルギーの力が必要だと再認識したのです。 震災当時の様子 佐藤さん 社員のみなさんも大変な中で、勇気ある行動でしたね。 高橋社長 木質バイオマス事業をきっかけに、安定したエネルギーの供給はもちろん、林業の活性化が雇用を生み出し、気仙沼が元気になることを目指しています!また、少子高齢化も気仙沼が向き合わなければならない課題の1つです。病院に1人で行けない高齢者がたくさんいることを知ったので、訪問マッサージ事業も始めました 訪問マッサージ事業 佐藤さん 最後に、気仙沼商会の将来像について教えてください。 高橋営業本部長 「生まれ育った町を元気にしたい」というのが、私の生涯をかけた夢です。そのため、これからのビジョンとして、20年で『感動するサービスをワンストップで、全国へ』、30年で『世界へ』を掲げました。私は海外留学経験の中で、日本が提供するサービスの多くは、世界に出てもひけを取らないと実感しています。全社員と協力しながら、1社でたくさんの喜びを世界中に届けられるよう、成長させたいです! 地域の課題に向き合いながらも、その先を見据える気仙沼商会。気仙沼で暮らす人たちは、同社について、どのような印象を持っているのでしょうか。 「町の代表」「一番店」に称賛の声 東日本大震災以前の2010年から職に就いている菅原茂気仙沼市長は、次のように語っています。 ガソリンスタンド業だけでなく、生活全般に関わっており、市民にとって頼りになる存在です! 特に、東日本大震災の復旧がままならない時には、ガソリンの調達や供給に奔走していただきました。 現在では、基盤となるエネルギーの供給はもちろん、人口減少などにも目を向け、町を代表する立派な会社の1つとなっています! 気仙沼発の会社として、気仙沼商会の名前が世界中にとどろくよう、私たちも応援していきたいです。 気仙沼商会が運営するガソリンスタンドの中で、『apollostation 松川SS』を20年以上利用している地元住民からはこんな声も! apollostation 松川SS 『松川SS』は、私にとっての「一番店」です! スタッフさんは、笑顔を絶やさず接客してくれるので、自然と元気になれます。 また、私が驚いたのは、年に1回行われるイベントの『大感謝祭』。とある会場に、冷蔵庫や掃除機などの家電が特別価格でズラリと並んだのです。さらに、会場では「販売していないテレビが欲しい」と相談すると、すぐに家電量販店から取り寄せてくれました。 気仙沼商会のことを知っている人は「100人中99人がファン」だといっても過言ではないでしょう! 出光興産の『スマートよろずや構想』とともに歩む! 地域住民から愛されている気仙沼商会。 そんな地域の声に応え続けてきた気仙沼商会とともに、それぞれの地域の社会課題の解決に挑戦するのが、出光興産株式会社(以下、出光興産)です! 出光興産は、地域の特色やニーズをとらえ、ガソリンスタンドを人々の暮らしを支える拠点へと、よろず(=無限・多様)に進化させる『スマートよろずや構想』を、2021年から掲げています。 出光興産の比留間悠さんは、気仙沼商会の取り組みについて、このように語ってくれました。 『スマートよろずや構想』は、全国の『apollostation』を、生活支援基地へと変えていく構想です。 『apollostation』が生活者のよりどころになれば、人が集まり地域のインフラ拠点として維持されていくでしょう。加えて、気仙沼商会が木質バイオマス発電を行うように、『apollostation』でも環境に配慮した多様なエネルギーの供給や次世代モビリティサービスの提供などを通じて、脱炭素社会の実現を目指しています。 気仙沼商会は、創業当時から地域住民の要望をくみ取り、自然と『よろずや化』を進めておられました。我々の構想とも合致する、気仙沼商会の取り組みを今後もサポートしたいです! 暮らしのエネルギーを支える会社を取材すると、人と人とのつながりによって、町を元気にするエネルギーも供給していることが分かりました。 今後もさまざまな事業やサービスで、気仙沼を明るく照らし続けてくれるでしょう! スマートよろずや構想について詳しく知りたい! FNNプライムオンラインの記事はこちらから [文・構成/grape編集部] Share Post LINE はてな
・ガソリンを入れるついでにゴミを出せるので、便利です!
・7~21時まで開いているので、回収時間を気にせずに済みます。助かっていますね。
・初めて青いボックスを見た時は、驚きました。今では、重たい家電を捨てるのに、車が欠かせません。
宮城県気仙沼市にあるガソリンスタンド『気仙沼バイパスSS』では、利用者からこのようなコメントが寄せられています。
気仙沼バイパスSS
「ゴミを回収してくれるガソリンスタンドなんて本当にあるの?」と、不思議に思う人もいるかもしれません。
それを可能にしているのは、同スタンドの敷地内にある青い巨大なボックスが目を引く、家庭向け無人資源ゴミ回収サービス『リサイクルモア』。
ペットボトルや缶、ダンボール、金属製品などの資源ゴミを回収するボックスです。
『気仙沼バイパスSS』は、なぜガソリンの給油や洗車だけにとどまらず、『リサイクルモア』を設置してゴミの回収を行うようになったのでしょうか。そこには、とある理由がありました。
地域住民のアイディアを形にするガソリンスタンドとは…
教えてくれたのは、同スタンドを運営する株式会社気仙沼商会(以下、気仙沼商会)の高橋正樹社長と、高橋直也営業本部長。インタビュアーはフリーアナウンサーの佐藤里佳さんです。
写真左から、佐藤さん、高橋社長、高橋営業本部長
ガソリンスタンドなのにゴミ回収をしてくれるなんて、ユニークな取り組みですね。
「日常的に行くガソリンスタンドで、ついでに重たいゴミを捨てられたら助かる」という、地域住民のアイディアがきっかけです。
地域の資源を大切にしていくためにも、『リサイクルモア』は必要だと感じて導入しました!
地域住民の声をサービスに変えるのは、気仙沼商会さんのフットワークの軽さゆえのことでしょう。
地域にとって何が必要なのかを考えることが、当社の使命です!
約100年前の創業当時、漁業が盛んな町にもかかわらず、船を動かすのに必要な燃料を提供する会社がありませんでした。
そこで、地域のニーズに応えるため立ち上げたのが気仙沼商会。当時の意志は、100年経った今でも受け継がれており、ガソリンスタンド以外の地域に役立つ事業も行っているんです。
どんなことをしているのか、気になります!
地域から生み出すエネルギーの重要性を感じ、木質バイオマス発電にも取り組んでいます。
気仙沼市で林業を行う会社と協力し、周辺の間伐材や端材を木質チップに加工。そのチップをボイラーで燃焼させた時に出る蒸気を利用して、発電する仕組みです。
木質バイオマス発電事業
化石燃料に代わるエネルギーの供給源ですね。
きっかけは、2011年に発生した東日本大震災でした。
避難先にいた社員たちの「寒い中でお客様が大変だ。私たちにできることをやろう!」という言葉に奮い立ち、被災を免れたガソリンスタンドの地下タンクからガソリンをくみ上げ、緊急車両や被災したお客様に供給しました。
その時、人を元気にするには、エネルギーの力が必要だと再認識したのです。
震災当時の様子
社員のみなさんも大変な中で、勇気ある行動でしたね。
木質バイオマス事業をきっかけに、安定したエネルギーの供給はもちろん、林業の活性化が雇用を生み出し、気仙沼が元気になることを目指しています!
また、少子高齢化も気仙沼が向き合わなければならない課題の1つです。
病院に1人で行けない高齢者がたくさんいることを知ったので、訪問マッサージ事業も始めました
訪問マッサージ事業
最後に、気仙沼商会の将来像について教えてください。
「生まれ育った町を元気にしたい」というのが、私の生涯をかけた夢です。
そのため、これからのビジョンとして、20年で『感動するサービスをワンストップで、全国へ』、30年で『世界へ』を掲げました。
私は海外留学経験の中で、日本が提供するサービスの多くは、世界に出てもひけを取らないと実感しています。全社員と協力しながら、1社でたくさんの喜びを世界中に届けられるよう、成長させたいです!
地域の課題に向き合いながらも、その先を見据える気仙沼商会。気仙沼で暮らす人たちは、同社について、どのような印象を持っているのでしょうか。
「町の代表」「一番店」に称賛の声
東日本大震災以前の2010年から職に就いている菅原茂気仙沼市長は、次のように語っています。
ガソリンスタンド業だけでなく、生活全般に関わっており、市民にとって頼りになる存在です!
特に、東日本大震災の復旧がままならない時には、ガソリンの調達や供給に奔走していただきました。
現在では、基盤となるエネルギーの供給はもちろん、人口減少などにも目を向け、町を代表する立派な会社の1つとなっています!
気仙沼発の会社として、気仙沼商会の名前が世界中にとどろくよう、私たちも応援していきたいです。
気仙沼商会が運営するガソリンスタンドの中で、『apollostation 松川SS』を20年以上利用している地元住民からはこんな声も!
apollostation 松川SS
『松川SS』は、私にとっての「一番店」です!
スタッフさんは、笑顔を絶やさず接客してくれるので、自然と元気になれます。
また、私が驚いたのは、年に1回行われるイベントの『大感謝祭』。とある会場に、冷蔵庫や掃除機などの家電が特別価格でズラリと並んだのです。さらに、会場では「販売していないテレビが欲しい」と相談すると、すぐに家電量販店から取り寄せてくれました。
気仙沼商会のことを知っている人は「100人中99人がファン」だといっても過言ではないでしょう!
出光興産の『スマートよろずや構想』とともに歩む!
地域住民から愛されている気仙沼商会。
そんな地域の声に応え続けてきた気仙沼商会とともに、それぞれの地域の社会課題の解決に挑戦するのが、出光興産株式会社(以下、出光興産)です!
出光興産は、地域の特色やニーズをとらえ、ガソリンスタンドを人々の暮らしを支える拠点へと、よろず(=無限・多様)に進化させる『スマートよろずや構想』を、2021年から掲げています。
出光興産の比留間悠さんは、気仙沼商会の取り組みについて、このように語ってくれました。
『スマートよろずや構想』は、全国の『apollostation』を、生活支援基地へと変えていく構想です。
『apollostation』が生活者のよりどころになれば、人が集まり地域のインフラ拠点として維持されていくでしょう。加えて、気仙沼商会が木質バイオマス発電を行うように、『apollostation』でも環境に配慮した多様なエネルギーの供給や次世代モビリティサービスの提供などを通じて、脱炭素社会の実現を目指しています。
気仙沼商会は、創業当時から地域住民の要望をくみ取り、自然と『よろずや化』を進めておられました。我々の構想とも合致する、気仙沼商会の取り組みを今後もサポートしたいです!
暮らしのエネルギーを支える会社を取材すると、人と人とのつながりによって、町を元気にするエネルギーも供給していることが分かりました。
今後もさまざまな事業やサービスで、気仙沼を明るく照らし続けてくれるでしょう!
スマートよろずや構想について詳しく知りたい!
FNNプライムオンラインの記事はこちらから
[文・構成/grape編集部]