お肉たっぷりボロネーゼに惹かれた日 罪悪感を軽くする『身体の声を聞く』食事の楽しみ方
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人生は自分が選択してきた物語 辿ってみると、辛かったことにも意味が見えてくる吉元由美の『ひと・もの・こと』 作詞家でもあり、エッセイストでもある吉元由美さんが、日常に関わる『ひと・もの・こと』を徒然なるままに連載。 たまたま出会った人のちょっとした言動から親友のエピソード、取材などの途中で出会っ...

「今、私に必要なもの」家族の夢を8割叶えた『宝地図』で前向きな毎日を吉元由美の『ひと・もの・こと』 作詞家でもあり、エッセイストでもある吉元由美さんが、日常に関わる『ひと・もの・こと』を徒然なるままに連載。 たまたま出会った人のちょっとした言動から親友のエピソード、取材などの途中で出会っ...






吉元由美の『ひと・もの・こと』
作詞家でもあり、エッセイストでもある吉元由美さんが、日常に関わる『ひと・もの・こと』を徒然なるままに連載。
たまたま出会った人のちょっとした言動から親友のエピソード、取材などの途中で出会った気になる物から愛用品、そして日常話から気になる時事ニュースなど…さまざまな『ひと・もの・こと』に関するトピックを吉元流でお届けします。
目が食べたいと思うもの、身体が食べたいもの
お昼過ぎ、外出先でお腹が空いたのでカフェに入りました。
おそらく冷凍と思われますが、パスタなどのメニューがあるので、簡単に済ませようと。
お肉たっぷりボロネーゼ、イカとたらこのパスタ、アマトリチャーナ…メニューの写真のボロネーゼに惹かれ、アイスコーヒーも一緒に注文しました。
10分後、渡されたブザーが鳴り、カウンターに取りに行く。
たっぷりミートソースがかかったパスタを見て、ふと思ったのです。
(私の身体は、このパスタを欲しているだろうか)
考えてみると、本当にパスタそのものを食べたいと思ったのかどうか、自分でもわからなくなりました。が、もちろんちゃんといただきました。
普通に美味しかったですし、満足です。食べて胃がもたれることもありませんでしたが、『本当に身体が望むものを食べる』というテーマを、改めて考えるきっかけになりました。
「目が食べたい」日頃、揚げ物やヘビーなものはできるだけ控えているのですが、グラタンとかドリア見ると俄然食べたくなる。
お蕎麦屋さんでとろろ蕎麦を食べればいいものを、天ぷらそばの写真を見ると、食べたくなる。
そして食べると、油で胃がもたれて、後悔することも。
時々ならいいかな、と自分に言い聞かせながら、「時々」が「いつも」になりそうな自分を感じることも。定期検診の血液検査も恐る恐る…になるのは避けたい。
時々ステーキを食べたくなる。食べる。ちょっと後悔する。でも美味しかった。目と心は満足するも、身体にはきつかった。
すべてを満足させるには、「ほどほど」を心がけること。
目が食べたいヘビーなものは、ほどほどに、楽しみながら。そして身体が望むものは、その滋味を味わい、身体の声を聞いているぞ!という自負も味わいながら。
ずいぶん前に断食道場へ4日間、行ったことがあります。
食事法の講義などもあったのですが、「白いものを食べるやつはバカだ。肉を食うやつは愚かだ」というふうに、かなり高圧的な内容でした。
そんな講義を聞いているうちに、(もう一生お肉もお寿司も食べられないんだ)と半ば絶望的な気持ちになったものです。洗脳ですね。
でも、帰りの新幹線に乗るとき、お土産屋さんの試食の温泉まんじゅうを食べました。それも2個…。
「ほどほど」という距離感。目で食べたいものはほどほどに。そして身体が求めているものは積極的に。洗練されたその距離感を楽しむ。
そして食べてしまうことに罪悪感を持たないこと。食だけでなく、心のあり方も身体を作っているのですから。
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※記事中の写真はすべてイメージ
[文/吉元由美 構成/grape編集部]