お肉たっぷりボロネーゼに惹かれた日 罪悪感を軽くする『身体の声を聞く』食事の楽しみ方

By - 吉元由美  公開:  更新:

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ご飯をみている女性の写真

吉元由美

作詞家、作家。作詞家として1000曲の詞を書く。これまでに杏里、田原俊彦、松田聖子、中山美穂、山本達彦、石丸幹二、加山雄三など多くのアーティストの作品を手掛けた。平原綾香の『Jupiter』はミリオンヒットとなる。 grapeでコラム『ひと・もの・こと』を連載。 …続きを読む

吉元由美の『ひと・もの・こと』

作詞家でもあり、エッセイストでもある吉元由美さんが、日常に関わる『ひと・もの・こと』を徒然なるままに連載。

たまたま出会った人のちょっとした言動から親友のエピソード、取材などの途中で出会った気になる物から愛用品、そして日常話から気になる時事ニュースなど…さまざまな『ひと・もの・こと』に関するトピックを吉元流でお届けします。

目が食べたいと思うもの、身体が食べたいもの

お昼過ぎ、外出先でお腹が空いたのでカフェに入りました。

おそらく冷凍と思われますが、パスタなどのメニューがあるので、簡単に済ませようと。

お肉たっぷりボロネーゼ、イカとたらこのパスタ、アマトリチャーナ…メニューの写真のボロネーゼに惹かれ、アイスコーヒーも一緒に注文しました。

10分後、渡されたブザーが鳴り、カウンターに取りに行く。

たっぷりミートソースがかかったパスタを見て、ふと思ったのです。

(私の身体は、このパスタを欲しているだろうか)

考えてみると、本当にパスタそのものを食べたいと思ったのかどうか、自分でもわからなくなりました。が、もちろんちゃんといただきました。

普通に美味しかったですし、満足です。食べて胃がもたれることもありませんでしたが、『本当に身体が望むものを食べる』というテーマを、改めて考えるきっかけになりました。

ボロネーゼの写真

「目が食べたい」日頃、揚げ物やヘビーなものはできるだけ控えているのですが、グラタンとかドリア見ると俄然食べたくなる。

お蕎麦屋さんでとろろ蕎麦を食べればいいものを、天ぷらそばの写真を見ると、食べたくなる。

そして食べると、油で胃がもたれて、後悔することも。

時々ならいいかな、と自分に言い聞かせながら、「時々」が「いつも」になりそうな自分を感じることも。定期検診の血液検査も恐る恐る…になるのは避けたい。

天ぷらそばの写真

時々ステーキを食べたくなる。食べる。ちょっと後悔する。でも美味しかった。目と心は満足するも、身体にはきつかった。

すべてを満足させるには、「ほどほど」を心がけること。

目が食べたいヘビーなものは、ほどほどに、楽しみながら。そして身体が望むものは、その滋味を味わい、身体の声を聞いているぞ!という自負も味わいながら。

食事をする女性の写真

ずいぶん前に断食道場へ4日間、行ったことがあります。

食事法の講義などもあったのですが、「白いものを食べるやつはバカだ。肉を食うやつは愚かだ」というふうに、かなり高圧的な内容でした。

そんな講義を聞いているうちに、(もう一生お肉もお寿司も食べられないんだ)と半ば絶望的な気持ちになったものです。洗脳ですね。

でも、帰りの新幹線に乗るとき、お土産屋さんの試食の温泉まんじゅうを食べました。それも2個…。

まんじゅうの写真

「ほどほど」という距離感。目で食べたいものはほどほどに。そして身体が求めているものは積極的に。洗練されたその距離感を楽しむ。

そして食べてしまうことに罪悪感を持たないこと。食だけでなく、心のあり方も身体を作っているのですから。

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※記事中の写真はすべてイメージ


[文/吉元由美 構成/grape編集部]

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