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お祝い事、使ってはいけない『忌みことば』 アナウンサー押阪忍の『美しいことば』

By - 押阪 忍  公開:  更新:

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こんにちは、フリーアナウンサーの元祖!?などと言われている押阪忍です。

ご縁を頂きまして、この欄で、お喋りをさせていただくことになりました。お目に留まれば、シニアアナウンサー(花ウンサー)の『独り言』にお付き合いいただければ幸いです。

 師走、十二月は、展覧会やコンサート、クリスマスやお歳暮セール、忘年会と、慌しさに追い打ちが掛かりますねぇ…。

 そして意外と最近多いのが結婚式です。私の所にも『寿』の招待状が届いております。

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 ところで、ご存知とは思いますが、結婚式(披露宴)では、要注意のことば(忌みことば)がありますので、今日はそれらのいくつかを挙げて置きたいと思います。

 結婚式は、二者が一つになるという意味で、「契る」「つなぐ」「固まる」「根づく」「深まる」「編む」「まとまる」など二つのものが一つになる意味の表現は歓迎なのですが、逆に一つのものが二つになる、つまり「別れる」意味になるものは要注意なのです。お祝いの席での祝詞やスピーチの中で、不用意に「別れる」「切れる」「離れる」「去る」「帰る」「戻る」「壊れる」「破れる」「裂ける」などは使わないように気をつけましょう。

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 結婚披露宴のウェディングケーキにナイフを入れる時、司会者は「切る」や「カット」は使わず、「入刀」と表現していますよね。結婚式に限らず、お祝い事でスピーチを頼まれた時は、その際使うことばを「マナー」として覚えて置いて欲しいと思います。

 ある結婚披露パーティーで、キラビヤかなドレスをまとった新婦の友人が、そのスピーチで「いつも会社では隣の席にいる彼女が、今日は離れ離れの席にいて…」と切り出した時、なぜか「ギクッとした気持ちになったこと」を覚えております。

『忌みことば』覚えておきましょうね。お祝い事のテーブル席に4番・9番(死・苦)がないのと同じことなのです。

<2016年12月>

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フリーアナウンサー 押阪 忍

1958年に現テレビ朝日へ第一期生として入社。1965年には民放テレビ初のフリーアナウンサーとなる。以降テレビやラジオで活躍し、皇太子殿下のご成婚祝賀式典なども行う。2016年現在、アナウンサー生活58年。
日本に数多くある美しい言葉。それを若者に伝え、しっかりとした『ことば』を使える若者を育てていきたいと思っています。

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