【考察】安田顕でもカバーしきれないダメ夫を見捨てないのはなぜ? 『夫に間違いありません』第1話
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世界は何者もジャッジしない 『ちょっとだけエスパー』最終話SNSを中心に注目ドラマの感想を独自の視点でつづり人気を博している、かな(@kanadorama)さん。 2025年10月スタートのテレビドラマ『ちょっとだけエスパー』(テレビ朝日系)の見どころを連載していきます。以下、...
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SNSを中心に注目ドラマの感想を独自の視点でつづり人気を博している、イラストレーターの渡辺裕子(@satohi11)さん。
2026年1月スタートのテレビドラマ『夫に間違いありません』(フジテレビ系)の見どころを連載していきます。以下、ネタバレが含まれます。
渡辺裕子さんがこれまでに書いたコラムは、こちらから読めます。
朝比聖子(松下奈緒)の夫・一樹(安田顕)が行方不明になって1ヶ月後、川で水死体が見つかったと警察から連絡が来る。
顔が判別できる状態ではなかったが、一樹の免許証が入った財布を所持し、見覚えがあるほくろを確認した遺体を前にして、聖子は「夫に間違いありません」と泣きくずれた。
しかしそれから一年経ったある日、家族の面倒を見ながら『あさひおでん』を切り盛りする聖子のもとへ、死んだはずの一樹が突然帰ってきた。
店の借金や家族への責任から逃げたことを謝罪する夫に怒りをぶつけつつも、また会えた喜びに涙する聖子だが、我にかえって、別の人の遺体と夫を間違えていたことに気づく。
そして、夫が死んだものとして受け取った生命保険金5000万のうち、すでに2000万は借金の返済などに充ててしまっていた。
あわてて警察に行こうとする聖子だが、一樹に、このまま自分は死んだことにしておこうと説得されてしまう…。
父親から店を引き継いだが、経営がうまくいかずに借金を増やし、他の仕事をする自信もなく、妻と子どもたちと母親を捨ててひとりで逃げた一樹。
これだけでもう私の中での『クズ夫ポイント』は満点なのだが、この上に「聖子が間違って受け取ってしまった保険金を、返す気がない」「死んだと偽装するために他人の戸籍を買う」「工場で働いてみたけど仕事ができなさすぎて即クビ」とどんどん高得点を重ねていくのがすごい。
安田顕さんの持つ可愛げのある情けなさと、苦味のある大人のセクシーさで緩和させて、なんとかギリギリ許せるくらいの、とんでもない男。
しかしそんな安田顕さんの魅力でもさすがに「失踪中、実は若い女の子と暮らしていた」「聖子から生活費としてもらった金で、彼女が働く夜の店に会いに来た」とまでなると、カバーしきれない。
いっそのこと本当にいなくなってもらったほうが、「保険金について考えずに済むし、面倒が少なくていいのではないですか?」と、悪いことを聖子に吹きこみたくなってくる。
夫が行方不明になってから、聖子はおでんの出汁を変えるなど工夫して店の売り上げを上げ、子どもたちもそれぞれの夢に向かってスクスクと育ち、軽度の認知症な姑もそれなりに幸せそうだし…。
しかし聖子は、このスーパークズ夫な一樹を見捨てないだろう。
姑や子どもたち、細々と続いている店など、「自分を犠牲にしてでも、誰か・何かの世話をする」ことが、彼女の生きがいのようだから。
間違って受け取った死亡保険金を返そうとせず、他人の戸籍を買うような犯罪行為をしている一樹を止めるどころか、彼の生活を甲斐甲斐しく世話する聖子。
彼が住むためのアパートを代わりに借り、スマホや服を用意し、食事としておでんを持参し、彼の怪我した指に絆創膏を貼る。
一樹の面倒を見る時の聖子はとても幸せそうだ。
でも彼女の心の奥には、いつまでも世話ができるように、一樹がずっと成長せずダメでクズであってほしいと望む気持ちがありそうな気もする…。本人は気づいていないだろうけれど。
そしてそこに、一樹は甘えているのだ。
そんな聖子の、人を世話したい・人の役に立ちたいという強い欲求は、行方不明者家族の会で出会った女性・紗春(桜井ユキ)にも向けられる。
紗春の家で娘の看病を引き受け、そのために自分の店の営業を休むというのは、まだ二度しか会ったことがない相手に対して「あまりにやりすぎでは?」と思うが、聖子の「世話をしたい!」という強い願望はそこまでしてしまうのだ。
しかし紗春の部屋で、彼女の行方不明の夫が、あの日一樹と取り違えた遺体なのではと気づいた聖子。
彼女はここから「気の毒な紗春さん、私の間違いのせいで」といっそう彼女たち親子の世話焼きをしてしまいそうな気がするが…。
果たして、紗春が聖子と親しくなったのは、偶然なのだろうか。何か心に秘めて、彼女と接触する機会を狙っていたのでは…。
聖子に接近してきたのは紗春だけでなく、なんと夫の浮気相手の藤谷瑠美子(白宮みずほ)まで、家の前で待ち伏せていた。いったい彼女の狙いはなんなのか。
夫の裏切りを知っても、聖子は一樹を世話し続けるのだろうか。
そして、行方不明者家族の会の支援者・九条議員(余貴美子)の汚職疑惑を追っている雑誌記者の天童(宮沢氷魚)、彼が一樹を見て抱いた『違和感』は、ここからどこへ向かうのか。
たくさんの疑問がある中、いちばんの疑問は物語の冒頭、橋で車から降りた2人の男の正体。
悲鳴をあげながら川へ転落して後に水死体で見つかったのが紗春の夫だとしたら、あの場から立ち去ったもうひとりの男は、一樹なのか。
そしてそれは本当に『事故』なのか?
ドラマ初回だけで一樹は、『クズ夫→詐欺師→殺人犯(?)』と、みるみるうちにダメ男ランキングをかけ上がった。
それでも聖子は「誰かの役に立ち、家族を守っている妻」として一樹の世話を焼き続けるのか。保険金は返せるのか、返さないのか。
疑問たっぷりなジェットコースタードラマ、次回も楽しみ!
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[文/渡辺裕子 構成/grape編集部]
渡辺裕子
SNSを中心に注目ドラマの感想を独自の視点でつづり人気を博している。
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