松たか子・多部未華子・松坂桃李が姉弟役 野木亜紀子脚本の新春SPドラマに星野源ら出演
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2025年1月2日に、新春スペシャルドラマ『スロウトレイン』(TBS系)が放送されることが発表されました。
主演を務めるのは、俳優の松たか子さん。ほか、俳優の多部未華子さん、松坂桃李さん、星野源さん、チュ・ジョンヒョクさんが出演予定です。
脚本家・野木亜紀子さんによるオリジナル脚本で、新時代のホームドラマを描きます。
野木亜紀子オリジナル脚本に豪華俳優陣が集結
松さん、多部さん、松坂さんが演じるのは3姉弟役。
松さんは、長女で、フリーの編集者・渋谷葉子(しぶや・ようこ)を演じます。
葉子は、渋谷家の家長として両親と祖母とともに暮らしていた鎌倉の実家に暮らしているのだとか。
葉子の妹・都子(みやこ)役を演じるのは、多部さん。30歳を過ぎても職を変え、居場所を変えふらふらしています。そんな都子が突然、韓国に行くといい出し、渋谷家はひと波乱!
弟・潮(うしお)役を演じるのは松坂さんです。江ノ島電鉄で保線員として働く潮は、渋谷家の家事全般を担当しています。
潮には恋人がいますが、姉たちには明かせていないことがあるようで…。
また、3人の人生に大きく関わる人気作家・百目鬼見(もめき・けん)役が、星野源さんです。
百目鬼は、元担当編集者の葉子に執着し、執拗につきまとう面倒な作家だといいます。
星野さんは、野木さんが脚本を担当してきたテレビドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』『MIU404』(いずれもTBS系)、映画『罪の声』『ラストマイル』にも出演。
今回は、星野さんがどのような役となるのか期待が高まります。
数々の韓国ドラマで注目を集めているチュ・ジョンヒョクさんは、日本のドラマに初出演です。
演出を担当するのは、土井裕泰さん。
野木さんとはテレビドラマ『空飛ぶ広報室』『逃げるは恥だが役に立つ』『重版出来!』(いずれもTBS系)、映画『罪の声』でタッグを組んできました。
【あらすじ】
鎌倉に住む渋谷葉子(松たか子)、都子(多部未華子)、潮(松坂桃李)の姉弟は、交通事故で両親と祖母を一度に亡くした。
月日は経ち、二十三回忌の法事の帰り道。都子が突然「韓国に行く!」と葉子と潮に告げた。この告白をきっかけに、三者三様の姉弟に、『人生』という旅路の分岐点が訪れる。
それまでの『3人での幸せ』から、『それぞれの幸せ』と向き合っていく葉子、都子、潮――。そして物語は日本の鎌倉から韓国の釜山へ!
変わりゆく時代の中でも普遍的に在り続ける『家族』を通して、痛快で、ドキドキして、最後には思いっきり笑顔になれる、宝物のような新時代のホームドラマ『スロウトレイン』にご期待ください。
『スロウトレイン』出演者のコメント
松さん、多部さん、松坂さん、星野さん、ジョンヒョクさんからのコメントが届いています。
【松たか子さん コメント】
心から信頼を寄せる土井監督の下、多部さん、松坂君という最高の妹、弟と一緒に、ああでもないこうでもない、と過ごしていたら、あたたかいドラマができました。本読みのとき、脚本の野木さんに「当て書きですから」と言われたプレッシャーに魔法がかかったような感覚です。
場面の中で、この上なく楽しいやりとりができた星野源さん、このドラマに存在する意味がとてもある役で、初めての日本語にも前向きに明るく向き合っていらしたチュ・ジョンヒョクさんなど、魅力的な「普通」の人たちが登場します。
テレビドラマを愛する人たちが作ったこのお話を、ぜひ皆さんに楽しんでいただきたいなと思います。
『スロウトレイン』というタイトル、私は大好きです。
【多部未華子さん コメント】
お話をいただいた際は、こんなに豪華なスタッフやキャストのみなさんと共に過ごせる日々をいただけるなんて、まるでご褒美のよう! と心が踊ったことを覚えています。
ワクワクドキドキソワソワの撮影現場で毎日ひたすら楽しく、「もう終わっちゃうの?!」と最終日には嘆きました。
“三姉弟の真ん中”の役柄は初めてでしたが、ふらふら、ふわっとしていそうで、時に弱く、でも曲げられない意志がきちんとある都子のキャラクターがとても好きでした。
姉弟って絶妙なバランスで成り立っているのかなと思わずにはいられない。
性格さまざまな3人を、お正月の夜にくすくすっとしながら、楽しんで観ていただけたらと思っています。
【松坂桃李さん コメント】
僕は3人兄妹で、姉と妹に挟まれて育ってきたので、この『スロウトレイン』の現場は妙な居心地の良さを感じていました。松さんと多部さんの姉2人と過ごし、弟として撮影した日々は、懐かしさもあり、楽しかったです。
星野さんとは大河以来の共演でしたが、こうした形でお芝居ができて、本当に幸せでした。
チュ・ジョンヒョクさんとは、国境を超えて芝居を交わすことができたのは、大きな財産となりました。
土井監督は何作品もご一緒している縁の深い方です。初めてご一緒した「麒麟の翼」では、経験の浅い僕が阿部寛さんと対峙する芝居場がありました。撮影前日に監督からメールでいただいた「考えるな、感じろ」という言葉。今でも指標としています。
野木さんの脚本は、読みやすく、言葉がスッと入ってきます。日常をリアルに細やかに切り取っている本で、共感しかありません。
家族愛、姉弟愛、恋愛、さまざまな関係性が描かれている、優しく温かい作品です。
2025年の年初め、『スロウトレイン』とともに温かい気持ちでスタートできることを願っています。
【星野源さん コメント】
コメントを書いては消し、を繰り返しています。物語の素晴らしさを語りたいですし、初めて脚本を読んだ時のあの溢れる様な気持ちを伝えたいけれど、言葉にするのはなんだか勿体ないなと思って、うーんとなっています。少しの撮影期間でしたが、この作品に参加することができて嬉しいです。放送を楽しみにしています。
【チュ・ジョンヒョクさん コメント(日本語訳)】
こんにちは、僕はユンス役のチュ・ジョンヒョクです。『スロウトレイン』を撮影するために2、3か月前から日本語を練習し、僕にとっては新しい挑戦であったのでわくわくしながらも不安で心配でした。
なので、現場で初めて撮影する時もたくさん緊張しましたが、監督さん、そしてスタッフの方々、役者の方々からとても親切にしてもらって本当に気軽に楽しく撮影できたと思います。感謝しています。そしてみんなに会いたいです。
また、現場では通訳してくださる方がいらっしゃったのでとても楽にコミュニケーションすることができたし、カットがかかる度に共演者の皆さんに僕の日本語が大丈夫か確認してもらった記憶があります。うまく表現できていたらいいなと思います。
今回、初めて日本語でお芝居をしました。日本語の実力はまだまだですが、温かい目で見ていただき『スロウトレイン』を愛してもらえたらうれしいです!
野木さんは、2022年の年末頃に「定年前にスペシャルドラマを作りたい」と、土井さんから連絡があったといいます。
「土井さんの卒業制作ともなれば喜んで!」と野木さんは答え、実際に釜山を訪れ、「まれにみる楽しい執筆作業となった」とコメント。
野木さんは「家族とでも、誰とでも、一人でも、のほほ〜んとテレビの前に座ってください」と、視聴者にメッセージを送りました。
土井さんは「優しい視線で時代を切り取った野木さんの脚本に、松さんをはじめとした敬愛する俳優の方たちと向き合えたあの冬の時間は、思い出すたびになんだかちょっとニヤけてしまうくらい、幸せな時間でした」とコメントを発表。
2025年1月2日21時からスタートの『スロウトレイン』。今から放送が楽しみですね!
[文・構成/grape編集部]