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「オシャレできないから戦争やめよう」単純だけど奥が深い『サプール』の哲学

By - grape編集部  公開:  更新:

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内戦は終結したものの、武装勢力による暴行や略奪などが続くコンゴ共和国のバコンゴ地区に、カラフルなハイブランドスーツを身にまとい、世界中に平和のメッセージを届ける『サプール』と呼ばれる紳士たちがいます。

彼らの大半はサトウキビやパーム油、木材、家畜などの農畜産物を育てながら生活。月給は3万円程度と、決して高いものではありません。

何か月分もの収入をつぎ込みながら、彼らはハイブランドのスーツを着ています。それは『紳士であること』に重きを置きながら、ファッションを通して平和のメッセージを発信するため。

彼らは「服が汚れるから戦わない」「オシャレしていると社会は平和になる」という、極めてシンプルな哲学とメッセージを持っているのです。

そんなサプールたちを撮影し続けている写真家・SAP CHANOさん。彼の写真200点以上を、ムービー映像と共に展示する『THE SAPEUR サプール写真展』が、2017年9月7日から大丸・松坂屋で開催されます。

9月7~10日の期間には、長くサプールとして活動し、大サプールと尊敬を集めるゼブラン・ムイエンゴさんが来日する予定です。

90年以上の歴史を持つサプールたちが、ファッションに込めた平和へのメッセージ。会場に足を運んで、オシャレだけではない彼らの主張を、ぜひその目で見て感じてみてください。

THE SAPEUR サプール写真展 ~平和をまとった紳士たち~

期間:2017年9月7日~18日
場所:大丸心斎橋店 北館14階イベントホール
時間:10:00~20:00 最終日は17:30まで
巡回会場:
松坂屋 名古屋店:2017年9月13日~25日/南館1階オルガン広場
大丸 東京店:2017年9月28日~10月10日/11階催事場
大丸 札幌店:2017年10月18日~30日/7階ホール

©SAP CHANO

【お詫びと訂正】2017年8月22日10時15分

本記事内の『内戦』の説明に誤りがありました。訂正し、お詫び申し上げます。


[文・構成/grape編集部]

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