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往復絵ハガキを送り合う孫とおばあちゃん 大人になって会いに行った時、見たものとは?

By - grape編集部  公開:  更新:

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淡く明るい色彩と、丸みをおびたやわらかい線で描かれた、愛らしいキャラクターたち。

© Meszely Ilka

描いたのは、ハンガリー・ブダペスト在住のイラストレーター、メゼリー・イルカさん。ハンガリーにて数々のアワードを受賞された経験がある、新進気鋭のアーティストです。みているだけで、じんわりと心が温かくなる作風が特徴です。

そんな彼女の作品が、日本で初めて公開されました。テーマは『家族愛』。離ればなれに住む孫とおばあちゃんの絆を、メゼリー・イルカさん独特のタッチで描いています。

愛情あふれるストーリーが、心にじんわりとしみてきます。

おばあちゃんのたからもの

主人公には、大好きなおばあちゃんがいました。遠くに住むおばあちゃんは、よく往復絵ハガキを送ってくれました。

「げんきですか」
「まいにちあついね」

おばあちゃんが描く絵ハガキはいつも、ひと言のメッセージと、季節の花や野菜の絵が描かれていました。

主人公も自分が好きな絵を描いたハガキをポストに投函。おばあちゃんへ返信していました。

月日は経ち、すっかり大人になった主人公。彼は久しぶりにおばあちゃんの家を訪ねました。

おばあちゃんに招かれリビングに入ると、主人公は思わず、目に涙を浮かべました。その理由は…。

便利な時代だからこそ大切にしたい、人との絆

自分が描いた絵ハガキを、おばあちゃんがこんなにも大切にしているなんて…。主人公は、おばあちゃんの愛情を強く感じたのでした。

芸術の道をサポートしてくれる家族がいてくれたおかげで、イラストレーターになれたというメゼリー・イルカさん。

「みてくれた人に微笑んでもらいたい」という想いで、たくさんのスケッチの中から生まれた手描きのキャラクターたち。その表情や優しい動きからも、作品に込められた想いが伝わってきます。

通信技術が発達し、コミュニケーションを取ることが簡単になった反面、人とのつながりが希薄に感じられる昨今。

往復絵ハガキのように、手描きで絵や文章で想いを伝えると、人のぬくもりを感じることができて、より絆を深めることができるのかもしれません。

あなたも主人公のように、大事な人とやりとりしてみませんか。


[文・構成/grape編集部]

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