「ずっと、言いたかった」独身で生涯をとじた、ある男性の物語が心を揺さぶる 提供:南島原市 By - grape編集部 公開:2017-10-31 更新:2019-04-16 動画地域創生長崎 Share Post LINE はてな たった1日だけ、過去に戻れる日があるとしたら――。 そう聞かれた時、あなたならどの1日を選ぶでしょうか。 これは、愛を貫いた男性の、はかなくも不思議な1日を描いた物語です。 夢か、現実か 不思議な森の中を歩く男性、守(まもる)。彼は、歩くたびに、身体が軽くなっていく自分に気付きます。 俺は、死んだのか? 自分の死を感じながらも、地を踏みしめながら現実と夢の狭間でさまよい続ける守。ただひたすら、目の前に続く道を辿っていくと…。 いらっしゃい。若返りましたね。 目の前に立っていたのは、1人の老人。彼は、あの世との境界を守る住人だったのです。 「あなたは老衰によって87歳で死んだ」と、老人から告げられた守。そして、彼は守に不思議なことをたずねます。 過去で1日戻れる日があるなら、行きますか?朝から、日が沈むまで。 『その1日』のことを頭に思い浮かべる守。ふと気が付くと、彼は生まれ故郷である南島原の地に立っていました。 すると後ろから、忘れもしない『あの足音』が、聞こえてきたのです――。 2つの想いが、時を超えて動き出す 守が戻ってきた『過去』は、生涯想い続けた最愛の女性・結衣(ゆい)と過ごした1日。若くして死に別れた結衣と再会するのは、50年ぶりでした。 泣いてもありえないから。遅れるなら連絡してよね! この時はまだ、自分の運命を知らない結衣。気が強くて美しい、あのころのまま変わらない彼女が、目の前にいる…。思わず守は涙ぐみます。 一緒にイルカの群れを見た漁船、卒業した小学校、守の実家である酒蔵…。2人は、お互いにとって大切な故郷、南島原の地をめぐります。 しかし、刻一刻と近づいてくる、日の入りの時間。一緒にいられる時間は後わずかです。 ずっと、本当に長かった。ずっと、いいたかった。 これまで『ある後悔』を抱えてきた守。50年の時を超えて、最期に彼が結衣へ伝えたこととは…。 南島原市の人々と作り上げた、壮大なストーリー こちらの映像は、長崎県の南島原市が観光誘致のために制作したもの。 死者を弔うために行われる、長崎県の伝統行事『精霊流し』をテーマに、幻想的な世界観を作りあげています。 映像に出てくる酒蔵のご主人や柴犬をはじめ、エキストラはみな、地元の人たち。 ちなみに、主人公の守は、若い時に死に別れた恋人を想い続け、独身のまま生涯をとじたという、この地に実在した男性がモデルになっているそうです。 南島原の美しい景色と、あたたかい地元の人たちの協力があったからこそ完成できた、壮大な感動作。 死後、もう一度大切な人に会える不思議な1日…あなたなら、誰に会いにいくでしょうか。 南島原市観光ショートフィルム「夢」 特設サイト [文・構成/grape編集部] Share Post LINE はてな
たった1日だけ、過去に戻れる日があるとしたら――。
そう聞かれた時、あなたならどの1日を選ぶでしょうか。
これは、愛を貫いた男性の、はかなくも不思議な1日を描いた物語です。
夢か、現実か
不思議な森の中を歩く男性、守(まもる)。彼は、歩くたびに、身体が軽くなっていく自分に気付きます。
俺は、死んだのか?
自分の死を感じながらも、地を踏みしめながら現実と夢の狭間でさまよい続ける守。ただひたすら、目の前に続く道を辿っていくと…。
いらっしゃい。若返りましたね。
目の前に立っていたのは、1人の老人。彼は、あの世との境界を守る住人だったのです。
「あなたは老衰によって87歳で死んだ」と、老人から告げられた守。そして、彼は守に不思議なことをたずねます。
過去で1日戻れる日があるなら、行きますか?朝から、日が沈むまで。
『その1日』のことを頭に思い浮かべる守。ふと気が付くと、彼は生まれ故郷である南島原の地に立っていました。
すると後ろから、忘れもしない『あの足音』が、聞こえてきたのです――。
2つの想いが、時を超えて動き出す
守が戻ってきた『過去』は、生涯想い続けた最愛の女性・結衣(ゆい)と過ごした1日。若くして死に別れた結衣と再会するのは、50年ぶりでした。
泣いてもありえないから。遅れるなら連絡してよね!
この時はまだ、自分の運命を知らない結衣。気が強くて美しい、あのころのまま変わらない彼女が、目の前にいる…。思わず守は涙ぐみます。
一緒にイルカの群れを見た漁船、卒業した小学校、守の実家である酒蔵…。2人は、お互いにとって大切な故郷、南島原の地をめぐります。
しかし、刻一刻と近づいてくる、日の入りの時間。一緒にいられる時間は後わずかです。
ずっと、本当に長かった。ずっと、いいたかった。
これまで『ある後悔』を抱えてきた守。50年の時を超えて、最期に彼が結衣へ伝えたこととは…。
南島原市の人々と作り上げた、壮大なストーリー
こちらの映像は、長崎県の南島原市が観光誘致のために制作したもの。
死者を弔うために行われる、長崎県の伝統行事『精霊流し』をテーマに、幻想的な世界観を作りあげています。
映像に出てくる酒蔵のご主人や柴犬をはじめ、エキストラはみな、地元の人たち。
ちなみに、主人公の守は、若い時に死に別れた恋人を想い続け、独身のまま生涯をとじたという、この地に実在した男性がモデルになっているそうです。
南島原の美しい景色と、あたたかい地元の人たちの協力があったからこそ完成できた、壮大な感動作。
死後、もう一度大切な人に会える不思議な1日…あなたなら、誰に会いにいくでしょうか。
南島原市観光ショートフィルム「夢」 特設サイト
[文・構成/grape編集部]