罵声を浴びて落ち込む警官 交番に来た子供の行動に「涙が出た」
公開: 更新:

※写真はイメージ

「この裏を見てみて!」 息子がくれた『板チョコ』の仕掛けに、母感心子育てをしていると、我が子から手作りのプレゼントをもらうこともあるでしょう。 子供が一生懸命作ったプレゼントをもらうのは、親としてとても嬉しいものですよね。 息子の手作りチョコの正体は… バレンタインが近づく2026年2...

「こんな子、見たことない!」 生まれた瞬間、誰もが驚いた赤ちゃんの『姿』とは?生まれて3日で、髪の毛がふさふさだった赤ちゃん。成長すると、さらにアニメキャラクターのような髪型に!






かつて警察官として10年勤務していた筆者。そんな筆者が「この仕事をやっていてよかった」と心から思う瞬間がありました。
それは、子供から敬礼をされた時です。
子供の敬礼は、警察官の癒し
警察官の仕事は、決して穏やかなものばかりではありません。
犯罪者と向き合い、交通事故の現場では、一瞬の判断が人の人生を左右することもあります。
張り詰めた緊張の中で、気持ちを切り替える余裕すらない日もありました。
そんな時、何気なく敬礼をしてくる子供の姿が目に入ると、不思議と肩の力が抜けます。
たった数秒の出来事ですが、「今日も無事でよかった」と思える瞬間でした。
これは筆者だけではありません。
現場でどれだけ厳しい表情をしていた警察官でも、子供に敬礼をされた直後は、思わず目尻が下がります。
「子供の敬礼に、癒されない警察官はいない」というのは、過言ではないでしょう。
さまざまな敬礼の形
子供からの敬礼にも、実はさまざまな形があります。
真剣な表情で、警察官になりきったように敬礼をする子。
満面の笑顔で、勢いよく手を上げる子、左右が逆になってしまう子もいました。
※写真はイメージ
中には女子高生同士でノリで敬礼をし、返すと「キャーッ」と声援を送ってくれる人もいました。
どんな形であれ、敬礼をしてくれるその気持ちが、警察官にとっては何より嬉しいもの。
1日の疲れや緊張が、その一瞬でふっと和らぐのです。
忘れられない、あの日の敬礼
そんな子供の敬礼で救われた日があります。
交番で勤務していた日、小さなミスをしてしまい、上司から厳しく叱責を受けました。気持ちが沈んだまま数時間後には交通違反の取り締まりへ。
着いた現場で今度は「暇人が。税金で給料もらっているなら、もっと役に立つことをやれ」と罵声を浴びました。
心ない言葉をかけられることは珍しくないのですが、この日は落ち込む出来事が重なったせいか、「自分のやっていることは本当に正しいのだろうか」と、心が揺らいでいました。
※写真はイメージ
落ち込みながらも交番に立っていたら…
その日の夕方、交番の前に立っていると、5歳くらいの男の子がトテトテと走ってきました。
そして、満面の笑みで、精いっぱいの敬礼をしてくれたのです。
そばにいた母親が「この子、お巡りさんが大好きなんです。将来の夢はお巡りさんなんですよ」と教えてくれました。
その瞬間、胸の奥に溜まっていたものが、静かにほどけていきました。
子供にとって警察官は、街を守る存在であり、憧れの対象なのだと改めて気づかされたのです。
その場ではなんとか平静を装いましたが、帰宅後、「自分は間違っていなかった」「間違った道に進んではいけない」と、涙があふれました。
※写真はイメージ
子供の敬礼は警察官の心の支え
子供の敬礼は、ほんの一瞬の出来事です。
それでも、その一瞬が、時には折れそうになる警察官の心を支えてくれることがあります。
今日も街のどこかで交わされる『小さな敬礼』が、誰かの背中をそっと押しているのかもしれません。
[文・構成/りょうせい]