カラオケのドア、なんで鍵がかけられない? 実は理由があって…
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1人でも友人同士でも、気軽に立ち寄れるカラオケ。
防音でプライベートな空間が確保され、リラックスできると同時に、ストレス発散も可能なため、多くの人が利用しています。
しかし、安心できるはずの空間に、他人が勝手に侵入するという、迷惑行為の被害報告が相次いでいるとか。
一歩間違えれば、深刻なトラブルや犯罪に発展するおそれもあり、「迷惑行為では済まされない」と警戒する声も少なくありません。
カラオケに潜む、予期せぬ被害
「1人の時間を楽しんでいたら、見知らぬ人が突然ドアを開けて入ってきた」
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2025年の春、そんなカラオケでの恐怖体験がSNSに投稿され、世間の注目を集めました。
驚きと恐怖の声が上がる一方、同様の経験をした人は一定数いるようで、SNS上に多数の体験談が投稿されました。
・カラオケで1人で歌っていたら、見知らぬ人が突然入ってきて、普通に隣に座ろうとしてきた。
・私の場合、複数人で部屋にいたのに、男性たちが侵入してきて「一緒に歌おうよ」って…。本当にやめてほしい。
特に女性利用者からは「自分だけで撃退できる自信がなくて怖い」「対策が知りたい」といった、切実な声が目立ちます。
カラオケ個室への侵入 『迷惑』では済まされない
そもそも、カラオケ店の個室にはなぜ鍵がついていないのでしょうか。
実は、カラオケ店は『風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律(略称:風営法)』の対象で、基本的には客室の出入口を施錠することが禁じられています。
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「店員が緊急時に入室できるようにするため」「火災などの際、客がすぐ避難できるようにするため」といった安全上の理由から、ドアに施錠機能を設けられません。
とはいえ、それを悪用するようにして他人の個室に無断で侵入する行為は、単なる『迷惑』では済まされない可能性があります。
法的にはどうなる?無断侵入の違法性
結論からいえば、カラオケの個室に無断で侵入する行為を、直接的に処罰する法令はありません。
カラオケ店の窓口で、受け付けをせず無断で侵入したような場合には『建造物侵入罪』が成立する可能性はあります。しかし、本件は店舗利用自体には問題がない事例と推察され、同罪は成立しないのです。
もっとも、店舗側が侵入者に対して退去するよう命じても、部屋や店舗に居座るような場合には『不退去罪』。
他利用客に対して、同意なく身体を触るような行為があった場合は、『迷惑防止条例違反』や『不同意わいせつ罪』が成立する可能性はあります。
そもそも、このような行為は、犯罪の成否とは別に、被害への精神的ショックが大きいと考えられ、社会的に許されない行為というべきでしょう。