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デザイナーになりたい娘 染め職人である父が伝えた言葉に、胸が熱くなる

By - grape編集部  公開:  更新:

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生まれ育った地元が好き。でも、都会への憧れもある――。

思い出がつまった故郷を離れるかどうか…一度は悩んだことがある人も多いのではないでしょうか。

これは、島を出て夢を叶えたい娘と、本音を伝えられない不器用な父の、あたたかい絆を描いたストーリー。

交錯する、親子の想い

美しい自然に囲まれた、奄美大島。

この島で生まれ育ち、高校を卒業して3年が経った樹(いつき)には、「ファッションデザイナーになりたい」という、幼いころからの夢があった。

夢を追いかけることも、島を出ることも、ずっと怖かった――。

大好きな島での暮らしと、自分の夢の間で迷って決心がつかないまま、デッサンの練習をしながらやり過ごす毎日。

奄美大島が誇る、伝統工芸品の織物『大島紬』の染め職人である父とは、お互いの本音を伝えることができず、いつの間にかあまり会話を交わさなくなっていた。

そんな、ある日…。

「私ね、島を出て、横浜で働くことになったんだ」

思いがけない、幼なじみからの告白が。勇気をだして、新たな一歩を踏み出そうと決心した彼女の姿に、樹は――。

動き出した、2人の時間

私は、大好きな島を言い訳にして、逃げていたのかもしれない――。

夢への想いが強くなってきた樹。そんな時、工房にいた父は突然、彼女へ意外な言葉をかけます。

「樹。久しぶりに、一緒に染めないか?」

こうして同じように、父と2人で泥染めをしていた子どものころ…。懐かしい記憶が蘇ります。

大島紬と向き合い続ける、真っすぐな父の姿を見てきて、「自分も洋服を作りたい」という夢を見つけることができたんだと気付いた樹。

彼女の夢を応援したい気持ちと、寂しく心配な気持ち…。答えを出せずにいたのは、父も同じでした。

お互いを想いながらも、ずっと本音を伝えられなかった親子は、果たして…。

女優・相楽樹(さがらいつき)さんが演じる娘の旅立ちを描いたこの動画は、JALが公開したもの。

夢への一歩を踏み出せない娘と、彼女を複雑な気持ちで見守る父。交錯する2人の想いを繊細に描き出します。不器用な親子のやりとりに、自分を重ねてしまう人もいるかもしれません。

1人知らない場所で、夢を追い続けるのは容易なことではありません。でも変わらず遠くから見守ってくれている、故郷の家族や友達のことを思い出せば、勇気がわいてきますよね。

やっと素直に、父への感謝の想いを伝えることができた樹。あなたがいま、「ありがとう」を伝えたい人は、誰ですか。


[文・構成/grape編集部]

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