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「普通」って何?人と違う顔で生まれた男の子の挑戦に、心が震えて涙があふれる

By - grape編集部  公開:  更新:

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「そんなの普通じゃないよ」

「普通はそうするよね」

「普通の人なら…」

私たちが日常のなかで何気なく使っている『普通』という言葉。でも、『普通』って一体何なのでしょうか。

これからご紹介するのは、「普通の子に見えない」ある10歳の男の子。彼は、私たちが見失いがちな大切なことを、思い出させてくれます。

僕は10歳、普通の子じゃない

スター・ウォーズが大好きな10歳の男の子、オギー・プルマンは、イラストレーターを目指す優しいママ・イザベラと、面白くてちょっと頼りないパパ・ネート、高校に入学する姉・ヴィア、親友で犬のデイジーと共にニューヨークで暮らしています。

彼がいつだって頭にお気に入りのヘルメットをかぶっているのは、宇宙飛行士に憧れているから…だけではありません。

遺伝子疾患により、人とは違う顔で生まれ、27回もの手術を受けてきたオギーは、ヘルメットで顔を隠していたのです。しかし、ずっと自宅学習を続けてきた彼は、小学5年生になる初日、生まれて初めて学校へ通うことに。

家族に見送られて、カチコチに緊張したまま教室へ向かうと、オギーの姿を見た生徒たちは、怪訝な表情を浮かべ、遠巻きにジロジロと彼を見つめ近づこうとしません。ランチタイムでもオギーは孤立してしまいます。

いじめや裏切り、外の世界でさまざまな困難と遭遇し、くじけそうになりながらも家族に支えられて立ち向かうオギー。

でも次第に、頭の回転が速く、ユーモアに溢れたオギーの魅力に気付いた生徒が、1人、2人と彼の周りに集まり始めます。そしてさまざまな事件を乗り越えて迎えた修了式、一生忘れられない『最大の出来事』が、彼を待ち受けていたのです――。

オギーによって変わり始めた世界

全世界で800万部を突破した小説『ワンダー』を、実写版『美女と野獣』の製作スタッフによって映画化された本作、『ワンダー 君は太陽』。

  • もう最初から最後まで泣いてた…。
  • 久々に胸を張って周りに紹介できると思った作品。
  • みんなが優しくて、心が温かくなる映画。もう一度観たい。

一足先に鑑賞した人からは、大絶賛のコメントの嵐!深刻なテーマにも関わらず、終始明るく、ユーモアに溢れ、笑って泣いてしまうなんとも不思議な作品なのです。

天才子役と絶賛されるジェイコブ・トレンブレイが演じるオギーや、ジュリア・ロバーツが演じる、強く優しいママ・イザベルといった家族をはじめ、オギーに惹かれていく生徒たちなど、登場人物がそれぞれ個性豊かで魅力的。

ストーリーが展開されていく中、丁寧に描かれたその登場人物たち一人ひとりの心情に、思わず共感し、感情移入してしまいます。

試写会の前は、よくある『感動もの映画』だろうと想像していましたが、その予想は見事に覆されてしまいました。

ところどころのユニークな演出に笑ってしまったり、友達との仲たがいに悔しくなったり、そして家族の大きな愛に心を揺さぶられたり…。さまざまな感情が生まれ、終始あたたかい涙が止まりませんでした。

試写が終わるころには、当初抱いていた「かわいそう」という感情を忘れ、すっかりオギーのとりこになっていました。

友達、家族ってなんだろう。そして、『普通』ってなんだろう…。心の奥深くに優しく訴えかけてくる作品です。

みんなと違うことを受け入れるのは勇気がいることだけど、自分を信じてありのままを見せれば、周りはきっと心を開いてくれる…。

あなたも、オギーが起こす『奇跡』を、見届けませんか。その時きっと、作品タイトルの意味が分かるはずです。

『ワンダー 君は太陽』

  • 2018年6月15日全国ロードショー
  • 監督:スティーヴン・チョボスキー
  • 出演:ジュリア・ロバーツ、オーウェン・ウィルソン、ジェイコブ・トレンブレイ他

[文・構成/grape編集部]

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