「知らなかった…」 トイレの『ビデ』っていつ使うの? 提供:株式会社LIXIL By - grape編集部 公開:2023-03-30 更新:2023-04-02 トイレ国際女性デー2023 Share Post LINE はてな 常に便座が温かかったり、近付いただけでフタが開いたり…。 日本のトイレは、清潔さもテクノロジーも世界最高の水準といわれています。 中でも、温水洗浄便座の機能は多くの人が利用していることでしょう。 『ビデ』っていつ使うもの? しかし、温水洗浄便座の『ビデ』機能についてはご存じでしょうか。 女性のデリケートゾーンのケアに使用されるものですが、「使わない」という意見も多いようです。 「ビデを使わない」というgrape社員数人に理由を尋ねてみると、このような声が上がりました。 ・そもそもどんな機能なのかがよく分かっていない。 ・不衛生なイメージがあり、使いたくない。 ・おしり洗浄との違いがよく分からない。 「そもそもビデ機能をよく知らない」という声もある中、もっとも多かったのは『不衛生なイメージがある』という意見。 機能について理解はしているものの、「デリケートゾーンに使用するには抵抗がある」と、意図的に使っていない人が大半でした。 実は衛生的?トイレの担当者に聞いてみたら… では、ビデ機能は、本当に不衛生なのでしょうか。 フジサンケイグループのgrapeと、FNNプライムオンラインは、3月8日の『国際女性デー』をテーマに、共同で取材を行い、トイレなどの『INAX』ブランドを展開する、株式会社LIXILの担当者2名にお話をうかがいました。 ナビゲーターは、フジテレビの元アナウンサーで、現在はCSR・SDGs推進室の部長を務める、木幡美子(こばた・よしこ)さんです。 木幡さん ビデはどのような時に使うのが適切でしょうか? 担当者 ビデというと、真っ先に思いつくのが『生理(月経)時の経血の洗浄』かと思います。適切に汚れを落とすには、温水で優しく洗ってあげることが大事です。さらに、生理中はナプキンの蒸れなどでかぶれやすい状態になっているので、ごしごし拭くよりも肌に優しいのが嬉しいポイントです。 生理時の経血の洗浄以外にも、尿漏れ時にすっきりしたい時、夏場のべたつきを解消したい時、お風呂に入れない時など、さまざまなシーンでお使いいただけます。 木幡さん ビデに対し、世間では『不衛生なイメージ』という声もあるが、実際はどうなのでしょうか? 担当者 もちろん、使用前後にノズルを洗浄することで、汚れを残しにくい配慮はしています。とはいえ、心理的な面でどうしても「汚れているのでは…」と不安になりますよね。 INAXでは、その心配さえもなくしていただくために、ノズルを2本に分けることで、安心してお使いいただけるようにしています!さらに、この2本のノズルをINAXのシャワートイレ全機種に搭載するほど、こだわりの機能です! 木幡さん ノズルが2本? 担当者 はい。INAXのトイレは、おしり洗浄用のほかに、『レディスノズル』というビデ洗浄専用のノズルが付いています。2本に分けることで、衛生面はもちろん、洗い心地の面でもメリットがあります。 実は、デリケートゾーンは、まぶたの皮膚よりも薄く、繊細な箇所なので、おしりよりも優しく洗ってあげることが必要です。INAXではビデ専用のノズルにすることで、おしりよりも柔らかい水流で広範囲を優しく洗えるこだわりの設計にしています。 温水洗浄便座のノズルは、使用前後に洗浄されていて清潔であることや、どのタイミングで使用するのが望ましいかなどが分かりました。 さらにINAXでは、心理的な不安を取り除くために、おしり洗浄用のノズルとは別の『レディスノズル』を、シャワートイレ全機種に搭載しているといいます。 ※手前が『レディスノズル』(使用時、2本のノズルが同時に出ることはありません) 1台のトイレに2本のノズルがあるのはINAXのトイレだけ。 実はINAXでは、『レディスノズル』を30年以上も前から導入しているのです。 担当者に、『レディスノズル』開発の経緯をうかがいました。 木幡さん 『レディスノズル』の開発にいたった経緯を教えてください。 担当者 当時からお客さまの声に耳を傾けて商品開発を行っていました。1984年に業界史上初のビデ洗浄を搭載した商品を発売しましたが、当時はノズルは1本でした。温水を噴出する穴はおしりもビデと同じで、位置だけを変えたものです。その後、さらにお客さまのニーズに合わせて、1988年に『レディスノズル』を搭載した商品を販売し、以降は2本ノズル仕様で販売し続けています。 木幡さん どんな苦労があったのでしょうか。 担当者 ビデは女性にしか分からない情報です。そのため、従業員のアンケートには真剣に向き合って対応し、文字だけでは分からない時は、直接会話をしながら取り組んできました。女性従業員も商品開発に協力的で、データを取るのに困ることはなかったと当時の開発者からは聞いています。 世の中に先駆けて、女性の心身の健康にアプローチする『フェムケア』の視点を持ち、多くの声を取り入れてきたLIXIL。 『レディスノズル』は、そのきっかけともいえるテクノロジーでした。 LIXILの担当者は「今後も働く女性や、子育て中の母親など、さまざまなニーズに寄り添った商品を開発・提供していきたい」と語りました。 多くの女性が第一線で活躍できる、昨今の社会の実現に、『レディスノズル』のような商品が大きく貢献したことは間違いないでしょう。 『レディスノズル』を全機種に搭載しているINAXのトイレはこちらから FNNプライムオンラインの記事はこちらから [文・構成/grape編集部] Share Post LINE はてな
常に便座が温かかったり、近付いただけでフタが開いたり…。
日本のトイレは、清潔さもテクノロジーも世界最高の水準といわれています。
中でも、温水洗浄便座の機能は多くの人が利用していることでしょう。
『ビデ』っていつ使うもの?
しかし、温水洗浄便座の『ビデ』機能についてはご存じでしょうか。
女性のデリケートゾーンのケアに使用されるものですが、「使わない」という意見も多いようです。
「ビデを使わない」というgrape社員数人に理由を尋ねてみると、このような声が上がりました。
・そもそもどんな機能なのかがよく分かっていない。
・不衛生なイメージがあり、使いたくない。
・おしり洗浄との違いがよく分からない。
「そもそもビデ機能をよく知らない」という声もある中、もっとも多かったのは『不衛生なイメージがある』という意見。
機能について理解はしているものの、「デリケートゾーンに使用するには抵抗がある」と、意図的に使っていない人が大半でした。
実は衛生的?トイレの担当者に聞いてみたら…
では、ビデ機能は、本当に不衛生なのでしょうか。
フジサンケイグループのgrapeと、FNNプライムオンラインは、3月8日の『国際女性デー』をテーマに、共同で取材を行い、トイレなどの『INAX』ブランドを展開する、株式会社LIXILの担当者2名にお話をうかがいました。
ナビゲーターは、フジテレビの元アナウンサーで、現在はCSR・SDGs推進室の部長を務める、木幡美子(こばた・よしこ)さんです。
ビデはどのような時に使うのが適切でしょうか?
ビデというと、真っ先に思いつくのが『生理(月経)時の経血の洗浄』かと思います。適切に汚れを落とすには、温水で優しく洗ってあげることが大事です。
さらに、生理中はナプキンの蒸れなどでかぶれやすい状態になっているので、ごしごし拭くよりも肌に優しいのが嬉しいポイントです。
生理時の経血の洗浄以外にも、尿漏れ時にすっきりしたい時、夏場のべたつきを解消したい時、お風呂に入れない時など、さまざまなシーンでお使いいただけます。
ビデに対し、世間では『不衛生なイメージ』という声もあるが、実際はどうなのでしょうか?
もちろん、使用前後にノズルを洗浄することで、汚れを残しにくい配慮はしています。とはいえ、心理的な面でどうしても「汚れているのでは…」と不安になりますよね。
INAXでは、その心配さえもなくしていただくために、ノズルを2本に分けることで、安心してお使いいただけるようにしています!さらに、この2本のノズルをINAXのシャワートイレ全機種に搭載するほど、こだわりの機能です!
ノズルが2本?
はい。INAXのトイレは、おしり洗浄用のほかに、『レディスノズル』というビデ洗浄専用のノズルが付いています。2本に分けることで、衛生面はもちろん、洗い心地の面でもメリットがあります。
実は、デリケートゾーンは、まぶたの皮膚よりも薄く、繊細な箇所なので、おしりよりも優しく洗ってあげることが必要です。INAXではビデ専用のノズルにすることで、おしりよりも柔らかい水流で広範囲を優しく洗えるこだわりの設計にしています。
温水洗浄便座のノズルは、使用前後に洗浄されていて清潔であることや、どのタイミングで使用するのが望ましいかなどが分かりました。
さらにINAXでは、心理的な不安を取り除くために、おしり洗浄用のノズルとは別の『レディスノズル』を、シャワートイレ全機種に搭載しているといいます。
※手前が『レディスノズル』(使用時、2本のノズルが同時に出ることはありません)
1台のトイレに2本のノズルがあるのはINAXのトイレだけ。
実はINAXでは、『レディスノズル』を30年以上も前から導入しているのです。
担当者に、『レディスノズル』開発の経緯をうかがいました。
『レディスノズル』の開発にいたった経緯を教えてください。
当時からお客さまの声に耳を傾けて商品開発を行っていました。1984年に業界史上初のビデ洗浄を搭載した商品を発売しましたが、当時はノズルは1本でした。温水を噴出する穴はおしりもビデと同じで、位置だけを変えたものです。
その後、さらにお客さまのニーズに合わせて、1988年に『レディスノズル』を搭載した商品を販売し、以降は2本ノズル仕様で販売し続けています。
どんな苦労があったのでしょうか。
ビデは女性にしか分からない情報です。そのため、従業員のアンケートには真剣に向き合って対応し、文字だけでは分からない時は、直接会話をしながら取り組んできました。
女性従業員も商品開発に協力的で、データを取るのに困ることはなかったと当時の開発者からは聞いています。
世の中に先駆けて、女性の心身の健康にアプローチする『フェムケア』の視点を持ち、多くの声を取り入れてきたLIXIL。
『レディスノズル』は、そのきっかけともいえるテクノロジーでした。
LIXILの担当者は「今後も働く女性や、子育て中の母親など、さまざまなニーズに寄り添った商品を開発・提供していきたい」と語りました。
多くの女性が第一線で活躍できる、昨今の社会の実現に、『レディスノズル』のような商品が大きく貢献したことは間違いないでしょう。
『レディスノズル』を全機種に搭載しているINAXのトイレはこちらから
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[文・構成/grape編集部]