壁紙の補修方法 原因や予防方法も詳しく紹介
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「賃貸なのに壁紙に剥がれや傷ができてしまった」「自分で補修したいけどどうすればいいの」と考えたことがある人もいるのではないでしょうか。
壁紙は経年劣化とともに剥がれてしまうので、その都度補修することが必要です。特に放置するとより悪化してしまうので、気を付けなければなりません。
しかし、補修のやり方や必要なツールがたくさんあるため、どのように直していいか分からない人もいるでしょう。
そこで本記事では壁紙の剥がれの補修方法を、進行具合ごとに詳しく紹介。剥がれの原因や補修の必要性、予防方法についても解説します。
DIYで補修したい人に向けて手順を紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
壁紙の剥がれや破れなどの傷を補修する方法7選
壁紙の剥がれや破れなどを補修する際、傷のレベルによって修繕方法が異なります。道具をそろえたり、補修したりする前に下地と壁紙を確認してから補修方法を決めましょう。
本章では、以下の7つのケースにおいての補修方法を紹介します。
現在の壁紙の状況にあったものがありましたら、参考にして補修してみてください。
剥がれがある場合
壁紙に剥がれがある場合は、補修テープやのりを使います。
補修テープは壁紙の上から貼ることが可能です。もっていない場合や安く抑えたい場合は100円ショップのマスキングテープでも代用できます。
テープの場合、のりが垂れることがないのがメリットです。のりを使用する場合は、剥がれている部分に塗って貼り直すだけで補修できます。
ただし、乾燥時に壁紙が変形していることがあるので、セロハンテープで固定しておくようにしましょう。
画鋲の穴あきがある場合
小さな穴あきの場合は2つのパターンで補修できます。
どちらもきれいに補修できますので、やりやすいほうや準備しやすいほうを選ぶようにしましょう。以下でやり方を解説します。
瞬間接着剤と重曹
画鋲程度の小さい穴あきの場合、瞬間接着剤と重曹で補修するのがおすすめです。穴に重曹を詰め、重曹に瞬間接着剤を染み込ませましょう。カッターではみ出した部分を削れば補修は完了です。
瞬間接着剤と重曹があればできるので、専用の穴埋め剤を買わずに済みます。穴が少し大きい場合は重曹をまぶした綿で穴を埋めるという方法もあるので、お試しください。
穴埋め剤
市販の穴埋め剤でも問題なく補修が可能です。穴埋め剤であれば、チューブで穴に流し込むだけで完了します。100円ショップでも売っているので、気軽に購入できるでしょう。
ただし、瞬間接着剤と比べると乾燥するのに時間がかかる場合があるので、注意が必要です。
大きめの穴がある場合
大きい穴がある場合は、リペアプレートを使用して補修しましょう。リペアプレートは大きな穴を防ぐシートで、10平方センチメートルから25平方センチメートルなどさまざまなサイズのものがあります。
補修をする際は、以下の材料や道具をそろえましょう。
手順は以下のとおりです。
できるだけ補修した跡が分からないよう、壁紙と同じ色のものをそろえましょう。
破れがある場合
壁紙が破れてしまった場合は、補修用の壁紙で修繕します。
必要な材料や道具は以下のとおりです。
次のような手順で補修をします。
補修用の壁紙には、シールタイプのものと専用ののりが必要なものがあるので、購入前にどちらのタイプか確認することをおすすめします。
壁紙の一部が浮いている場合
壁紙が浮いてしまった場合は、カッターで浮いた部分に切り目を入れて補修しましょう。筆やハケで補修用ののりを切れ目の裏に塗布して貼り、ローラーをかけます。
通常のチューブのりでの補修が難しい場合は、注射器でのりを塗布しても問題ありません。少量を塗布できるので、のりが表面に漏れ出てしまうのを防げます。
ただし、広範囲に浮きがある場合は、壁紙の貼り替えが必要です。
落書きや手垢汚れが付いている場合
手垢や落書きなどの汚れを落としたい場合は、消しゴムタイプやペイントタイプの補修剤を使うのがおすすめ。
消しゴムタイプの場合は擦るだけで落とせます。ペイントタイプもペンキのように上から塗るだけで補修できるので簡単です。
また、油性ペンの汚れであれば、アルコールを塗布することで落とせる可能性があります。クレヨンや水性ペンは歯磨き粉と歯ブラシで軽く擦るだけで落とせることもあるので試してみてください。
広範囲に剥がれや破れがある場合
損傷が激しい場合は壁紙自体の貼り替えが必要です。古い壁紙をめくり、壁紙のサイズを決めて貼り付けていきます。
パテやハケなどでしわを伸ばすように貼り付けて、補修完了です。
ただし、技術をもっていないと補修に時間がかかるうえに、仕上がりが悪くなってしまうので、業者に依頼しましょう。費用はかかりますが、時間をかけずにきれいに貼り付けてもらえるので、検討してみてください。
できるだけ費用を抑えたいと考えている人は、相見積もりをしてから価格と施行内容のバランスが丁度よい業者を選びましょう。
壁紙の剥がれや破れを補修するコツ3選
壁紙の補修で知っておきたいポイントとして、以下の3つがあります。
自分の好みに合った補修や適切に壁紙を修繕したいと考えている人は、ぜひお読みください。
おしゃれにアレンジしたい場合はシールやステッカーを使う
インテリア用のシールやステッカーを壁紙の破れた部分に上から貼ることで、おしゃれに傷を隠せます。デザイン性に優れており、種類も豊富なので自分の好みに合わせた空間を演出できるでしょう。
貼ってはがせるタイプもあるので、賃貸でも活用できます。ステッカーの場合はイラスト調のものが多いので、子供部屋におすすめです。
凸凹の壁紙の補修は型取りができる補修アイテムを使用する
凸凹の模様の壁紙を補修する場合は、模様を再現できる補修剤を使用しましょう。
凸凹模様を作れる補修剤として、樹脂製のものがあります。補修剤を壁紙に押し付けることで型取りができ、ほかの補修用の壁紙と同じように貼り付けたら完成です。
しっかりと型をとって貼り付ければ、補修部分ともともとの壁紙の境目が分からないくらいきれいに仕上がります。
安全性の高い補修剤を使う
補修剤の中には健康面であまり好ましくない成分である『ホルムアルデヒド』が含まれているので、気になる人は避けましょう。
ただし、含まれても微量あれば大きな影響はありませんので、すでに購入してしまった人でもご安心ください。
ホルムアルデヒドが気になる人は『F☆☆☆☆(エフフォースター)』という基準をクリアした補修剤を選びましょう。『F☆☆☆☆』の補修剤はホルムアルデヒドの発散量が少なく安心して使えます。
そのほか、引火のリスクがある補修剤もあるため、安全性を優先したい人は水性のりを使うのもおすすめです。
壁紙が剥がれたり破れたりする原因
壁紙が剥がれたり破れたりする原因は、湿気や乾燥による伸縮が原因です。湿気によって壁紙が伸び、乾燥によって縮むというサイクルが繰り返されて、徐々に剥がれていきます。
特に水気の多い窓の近くやキッチン、浴室などは剥がれやすいです。
ほかにも「経年劣化により粘着性が落ちる」「壁紙を貼り付ける前に掃除ができておらず下地にしっかり接着できてなかった」なども剥がれや破れの原因として挙げられます。
壁紙が剥がれや破れの補修が必要な2つの理由
壁紙の剥がれや破れを放置するリスクは、見映えが悪くなることだけではありません。補修をすることで、以下のようなメリットがあります。
持ち家と賃貸どちらにおいても重要な理由を把握できますので、ぜひ参考にしてみてください。
被害を最小限に抑えるため
壁紙は少しでも剥がれると、時間とともに徐々に広がっていくので早めの修繕が大切です。広がると下地がむき出しの状態になり、湿気や汚れの影響をダイレクトに受け、カビの原因にも。
剥がれが進行すると補修の規模も大きくなります。補修にかかる費用が高くなってしまうので、できるだけ早いうちに対処しましょう。
退去時のトラブルを防ぐため
壁紙を自分で傷付けてしまった場合、補修せずに退去すると、修繕費用の支払いを求められてしまうことがあるので注意が必要です。
賃貸では原状回復の義務があり、自分で傷を付けてしまった壁は補修することが望まれます。民法612条にも原状回復について記載されているので、借りた人は壁紙の補修をする義務を負わなければなりません。
補修については、自身で対処しても問題ありません。ただし、失敗したらさらに修繕費用を請求される可能性があるので注意しましょう。
壁紙が剥がれや破れを予防する方法
剥がれや破れを予防するには、壁紙が湿気にさらされないようにすることが大切です。換気をしてできるだけ部屋に湿気がこもらないようにしましょう。湿気を逃すには換気扇だけでなく、除湿器の使用もおすすめです。
逆に冬場は乾燥により壁紙が縮むリスクがあるので、ストーブの熱が当たらないようにしましょう。直接ストーブの熱が当たると剥がれや浮きの原因になるので、少し離れた場所に置いてください。
DIYで壁紙の剥がれを補修してみよう
壁紙の補修は剥がれや破れの進行具合によって適したやり方があります。小さい穴があいた場合は瞬間接着剤と重曹で埋めましょう。剥がれている場合は、専用ののりやテープを使って補修します。
広範囲に剥がれがある場合は、壁紙の貼り替えを業者に依頼することも検討してみましょう。
しっかりと補修することで、壁紙の劣化スピードを抑えたり退去時のトラブルを防いだりできます。賃貸の場合は原状回復の義務があるので、後で修繕費用を請求されないよう補修しておくことが大切です。
剥がれや破れの度合いに応じて適切な方法で補修して、新築の時のような壁紙の状態に戻してみましょう。
[文・構成/grape編集部]