菊芋とは？栄養や食べ方、おすすめのレシピを紹介！

健康によいとして注目されている『菊芋』。名前に聞き覚えがあってもどのような食べ物なのか、いまいちよく分からない人も多いのではないでしょうか。本記事では菊芋の栄養や、食べ方、おすすめのレシピを紹介していきます。

菊芋とは？菊芋が持つ栄養

菊芋は​アメリカ北部が原産。キク科ヒマワリ属『多年草』の、肥大化した根の部分をいいます。

日本には江戸時代に伝わり栽培されていたそうですが、芋の食感の特性であるほくほく感がなかった点から、食用には好まれず飼料用として使用されていたのだとか。

菊芋が日本で食べられるようになったのは、第二次世界大戦後の頃だといわれています。

繁殖力の高さから食糧難を救う大きな担い手となりました。当時の調理方法があまりよくなかったのか、食糧難をのり越え、食糧が豊富になっていくうちに店頭から姿を消したようです。

菊芋は栄養価の高さから注目されています。食感はシャキシャキとしていてごぼうのようで、熱を加えるとほくほくとした食感です。本記事では菊芋が持つ栄養と、菊芋を食べるタイミングについて紹介していくので、ぜひ参考にしてください。

菊芋が持つ栄養

菊芋が持つ栄養は、主に下記の５つに分けられます。

特に水溶性食物繊維であるイヌリンは、血糖値の急激な上昇を防ぐ作用があるため、天然のインスリンとも呼ばれています。

菊芋を食べるタイミング

栄養価の高い菊芋なので、積極的に献立に取り入れたほうがよいとは分かっていても、どうしても同じ食べ物だと飽きてしまうほか、レパートリーが尽きてしまいますよね。

そのような時は、パウダー状の菊芋を摂ってみてはいかがでしょうか。ほんのりと甘くごぼうのような味なので、クセもなく食べやすいでしょう。

菊芋パウダーを取り入れるタイミングは、食前と食後どちらでも問題ありません。食前に摂ると胃の中で膨満し、満腹感を早く得られて食事量を自然に減らせます。食後でも、腸内環境の改善や血糖値の安定化に役立つ可能性があります。

菊芋のさまざまな食べ方

菊芋はそのまま食べるだけでなく、さまざまなアレンジ方法があります。どれも菊芋の風味が生かされているので、アレンジ次第で幅が広がること間違いなしです。

菊芋茶

菊芋茶は天日干しした菊芋を粉末状にし、お茶にしたものです。菊芋から作れるため、市販でも多く販売されています。ほんのりと甘く、初めて飲む人でも調整しやすい味ですよ。ホットでもアイスでも飲めますが、菊芋の効果を感じたい場合はホットがおすすめです。

菊芋パウダー

菊芋パウダーは、​​芋を乾燥させて粉砕したもの。色が白く、風味は菊芋茶と同様ほんのりとした甘みがあります。

食べ方は多彩で、プレーンヨーグルトにふりかけたり、緑茶やスープに入れたり、白米と一緒に炊飯器で炊いたりなどできます。食事だけでなく、パンケーキやクッキーの生地に加えられるほか、コーヒーやココアにもよく合いますよ。

多量に摂取すると腹痛や便秘などのリスクがあります。１日小さじ２杯ぶんほどを目安に、大量に食べ過ぎないように注意してください。

菊芋チップス

菊芋チップスは菊芋を薄くスライスして、油で揚げたポテトチップスのようなお菓子です。自宅で作る時はオーブンでカラッと焼き上げ、ヘルシーに作ってもよいかもしれません。市販でも多く販売されています。

菊芋のおすすめレシピ

本章ではおすすめの菊芋レシピを紹介します。

『安芸の菊芋』のウェブサイトで紹介されているのは、菊芋パウダーと米粉を合わせたほのかな甘みがおいしい『菊芋入り米粉焼きドーナッツ』です。おいしいだけでなく、栄養価も抜群。簡単にできるのでぜひ挑戦してみてください。

『菊芋入り米粉焼きドーナッツ』

身近な食品に菊芋を入れてヘルシーメニューにアレンジ

菊芋はクセがなく、火の通し方によって異なる食感が楽しめる食材です。生はシャキシャキサクサク、軽く火を通すと柔らかくほくほくに。さらに火を通すとねっとりした食感になります。

変幻自在な菊芋を定番料理に入れて、アレンジしてみませんか。菊芋のおすすめの調理法は以下の通りです。

きんぴらなど和風の炒め物や肉じゃがのような和食にはもちろん、オリーブオイルやニンニクで作る洋風の炒め物、スパイスと組み合わせるエスニックな炒め物など、洋食メニューにも使えます。

菊芋はスイーツに使用するのもおすすめです。クッキーやパウンドケーキやホットケーキに入れると、ほんのりとした甘さをより生かせますよ。

菊芋を食事に取り入れてみよう

菊芋は栄養が高いだけでなく、ほんのりとした甘みとクセのない味である点から、さまざまな料理にアレンジできる万能の食材です。気軽に生活の中に取り入れて、栄養のある食事に変えてみてはいかがでしょうか。

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[文・構成／grape編集部]