やりがちな処分方法に「絶対にやめて!」 専門家の注意喚起に「知らなかった」 提供:一般社団法人JBRC By - grape編集部 公開:2024-11-05 更新:2024-11-05 インタビューリサイクル家電 Share Post LINE はてな ※写真はイメージ ノートパソコン、デジタルカメラ、電動アシスト自転車など、私たちの身の回りには充電して繰り返し使える電化製品が多くあります。 いずれも生活を快適にしてくれたり、仕事を効率的にしてくれたり、便利で役に立つものばかりですよね。 小型充電式電池を捨てる時は… 充電して繰り返し使えるタイプの電化製品に、必ず入っているのは小型で軽量な電池である『小型充電式電池』。 非常に便利で、長く活躍してくれる小型充電式電池ですが、充電を繰り返せばいずれは寿命を迎えます。 廃棄する時には、『燃えるゴミ』『燃えないゴミ』のどちらで処分すればいいでしょうか。 正解は…どちらも絶対にダメ! 小型充電式電池を一般ゴミと一緒にしてしまうと、収集される過程での破損や変形などにより、破裂したり、発火したりすることがあるのです。 実際に、ゴミ収集車やゴミ処理場などで、小型充電式電池の一種である『リチウムイオン電池』が原因と思われる火災事故が発生した例もあります。 火災事故が発生すると、ゴミ処理場の機能がストップしてしまうばかりか、最悪の場合ゴミの受入れができなくなる可能性も。 小型充電式電池は、処理を誤ると重大な事故につながる恐れがあるのです。 ※写真はイメージ それでは、小型充電式電池はどのように処分すればよいのでしょうか。 小型充電式電池の処理方法に詳しい、一般社団法人JBRCの担当者にお話をうかがいました。 ライター 小型充電式電池は一般ゴミとまとめてはいけないと聞きました。どのように処理をすればいいのでしょうか? 担当者 はい。ゴミと一緒にしてしまうと、発火や破裂の危険がありますから、使用済みの小型充電式電池はリサイクルに出すことをお願いしています。小型充電式電池を使い切った後、機器から取り外し、ショートを防ぐために絶縁テープなどで端子部分を絶縁処理した上で、JBRCに登録している『産廃排出協力店』、または『産廃排出協力自治体』に持っていってください。 ライター 『産廃排出協力店』はどこにあるのですか? 担当者 主に家電量販店や、家電売り場のあるスーパーマーケット、ホームセンターなどで、JBRCのホームページから検索することができます。『産廃排出協力店』に持っていくと、このような黄色いリサイクルボックスがあるので、この中に入れることで回収されます。普通のゴミ箱と間違えられないよう、最近はサービスカウンターの中に設置されていることが多いので、処理した小型充電式電池をスタッフに渡せばOKです。 ライター 小型充電式電池には、『リチウムイオン電池』のほかにどのような種類があるのですか? 担当者 『ニッケル水素電池』『ニカド電池』があります。『ニッケル水素電池』は乾電池の代替用電池。『ニカド電池』は非常灯や火災報知器などに使われています。やはりもっとも身近なものは『リチウムイオン電池』で、AV機器や、ノートパソコン、スマホや携帯ゲーム機などにも使われています。 使い終わった小型充電式電池は、リサイクルに出す必要があるということが分かりました。 3種類の見分け方は、電池に表示された『リサイクルマーク』が目印だといいます。 マークが違っても、リサイクルの流れや方法は同じです。 しっかりと使い切って、機器から取り外した後、絶縁テープを巻いて、近くの『産廃排出協力店』にある黄色いリサイクルボックスに入れてください。 近くの『産廃排出協力店・協力自治体施設』を探してみる ちなみに、スマホや電動歯ブラシなど、機器から取り外せないタイプの小型充電式電池については、JBRCの回収対象外。 処分の際には、まずは自治体に相談するようにしましょう。 回収の方法は自治体ごとに異なるため、自分が住む地域のルールを確認してみてください。 ライター 小型充電式電池はリサイクルされると何に生まれ変わるのでしょうか? 担当者 回収された小型充電式電池は、リサイクル工場に運ばれ、コバルト、ニッケル、鉄、カドミウムなどそれぞれの原材料に戻されます。その後は材料により異なりますが、食器などのステンレス製品や、銅製品などに生まれ変わります。コバルトやニッケルは耐熱性が高いので、例えば飛行機のジェットエンジンの部品にもなっています。 ※写真はイメージ 担当者 コバルトやニッケルなどは、『レアメタル』と呼ばれる希少な金属でもあります。日本では採れないため、海外からの輸入に頼っているものです。『危ない』ということばかりがフォーカスされがちですが、希少な資源を大切に使うためにも、ぜひ小型充電式電池をリサイクルするということを意識してもらえたらなと思います。 小型で軽量なため、数多くの場面で活躍している小型充電式電池。 非常に便利ですが、処理方法を誤ってしまうと、重大な事故が起こる可能性があります。 さらに、希少な金属も使用されている小型充電式電池は、正しくリサイクルをすれば、限りある地球の貴重な資源を守ることにもつながるのです。 一人ひとりの小さな気遣いで、大きな事故を防ぐことができる小型充電式電池のリサイクル。 日々の生活の中で、少しずつでも取り組んでみてはいかがでしょうか。 小型充電式電池のリサイクル方法 賞品総額100万円!クイズキャンペーン実施中 JBRCでは、クイズに答えて賞品総額100万円が抽選で当たる、小型充電式電池『リサイクルクイズキャンペーン』を実施中です! 期間は2024年12月27日(金)まで。興味のある人は、こちらの画像をクリックして、ぜひ挑戦してみてください! [文・構成/grape編集部] Share Post LINE はてな
ノートパソコン、デジタルカメラ、電動アシスト自転車など、私たちの身の回りには充電して繰り返し使える電化製品が多くあります。
いずれも生活を快適にしてくれたり、仕事を効率的にしてくれたり、便利で役に立つものばかりですよね。
小型充電式電池を捨てる時は…
充電して繰り返し使えるタイプの電化製品に、必ず入っているのは小型で軽量な電池である『小型充電式電池』。
非常に便利で、長く活躍してくれる小型充電式電池ですが、充電を繰り返せばいずれは寿命を迎えます。
廃棄する時には、『燃えるゴミ』『燃えないゴミ』のどちらで処分すればいいでしょうか。
正解は…どちらも絶対にダメ!
小型充電式電池を一般ゴミと一緒にしてしまうと、収集される過程での破損や変形などにより、破裂したり、発火したりすることがあるのです。
実際に、ゴミ収集車やゴミ処理場などで、小型充電式電池の一種である『リチウムイオン電池』が原因と思われる火災事故が発生した例もあります。
火災事故が発生すると、ゴミ処理場の機能がストップしてしまうばかりか、最悪の場合ゴミの受入れができなくなる可能性も。
小型充電式電池は、処理を誤ると重大な事故につながる恐れがあるのです。
※写真はイメージ
それでは、小型充電式電池はどのように処分すればよいのでしょうか。
小型充電式電池の処理方法に詳しい、一般社団法人JBRCの担当者にお話をうかがいました。
小型充電式電池は一般ゴミとまとめてはいけないと聞きました。
どのように処理をすればいいのでしょうか?
はい。ゴミと一緒にしてしまうと、発火や破裂の危険がありますから、使用済みの小型充電式電池はリサイクルに出すことをお願いしています。
小型充電式電池を使い切った後、機器から取り外し、ショートを防ぐために絶縁テープなどで端子部分を絶縁処理した上で、JBRCに登録している『産廃排出協力店』、または『産廃排出協力自治体』に持っていってください。
『産廃排出協力店』はどこにあるのですか?
主に家電量販店や、家電売り場のあるスーパーマーケット、ホームセンターなどで、JBRCのホームページから検索することができます。
『産廃排出協力店』に持っていくと、このような黄色いリサイクルボックスがあるので、この中に入れることで回収されます。普通のゴミ箱と間違えられないよう、最近はサービスカウンターの中に設置されていることが多いので、処理した小型充電式電池をスタッフに渡せばOKです。
小型充電式電池には、『リチウムイオン電池』のほかにどのような種類があるのですか?
『ニッケル水素電池』『ニカド電池』があります。
『ニッケル水素電池』は乾電池の代替用電池。『ニカド電池』は非常灯や火災報知器などに使われています。
やはりもっとも身近なものは『リチウムイオン電池』で、AV機器や、ノートパソコン、スマホや携帯ゲーム機などにも使われています。
使い終わった小型充電式電池は、リサイクルに出す必要があるということが分かりました。
3種類の見分け方は、電池に表示された『リサイクルマーク』が目印だといいます。
マークが違っても、リサイクルの流れや方法は同じです。
しっかりと使い切って、機器から取り外した後、絶縁テープを巻いて、近くの『産廃排出協力店』にある黄色いリサイクルボックスに入れてください。
近くの『産廃排出協力店・協力自治体施設』を探してみる
ちなみに、スマホや電動歯ブラシなど、機器から取り外せないタイプの小型充電式電池については、JBRCの回収対象外。
処分の際には、まずは自治体に相談するようにしましょう。
回収の方法は自治体ごとに異なるため、自分が住む地域のルールを確認してみてください。
小型充電式電池はリサイクルされると何に生まれ変わるのでしょうか?
回収された小型充電式電池は、リサイクル工場に運ばれ、コバルト、ニッケル、鉄、カドミウムなどそれぞれの原材料に戻されます。
その後は材料により異なりますが、食器などのステンレス製品や、銅製品などに生まれ変わります。コバルトやニッケルは耐熱性が高いので、例えば飛行機のジェットエンジンの部品にもなっています。
※写真はイメージ
コバルトやニッケルなどは、『レアメタル』と呼ばれる希少な金属でもあります。日本では採れないため、海外からの輸入に頼っているものです。
『危ない』ということばかりがフォーカスされがちですが、希少な資源を大切に使うためにも、ぜひ小型充電式電池をリサイクルするということを意識してもらえたらなと思います。
小型で軽量なため、数多くの場面で活躍している小型充電式電池。
非常に便利ですが、処理方法を誤ってしまうと、重大な事故が起こる可能性があります。
さらに、希少な金属も使用されている小型充電式電池は、正しくリサイクルをすれば、限りある地球の貴重な資源を守ることにもつながるのです。
一人ひとりの小さな気遣いで、大きな事故を防ぐことができる小型充電式電池のリサイクル。
日々の生活の中で、少しずつでも取り組んでみてはいかがでしょうか。
小型充電式電池のリサイクル方法
賞品総額100万円!クイズキャンペーン実施中
JBRCでは、クイズに答えて賞品総額100万円が抽選で当たる、小型充電式電池『リサイクルクイズキャンペーン』を実施中です!
期間は2024年12月27日(金)まで。興味のある人は、こちらの画像をクリックして、ぜひ挑戦してみてください!
[文・構成/grape編集部]