最近泣けていない人へ『涙の処方箋』 色褪せない感情を呼び覚ます映画と音楽
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ふとした瞬間の『への字口』を卒業!仕事机に鏡を置いて気づいた、心地よい変化とは吉元由美の『ひと・もの・こと』 作詞家でもあり、エッセイストでもある吉元由美さんが、日常に関わる『ひと・もの・こと』を徒然なるままに連載。 たまたま出会った人のちょっとした言動から親友のエピソード、取材などの途中で出会っ...

物を減らしたいと思った時 『いとしきもの』と向き合う時間吉元由美の『ひと・もの・こと』 作詞家でもあり、エッセイストでもある吉元由美さんが、日常に関わる『ひと・もの・こと』を徒然なるままに連載。 たまたま出会った人のちょっとした言動から親友のエピソード、取材などの途中で出会っ...






吉元由美の『ひと・もの・こと』
作詞家でもあり、エッセイストでもある吉元由美さんが、日常に関わる『ひと・もの・こと』を徒然なるままに連載。
たまたま出会った人のちょっとした言動から親友のエピソード、取材などの途中で出会った気になる物から愛用品、そして日常話から気になる時事ニュースなど…さまざまな『ひと・もの・こと』に関するトピックを吉元流でお届けします。
涙のレシピ〜泣ける映画と音楽と
気づけば、最近泣いていない。
せつなくなったり、悲しくなったり、感情がぐらぐら揺れていない。
亡くなったわんこを思うとき、冬季オリンピック、フィギュアスケートのりくりゅうの圧巻の演技を観たとき、坂本花織の涙に触れたとき、じわりと涙します。
最近では、市川市動植物園のお猿のパンチくん、あのけなげな姿は瞬く間にSNSで拡散され、海外の人たちにも知られることになりました。
ひとりぼっちの子ザルというだけでなく、ぬいぐるみのオラウータンを母親と思い寄り添って寝ている姿など可愛いのですが同時にせつなく、胸がキュッと締めつけられます。
子どもと動物ものは反則と言っていいくらい、泣かせるのです。
確かに泣けてくるのですが、私が思うのとはちょっと違う。
もっと深いところで泣きたい。
最近、胸の奥を震わせながら泣きたい。
そんな気持ちが募ります。
きっと今の私は感動して泣くことで心を浄化したい、と無意識に思っているのかもしれません。
人間の身体はよくできたもので、涙にはストレスホルモンを体内から排出する働きがあります。
悲しいとき、悔しいときなど、私たちは涙を流します。
涙の成分の一つとして、ストレスホルモンと言われているコルチゾールがあります。
これを体外に排出することで、デトックス効果があり、緊張を緩めることができるのです。
泣くだけ泣いたらすっきりするのは、このストレスホルモンの浄化にあるのですね。
泣くための処方箋としては、泣ける映画を観る、泣ける音楽、歌を聴くこと。
そんな映画や音楽のマイリストを持っているといいと思います。
最近の映画ではないのですが、アメリカの女子プロ野球チームを舞台にしたドラマ『プリティ・リーグ』、ベッド・ミドラー主演の『フォー・ザ・ボーイズ』は泣きました。
どちらも決して悲しいドラマではないのですが、『プリティ・リーグ』の最後にキャロル・キングの『NowandForever』が流れると涙があふれます。
『フォー・ザ・ボーイズ』でもベトナム戦争の慰問に行った主人公が騒ぐ兵士たちを黙らせてビートルズの『InMyLife』を歌う。
その場面で胸が震えて泣けてきます。
ドラマと音楽が感動の相乗効果となっていて、30年くらい前の映画ですがいまでも大好きで忘れられません。
竹野内豊が主演している『冷静と情熱のあいだ』のどうしようもなくせつない物語は20数年経っても繰り返し観てしまいます。
吉俣良のサウンドトラックもせつなく、聴いていると過ぎ去ったいろいろなことを思い出します。
そんな黄昏た時間も、時には味わいたいものなのです。
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作詞家・吉元由美の連載『ひと・もの・こと』バックナンバー
※記事中の写真はすべてイメージ
[文/吉元由美 構成/grape編集部]