松山ケンイチ、広瀬すずを碁盤で例えると…? 『クジャクのダンス、誰が見た?』インタビュー
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2025年1月24日から放送が始まった、俳優の広瀬すずさんが主演を務めるテレビドラマ『クジャクのダンス、誰が見た?』(TBS系)。
漫画家の浅見理都さんの同名漫画を原作に、クリスマスイブの夜に元警察官の父親を殺された娘・山下心麦(やました・こむぎ)が、遺された手紙を手がかりに真相に迫るヒューマンクライムサスペンスです。
父親が遺した手紙には『冤罪』の文字があり…。事件の真相に迫る時、現在と過去の2つの事件が複雑に交錯していきます。
俳優の松山ケンイチさんが演じるのは、心麦とバディを組み、事件の真相を追う弁護士・松風義輝。『真っ当』に生きることを心がけ、刑事事件の弁護人として日々真摯に事件と向き合っています。
理屈っぽく、余計なひと言が多いくせ者ですが、見て見ぬふりができない世話焼きな一面もあるキャラクターです。
前回は、前回は、広瀬さんにインタビューをして『クジャクのダンス、誰が見た?』の見どころを教えてもらいました。
広瀬すず「1話では泣かないと意識」 『クジャクのダンス、誰が見た?』キャストインタビュー
今回は、松山さんに弁護士役を演じるにあたって意識していることや、撮影の裏話などを語ってもらいます。
松山ケンイチ、私物のメガネも…
――松風というキャラクターを演じるにあたって、意識していることはありますか。
原作の雰囲気を大切にしつつ演じたいと考えています。演じていく中で「ここではこういう表現もできそうだ」といった余白を感じる場面もあり、心麦と松風の関係や、松風と森崎ウィンさん演じる波佐見幸信(はさみ・ゆきのぶ)との関係性をしっかり見せられるよう、現場で話し合いながら工夫しています。
全体的に殺人事件や犯人追跡といったシリアスな展開が多いですが、原作にはシリアスな中にも会話のキャッチボールの面白さや、やり取りの妙があります。それをしっかり表現できるよう意識し、適度に遊びを取り入れながら進めています。ただセリフには最初かなり苦戦しました。(弁護士ということで)普段使わない言葉やなじみにくい表現が多くて大変でしたが、最近は少しずつ慣れてきて、今ではだいぶスムーズにこなせるようになっています。
「原作の雰囲気を大切にしつつ演じたい」と話す、松山さん。
キャストと現場で話し合いながら工夫をして撮影に挑んでいるそうです。
シリアスなシーンの中で展開される、クスッと笑えるシーンも見どころの『クジャクのダンス、誰が見た?』。
登場人物のキャラクターにも特徴があり、心麦はいつもウエストポーチを身に着け、バッグを2つ持っています。
松風はというと、メガネをコレクションしていて…。
――松風はメガネをコレクションしていますが、中には私物のメガネもあるそうですね。
もともと松風は眼鏡をかけているキャラクターだったので、その眼鏡をどう扱っていくのか、制作スタッフの皆さんと話し合いました。
波佐見も眼鏡をかけるキャラクターですし、幼なじみの設定なので、気心が知れた関係の中で眼鏡で遊ぶことを考えたときに、その眼鏡でマウントを取り合うというのが面白いのではないかというアイデアが出ました。
もしかしたら今後、波佐見とメガネについてマウントを取り合うシーンも出てくるかもしれませんね!
広瀬すずの芝居に「心地よさを感じています」
――印象に残っているシーンを教えてください。
1話でプリンにコーヒーをかけたものを食べたシーンがありましたが、意外においしかったんですよ。
心麦自身も「これはプリンだ」と言っていましたが、いくら何かをかけようが、見た目が変わろうとも、プリンはプリンで。自分が信じる事実という意味合いで松風がやったことだと思います。
――広瀬さんとの本格的な共演は本作が初めてだそうですが、対峙する中で感じたことはありますか?
すずちゃんが演じる心麦の『間』がとても印象的でした。それが独特なのですが、演技の邪魔をしないので、僕たちが新しい『間』を作りやすいんです。
碁盤を例にあげると、同じ場所には置けないルールがありますよね。すずちゃんは絶妙に引いた場所に置いてくれるので、進めやすいんです。「ここに置いたからそっちに置いてね」という誘導が全くなく、すごく助かります。僕自身も同じように相手を誘導するような演技はしたくないので、そこはお互い気をつけながら進めています。
ただ、それについて特に話し合ったわけではないので、すずちゃんがどう考えて演じているのか気になるところです。コミカルな場面でもシリアスな場面でも共通していて、すごく広い盤の上でやり取りをしているような心地よさを感じています。
バラエティ番組でご一緒したときに驚いたのですが、なんでもできてしまう人なんですよね。なのでそこの信頼はすごく強いですし、奇跡を起こす人でもあるんです。
そういう『持っている』人を見たり、近くにいたりすると、すごく安心感があるなと思って。僕自身も頑張れますし、居心地がいいです。
広瀬さんが持つ芝居の『間』を称賛した松山さん。
芝居で共演をする人ならではの感覚で、広瀬さんの魅力を教えてくれました。
――共演者やスタッフから受けた刺激はありますか?
初めて共演する方が多いのですが、皆さんならではの個性や強さを持っていて、一緒にやり取りすることがとても楽しいです。素晴らしいメンバーに囲まれて楽しみながら演じられています。
ただ、楽しむだけではなく、頭を使って考えないと見落としてしまう細かい部分もあるので、そういった隙間を逃さず演じたいと思っています。原作や共演者、スタッフの魅力が詰まった作品なので、それをしっかり表現したいですね。
また、制作発表会見にスタッフの方々が集まってくれたことがとても印象的でした。撮影がない日だったので休むこともできたはずなのに、会場に足を運んでくれた姿を見て、撮影現場に対する愛情や情熱を感じ、士気が上がりました。みんながこの作品を大事に思っているんだと感じ、改めて自分も全力で頑張ろうと思いました。
次から次へと起こる事件に考察が加速?
――本作は『信じること』がキーポイントかと思いますが、松山さん自身が何かを信じるときに特に大切にされていることは?
直感ですかね。1人でやっているものに対しての最適解はもしかしたらあるかもしれませんが、チームでやっているときの最適解というのはなかなか分からなくて。皆さんが作り上げていく世界観の中でどう動いていくのかは、理屈抜きでやるようにしています。飛び込んでみないと分からない部分もありますしね。
だから最初のほうは「松風はこういうキャラクターでいきます」という答えが欲しかったんですよ。そのほうが安心できますし。でも、だんだんそのときの直感でやっていくようになっています。
最後に、第3話の見どころを教えてもらいました。
心麦と松風のバディがここから先も一緒にやっていけるのか、本当に真犯人を見つけることができるのか確認する回になっています。心麦の「絶対に犯人を見つける」という意思の強さみたいなものを感じることができるかなと。
それは松風自身も蓋をしてしまっている部分があるので、自分とは全く違うもがき方をしている心麦を見て、自分はできなかったからこそ、心麦の意志を尊重したいというところから1話がスタートしていて、3話ではその思いがより強くなっています。
次から次へとさまざまな事件が起こるので、より考察が進むんじゃないかなと。僕も考察していきたいなと思うので、ぜひ一緒に楽しんでいただけたらうれしいです。
grapeでは、ドラマ好きのインフルエンサー、かなさんがドラマコラムを連載中です。
真犯人の考察が盛り上がる中、ドラマコラムも参考にしてみてはいかがでしょうか。
ドラマと一緒に、コラムも読んで楽しんでみてくださいね。
ドラマコラム『クジャクのダンス、誰が見た?』
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[文・構成/grape編集部]