「さっきから気になっているのは…」 舞台挨拶中の佐藤二朗が、観客席を指さして?
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山田孝之さん、広瀬アリスさんが主演2人に花束贈呈
会場が温まったところで、桂小五郎役を務めた俳優の山田孝之さんと、坂本龍馬の妻である、おりょう役を演じた俳優の広瀬アリスさんが、花束を持って登場。
山田さんがムロさんへ、広瀬さんが佐藤さんへ花束を贈呈しました。
山田さんとムロさんは、意味深に一歩づつ近づいていき、なんとも親密な雰囲気。これには佐藤さんも「恥ずかしい!何をしとん、なんかいい感じ…」とツッコミました。
撮影:grape編集部
広瀬さんから花束を受け取った佐藤さんは、深々と頭を下げ、少し気恥ずかしそうです。
撮影:grape編集部
気を取り直して、山田さんと広瀬さんも観客に向かって挨拶しました。
山田:
山田です。見に来てくださってありがとうございます。よろしくお願いします。
撮影:grape編集部
広瀬:
おりょうを演じました広瀬アリスです。本日はお越しいただいてありがとうございます。
いっぱいお話したいと思います。ぜひ楽しんでいってください。よろしくお願いします。
撮影:grape編集部
ムロツヨシ、山田孝之に感謝
ムロさん、佐藤さん、山田さんは、劇中で『薩長同盟』を組むシーンがあります。
薩長同盟とは、史実では1866年に、西郷の所属する薩摩藩、桂が所属する長州藩が、坂本龍馬らの仲介で結んだ、江戸幕府打倒を目指す軍事、政治同盟のこと。
日本史を大きく動かした出来事で、同作においても、重要なシーンになっているそうです。
ムロさんと山田さんの間で、長いセリフのやり取りが続いたという薩長同盟のシーンを振り返りながら、ムロさんは喜劇における重要なことを教えてくれました。
ムロ:
みなさんに笑っていただきたいけれど、喜劇というものは、それ以前に会話が成立しなきゃいけない。
例えば、すごくふざけているところだとか、その人を困らせようとするところにフィーチャーしちゃうんですけど、会話が成立しないと、みなさんに笑い声を出しもらえるような形にはならない。
ムロさんによると、一緒に演じた佐藤さんや山田さんは「そこの成立を目指している」のだとか。同じ目的の3人だからこそ、多くの観客を笑わせる喜劇になったようですね。
重要な役を演じてくれた山田さんに、ムロさんは感謝しているようでした。
ムロ:
テレビドラマ『勇者ヨシヒコ』シリーズ(テレビ東京系)とか、山田くんが看板を背負ってくれて。
私たちは周りをウロチョロしたり、邪魔をしたりして、名前をみな様が覚えてくれたことも多いと思うので、山田孝之のおかげでこうなった部分もありますし、今、自分が言い出しっぺで「作品をやりたい」って言った時に、「参加します」と決めてくれたことがまず感謝。感謝感謝ですね。
『勇者ヨシヒコ』シリーズは、山田さんが主演の人気ドラマで、ムロさんや佐藤さんも出演していました。
長年一緒に仕事してきたからこその信頼関係が、3人にはあると言えるでしょう。
「インパクトは残せたのかな」 広瀬アリスさんの存在感
幾度もの共演歴がある3人の会話に、広瀬さんは「このお三方の後のお話、気まずすぎて…」と苦笑い。
ムロさんや佐藤さんがすかさず、「初参加とは思えない!」「ずーっと福田組を支えている感じ」と広瀬さんの存在感に言及しました。
広瀬さん自身も、同作に手応えを感じているようです。
広瀬:
インパクトは残せたのかなと思います。
台本がもう、すごかったので。「こんなにビックリマークってあるんだ」とか。
小さい『ツ』もすっごく多くて…。だからそれをそのままやっぱり現場で、お芝居で出したいなと思いました。
そんな広瀬さんの演技を、ムロさんと佐藤さんは、このように評しました。
撮影:grape編集部
ムロ:
僕たちが想像している『やりきる』を、さらにやりきりますから。セリフを最初、「もう少し早口で言える?」と福田さんが聞いたら、すぐに早口でバーッと言うとかですね。
私も1回笑っちゃってるんですよね。アリスさんに笑わされちゃってる。そのシーンもよければ探してみてください。
負けました。広瀬アリスが主演です。
佐藤:
僕は、広瀬アリスとは何回か共演したことがあって。
ここまで思い切ってやる俳優さんも、いい意味で稀有だなと思っていたんだけど、さらにその気持ちが大きくなりました。もう、無茶苦茶だもん!
あれをできる俳優さんってなかなかいないだろうなって。非常に貴重な存在ですね。
広瀬さんがのびのびと演技できたのは、撮影現場の雰囲気も影響していたそうですよ。
広瀬さんは、「ムロさんが映画に出てくる坂本龍馬のまま」だったと言い、人柄を称賛しました。
広瀬:
ムロさんは、本当に優しくて明るくて、現場を和ませてくださる。
私も初参加でもありましたけど、リラックスして、全力を出すことができました。
福田雄一監督、スマホ片手に登場
舞台挨拶終盤では、福田監督も登場。
なんと、スマホで観客たちを撮影しながら颯爽と舞台の階段を上っていました!
撮影:grape編集部
これには思わず佐藤さんも「撮らないの、あなた監督なんだから。何を撮ってんの?」とツッコミを入れ、観客席から笑い声が響きます。
福田:
監督の福田です。ありがとうございます!
福田組の2人が主役の映画っていうのは、もう17年間に及ぶ悲願なので、ちょっともう、感無量です。
同作は、福田監督にとって劇場公開20作目となる記念の作品でもあります。
これからも喜劇を作り続ける思いを、このように述べました。
福田:
今朝、情報番組『ZIP!』(日本テレビ系)を見ていて、2人(ムロさん、佐藤さん)が生出演してたじゃないですか。ほぼ碌なことを言ってなかったでしょ。
碌なコメントもしない上に、「イエーイ」って言ってたじゃん。酷い絵面だった!
ただあれをね、子供たちが見た時、「こんなふざけたおじさんでも、映画の主演ができるんだ」って思ったと思うの。
最初は「そんなことない」と口をはさんでいた佐藤さんも、福田監督の最後のコメントに納得の様子。
福田監督のコメディにかける熱い想いに、笑っていた観客も真剣に聞き入りました。
撮影:grape編集部
福田:
俺たちは、ずっと『ドリフターズ』を見て、志村けんになりたかったわけじゃないですか。
こんな楽しいことやってお金もらえるんだってね。
それを思ってほしい。少年少女たちに。「俺もふざけて楽しい仕事をして、主演をできるかもしんねぇ!」って子供たちに思ってほしい。
とはいえ、今回の映画に関しては、少し汗をかいたと言い…。
福田:
勉強しなきゃ書けないですもん、この映画。もう、嫌だった!
ムロくんと二朗さんと「幕末の映画をやろう」って決めた時、「うわぁー、勉強しなきゃいけねぇなこれ」と思って。
苦労した分、広瀬さんの演じるおりょうの、史実に則った豪胆な性格が描けるなど、映画に生かされた部分も多かったようですよ。
ムロツヨシさん、佐藤二朗さんらが選ぶ、『2025年の漢字』は…
最後に、登壇者全員がそれぞれの『今年の漢字』を発表。
すぐに、福田監督の『米』という漢字に注目が集まりました。
撮影:grape編集部
福田:
これは絶対でしょ。清水寺のあったでしょ、『熊』ではなくない?
俺は異議を唱えたかった。
福田監督は、2025年12月12日に京都府京都市の清水寺で発表された2025年の『今年の漢字』に対して、どうやら不満があるようです…。
ムロさんたちがたしなめたものの、観客席からは福田監督の意見に同意する拍手が沸き起こります。
そのまましばらく揉める福田監督、ムロさん、佐藤さんたち。
見かねて割って入ったのが、広瀬さんでした。
広瀬:
えっと、私の今年の一文字は…。
『教』という漢字で、今年教師役が多かったっていうだけです。以上です。どうぞ。
撮影:grape編集部
広瀬さんのフォローに、思わず司会も「ありがとうございます!」と感謝。その流れのまま、次は山田さんが発表することになりました。
山田さんが選んだのは、『厄』という字。けして、悪い意味ではなく…。
撮影:grape編集部
山田:
42歳で本厄だったんですよ。
最後、こういう笑いのもので終われて、嬉しいということです。
やっと本厄が終わるんです。
続いて、佐藤さん…だったのですが、ここでハプニングが発生。
司会がうっかり「山田さんは…」と口走ってしまい、佐藤さんが「山田さんじゃないですね」とフリップを放り投げて退場しようとしてしまいました!
福田監督が止めに入った結果、2人はしばらく相撲を取るような姿勢になります。
撮影:grape編集部
舞台挨拶ではなかなか見られない激しいパフォーマンスに、観客たちは歓声を上げていましたよ。
落ち着いた佐藤さんは、改めて今年の漢字『応』について語りました。
撮影:grape編集部
佐藤:
56歳になって、周りにいろんな変化が起きてるので、それに身を任せて『順応』。
対応するってことの大切さを感じた1年なので、『順応』とか『対応』って意味で『応』。
最後に発表するムロさんが選んだのは、『幕』。
映画上映初日に、ぴったりな漢字ですね。
撮影:grape編集部
ムロ:
2025年は舞台づくりから始まりまして、まず無事に幕が開いたの意味で『幕』でございます。
全国ツアーもありまして、無事に幕を閉じることができ…。幕が開いて幕が閉じるのが、当たり前ではない時代になりましたからね。
後はいろんな幕を開け、閉じた時にちょうどこの『新解釈・幕末伝』の幕が上がるということで。
どうでしょう、普通に小さくまとまった意見を言ったら、なんでしょうこの反応は。
ムロさんは、佐藤さんと福田監督の取っ組み合いの後だったためか、いまいち盛り上がらない雰囲気に、首を傾げていました…。
そんなムロさんに声をかけたのが、山田さんです。
山田さんは、「なんでこんなに字がうまいんですか」と、自身とムロさんのフリップと見比べます。
撮影:grape編集部
確かに、ムロさんは流れるようなきれいな字ですよね。
佐藤さんも「味があるね」と同意し、朗らかな雰囲気になりました。
ムロさんと佐藤さんは、舞台挨拶の最後を、こう締めくくっています。
佐藤:
この年の瀬に、そんなに深く何も考えずに笑って楽しめて、劇場を後にする時には、見る前よりも少し、ほんのちょっとでも元気になって家路につくという、これも間違いなく芸能の持つ1つの力だと思いますので。
この作品は、福田雄一という、一見『ゆるキャラ』の映画監督が、本当に勉強して書いている。勉強にもなるし、見る人を選ばないっていうか。
子供であっても、それこそおじいちゃんおばあちゃんまで。いろんな世代の方に見ていただいて、年末年始にかけて元気になっていただきたいと思います。
ムロ:
みなさんありがとうございました。そして、これから見ようかな、見るのをどうしようかなと考えているみなさま、どうか見てください。
あの時、家にいなきゃいけない時に、やりたくて、思いついて、動いてみました。
3年かけて、このような景色、このような映画をみなさんに届けることができることを証明させていただきました。
みなさんも、これから何か思いついたら何かを作ったり、何か集まったり、何かしてください。このような景色が見られるかもしれません。
若いみなさんはどうか目標を持って、「夢を持とうぜ」って恥ずかしいけど、そんなことを言っていきたい、ムロツヨシでございます。
本気で遊び、本気で勉強し、本気で一生懸命作った喜劇『新解釈・幕末伝』でございます。
また喜劇を、みな様に見てもらう作品を作っていきたいと思います。
撮影:grape編集部
最後に、ムロさんは「真ん中に立てました、ありがとうございます。背負わせていただきました!」と主演を務められたことへの感謝を述べました。
ムロさんの熱いエールに、多くの人の心が熱くなったことでしょう。
寒さが厳しくなった2025年の最後は、笑えて学べる映画で、幕を閉じるのも一興かもしれませんね!
[文・構成・取材/grape編集部 ずいきゅう]