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「怖い絵」展のチラシが変身する!そこに隠された真実に身の毛がよだつ

By - grape編集部  公開:  更新:

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ポール・ドラローシュ 《レディ・ジェーン・グレイの処刑》
1833年 油彩・カンヴァス ロンドン・ナショナルギャラリー蔵
©The National Gallery, London. Bequeathed by the Second Lord Cheylesmore,1902.

この絵は、初代イングランド女王を宣言したジェーン・グレイが、これからまさに処刑される場面。

題材的にすでに怖い雰囲気を放っていますが、細かいところに目をやると、さらに『恐怖』を感じます。

当時、高貴な人の処刑は斬首でした。ギロチンが発明されるまでは、斧で首を切るのですが…上手い下手があったようで、何度も斧を振り下ろした、という話もあったそうです。

そのため上手くいかないときは、ナイフを使うこともあったとか。この絵も、よく見ると執行人の腰にはナイフが…。

さらに髪をまとめて首を露出させているのは、斧が滑らないようにするため。ネックレスなどを外し、侍女たちの元へまとめられているのも同じ理由です。

当時16歳だったジェーン・グレイが目隠しされ、司祭に手をひかれながら、どんな気持ちで自ら首を台にのせたのか…そういった気持ちを考えても怖さは伝わってきます。

他にも「怖い絵」展では本でも紹介されていない、展覧会用に選ばれた名画も多く展示されます。

名画が放つ美しさと共に『恐怖』を感じる少し異質の展覧会。時代背景、描いた画家の人生、題材の怖さなど、今までとは一味違った魅力を堪能したい方は、ぜひチェックしてみてくださいね。

「怖い絵」展

会場・会期
●兵庫県立美術館 2017年7月22日(土)~ 9月18日(月・祝)
●上野の森美術館 2017年10月7日(土)~ 12月17日(日)


[文・構成/grape編集部]

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