「怖い絵」展のチラシが変身する!そこに隠された真実に身の毛がよだつ By - grape編集部 公開:2017-02-09 更新:2018-05-20 ニッポン放送展覧会怖い絵絵画 Share Post LINE はてな ポール・ドラローシュ 《レディ・ジェーン・グレイの処刑》 1833年 油彩・カンヴァス ロンドン・ナショナルギャラリー蔵 ©The National Gallery, London. Bequeathed by the Second Lord Cheylesmore,1902. この絵は、初代イングランド女王を宣言したジェーン・グレイが、これからまさに処刑される場面。 題材的にすでに怖い雰囲気を放っていますが、細かいところに目をやると、さらに『恐怖』を感じます。 当時、高貴な人の処刑は斬首でした。ギロチンが発明されるまでは、斧で首を切るのですが…上手い下手があったようで、何度も斧を振り下ろした、という話もあったそうです。 そのため上手くいかないときは、ナイフを使うこともあったとか。この絵も、よく見ると執行人の腰にはナイフが…。 さらに髪をまとめて首を露出させているのは、斧が滑らないようにするため。ネックレスなどを外し、侍女たちの元へまとめられているのも同じ理由です。 当時16歳だったジェーン・グレイが目隠しされ、司祭に手をひかれながら、どんな気持ちで自ら首を台にのせたのか…そういった気持ちを考えても怖さは伝わってきます。 他にも「怖い絵」展では本でも紹介されていない、展覧会用に選ばれた名画も多く展示されます。 名画が放つ美しさと共に『恐怖』を感じる少し異質の展覧会。時代背景、描いた画家の人生、題材の怖さなど、今までとは一味違った魅力を堪能したい方は、ぜひチェックしてみてくださいね。 「怖い絵」展 会場・会期 ●兵庫県立美術館 2017年7月22日(土)~ 9月18日(月・祝) ●上野の森美術館 2017年10月7日(土)~ 12月17日(日) [文・構成/grape編集部] 1 2 Share Post LINE はてな
ポール・ドラローシュ 《レディ・ジェーン・グレイの処刑》
1833年 油彩・カンヴァス ロンドン・ナショナルギャラリー蔵
©The National Gallery, London. Bequeathed by the Second Lord Cheylesmore,1902.
この絵は、初代イングランド女王を宣言したジェーン・グレイが、これからまさに処刑される場面。
題材的にすでに怖い雰囲気を放っていますが、細かいところに目をやると、さらに『恐怖』を感じます。
当時、高貴な人の処刑は斬首でした。ギロチンが発明されるまでは、斧で首を切るのですが…上手い下手があったようで、何度も斧を振り下ろした、という話もあったそうです。
そのため上手くいかないときは、ナイフを使うこともあったとか。この絵も、よく見ると執行人の腰にはナイフが…。
さらに髪をまとめて首を露出させているのは、斧が滑らないようにするため。ネックレスなどを外し、侍女たちの元へまとめられているのも同じ理由です。
当時16歳だったジェーン・グレイが目隠しされ、司祭に手をひかれながら、どんな気持ちで自ら首を台にのせたのか…そういった気持ちを考えても怖さは伝わってきます。
他にも「怖い絵」展では本でも紹介されていない、展覧会用に選ばれた名画も多く展示されます。
名画が放つ美しさと共に『恐怖』を感じる少し異質の展覧会。時代背景、描いた画家の人生、題材の怖さなど、今までとは一味違った魅力を堪能したい方は、ぜひチェックしてみてくださいね。
「怖い絵」展
会場・会期
●兵庫県立美術館 2017年7月22日(土)~ 9月18日(月・祝)
●上野の森美術館 2017年10月7日(土)~ 12月17日(日)
[文・構成/grape編集部]