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過去の手紙からわかった真実!約50年続いたマティスとルオーの友情物語

By - grape編集部  公開:  更新:

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アンリ・マティス《ラ・フランス》1939年 公益財団法人ひろしま美術館

ジョルジュ・ルオー《聖ジャンヌ・ダルク》「古い町外れ」1951年 個人蔵(ジョルジュ・ルオー財団協力)、パリ

戦時中、絵を描くのに必要な物資が手に入らず困窮しているルオーに対して、マティスは画材を送っています。自分にとっても貴重な画材を融通する…相手の作品を認めていなければ到底できない事だったでしょう。

年月を重ねるごとに表現方法も変わっていった二人ですが、手紙のやり取りはマティスが亡くなる前年の1953年まで続きました。

ルオーからマティスへのハガキ 1947年7月 アルシーヴ・マティス

最後の手紙には、ガンを患い病床に伏せるマティスを見舞ったルオーが、「マティスを疲れさせないように15分ほどで切り上げるつもりが、引き止められて美術学校時代の話で盛り上がり、一時間も伸びてしまった」と書いています。

お互いにこれが最後の訪問になることを予感していたのか、昔ばなしに花が咲いてしまったマティスとルオー。二人の深いつながりを知ると、作品の見方も変わってきそうです。

『マティスとルオー展』では、手紙以外にも日本初公開の作品も多く展示されており、ルオーの『気晴らし』シリーズ全15点は世界で初めての一挙公開となります。

二人の手紙のやり取りと共に鑑賞する絵画。少し遠かった画家という存在が、人間味のある近い存在に感じられるかもしれませんね。

マティスとルオー展 ―手紙が明かす二人の秘密―

パナソニック 汐留ミュージアム
会期:2017年1月14日(土)~ 3月26日(日)
時間:10時 ~ 18時まで(入館は17:30まで)

あべのハルカス美術館
会期:2017年4月4日(火)~ 5月28日(日)
時間:火~金 10時 ~ 20時/月・土・日・祝 10時 ~ 18時(5月3日(水・祝)~ 7日(日)は20時まで)


[文・構成/grape編集部]

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