40年ぶりに『重力値』が更新「ちょっぴり体重が軽くなる?」
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- 出典
- 国土地理院
みなさんは地球に重力があることはもちろんご存知だと思いますが、地球上の場所によってその重力の値が違うのを知ってました?
重力は地球の中心に向かう『引力』と地球が回っているので外に飛び出そうとする『遠心力』の差で表されています。ということは、北極や南極では遠心力がゼロになるので、重量が一番大きく、赤道では遠心力が一番大きくなるため、重力は一番低いという違いが出るわけです。
ミッター・デル・ムンド:赤道上に建てられている赤道記念碑
ちなみに赤道と北極とではだいたい0.5%の差が出てくるんだそうですが、ということは、北極で50キロだった人が赤道に行くと、50キロの0.5%=250グラム減ることになります。日本で言えば北海道よりも沖縄のほうが重力が低くなり、このままだと北海道より沖縄のほうが安くなってしまうものが現れます。
例えば金だったり高級牛肉だったり、重さの差がお金の差にならないようにするため、場所による重力の違いを補正して、地球上のどこでも同じ重さが量られるようにしているんだそうです。そのためにそれぞれの地域ごとに決められているのが『重力値』なんです。
今回、国土地理院がなんと40年ぶりに、地域それぞれの「重力値」の改定を行ないました。これまでは日本重力基準網1975(JGSN75)」だったのが、今回から『日本重力基準網2016(JGSN2016)』を使用することになったそうです。東日本大震災などの地殻変動で少しづつ変化が見られたからだそうです。
調べによれば、殆どの地域では以前の重力値と比べて減少したそうなんですが、一番減った地域が新潟県佐渡市で、0.006グラムの減少。対する一番増えた場所は岩手県宮古市で、約0.004グラムの増。これは東日本大震災の影響によるものなんだそうです。
ただ、いずれにしても髪の毛一本程度の差なので、あまり気にする必要はなさそうです。
[文/構成 土屋夏彦/grape編集部]
土屋夏彦
上智大学理工学部電気電子工学科卒業。 1980年ニッポン放送入社。「三宅裕司のヤングパラダイス」「タモリのオールナイトニッポン」などのディレクターを務める傍ら、「十回クイズ」「恐怖のやっちゃん」「究極の選択」などベストセラーも生み出す。2002年ソニーコミュニケーションネットワーク(現ソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社)に転職。コンテンツ担当ジェネラルプロデューサーとして衛星放送 「ソネットチャンネル749」(現アジアドラマチックTV★So-net)で韓国ドラマブームを仕掛け、オンライン育成キャラ「Livly Island」では日本初の女性向けオンラインで100万人突破、2010年以降はエグゼクティブプロデューサー・リサーチャーとして新規事業調査を中心に活動。2015年早期退職を機にフリーランス。記事を寄稿する傍ら、BayFMでITコメンテーターとしても出演中、ラジオに22年、ネットに10年以上、ソーシャルメディア作りに携わるメディアクリエイター。