手が震える母に「手伝いましょうか?」彼女が優しく断った理由が心に響く 提供:中外製薬株式会社 By - grape編集部 公開:2017-06-29 更新:2018-05-23 お母さんメイク介護病気親子 Share Post LINE はてな 自分らしく生きるって、なんだろう? 歳をとるにつれて、若いころの自分と比べて落ち込んでしまう…。そんな人も多いかもしれません。 いくつになっても『自分らしさ』を見失わず、信念を貫く母の姿に、あなたは何を感じるでしょうか。 小さなクリーニング店を営む、ある親子の物語 両親から継いだ小さなクリーニング店を、ひとりで切り盛りする忙しい毎日。 そんなある日、いつものように母が呼びかけてきた。 「病院へ連れてっておくれ」 母は、関節リウマチを患っている。今日は病院の定期健診だった。 「ちょっと待って、忘れ物」 毎日の忙しさに加え、身体が思うように動かなくなった母の介護が重なり、つい苛立ちが抑えられなくなることも。 「診察券も持ったし、何?早くしてよ!」 『忘れ物』を取りに戻った母を急かしに部屋に向かうと、彼女が手に取っていたのは…。 昔もいまも変わらない『母の信念』 「自分で、やりたいの」 そこには、おぼつかない手で、ゆっくり口紅をひく母の姿が。 手がこわばって口紅を落としてしまっても、自らの手で拾い、支度を続けます。 「よし!」お化粧をした鏡の自分を見つめて、笑顔になる母。 その姿を見て、息子は突然、子どものころ聞いていた母の口癖を思い出します。 「ママはね、人様に会う時はきちんとしていたいの。気持ちが元気になるからね」 彼女は昔もいまも変わらず、「人前に出る時は美しくあるべき」という揺らぎない信念を持ち続けていました。 父が亡くなってからは、女手1つで息子を育てながら、クリーニング店を切り盛りしていた母。 息子は、母が高齢になったいまも、身だしなみを整えることで、自尊心を高めていたことを知るのです。 「なあ、母さん――」 そして実は、母が病院に向かう前に化粧をするもう一つの理由に、息子はひそかに気付いていました。それは…。 自分らしく生きるために 自己免疫疾患の1つである、関節リウマチ。免疫に異常が生じて自身の細胞や組織を攻撃してしまうことで、関節が炎症を起こしてしまう病気です。 いまは医学の進歩により、早期発見、治療ができれば希望をもつことができる時代になりました。 いつまでも、自分の手と足で、普通の毎日を過ごせること。 それこそが、何歳になっても『自分らしさ』を持ち続けることができる秘訣なのかもしれませんね。 おしえてリウマチ [文・構成/grape編集部] Share Post LINE はてな
自分らしく生きるって、なんだろう?
歳をとるにつれて、若いころの自分と比べて落ち込んでしまう…。そんな人も多いかもしれません。
いくつになっても『自分らしさ』を見失わず、信念を貫く母の姿に、あなたは何を感じるでしょうか。
小さなクリーニング店を営む、ある親子の物語
両親から継いだ小さなクリーニング店を、ひとりで切り盛りする忙しい毎日。
そんなある日、いつものように母が呼びかけてきた。
「病院へ連れてっておくれ」
母は、関節リウマチを患っている。今日は病院の定期健診だった。
「ちょっと待って、忘れ物」
毎日の忙しさに加え、身体が思うように動かなくなった母の介護が重なり、つい苛立ちが抑えられなくなることも。
「診察券も持ったし、何?早くしてよ!」
『忘れ物』を取りに戻った母を急かしに部屋に向かうと、彼女が手に取っていたのは…。
昔もいまも変わらない『母の信念』
「自分で、やりたいの」
そこには、おぼつかない手で、ゆっくり口紅をひく母の姿が。
手がこわばって口紅を落としてしまっても、自らの手で拾い、支度を続けます。
「よし!」お化粧をした鏡の自分を見つめて、笑顔になる母。
その姿を見て、息子は突然、子どものころ聞いていた母の口癖を思い出します。
「ママはね、人様に会う時はきちんとしていたいの。気持ちが元気になるからね」
彼女は昔もいまも変わらず、「人前に出る時は美しくあるべき」という揺らぎない信念を持ち続けていました。
父が亡くなってからは、女手1つで息子を育てながら、クリーニング店を切り盛りしていた母。
息子は、母が高齢になったいまも、身だしなみを整えることで、自尊心を高めていたことを知るのです。
「なあ、母さん――」
そして実は、母が病院に向かう前に化粧をするもう一つの理由に、息子はひそかに気付いていました。それは…。
自分らしく生きるために
自己免疫疾患の1つである、関節リウマチ。免疫に異常が生じて自身の細胞や組織を攻撃してしまうことで、関節が炎症を起こしてしまう病気です。
いまは医学の進歩により、早期発見、治療ができれば希望をもつことができる時代になりました。
いつまでも、自分の手と足で、普通の毎日を過ごせること。
それこそが、何歳になっても『自分らしさ』を持ち続けることができる秘訣なのかもしれませんね。
おしえてリウマチ
[文・構成/grape編集部]