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手が震える母に「手伝いましょうか?」彼女が優しく断った理由が心に響く

By - grape編集部  公開:  更新:

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自分らしく生きるって、なんだろう?

歳をとるにつれて、若いころの自分と比べて落ち込んでしまう…。そんな人も多いかもしれません。

いくつになっても『自分らしさ』を見失わず、信念を貫く母の姿に、あなたは何を感じるでしょうか。

小さなクリーニング店を営む、ある親子の物語

両親から継いだ小さなクリーニング店を、ひとりで切り盛りする忙しい毎日。

そんなある日、いつものように母が呼びかけてきた。

「病院へ連れてっておくれ」

母は、関節リウマチを患っている。今日は病院の定期健診だった。

「ちょっと待って、忘れ物」

毎日の忙しさに加え、身体が思うように動かなくなった母の介護が重なり、つい苛立ちが抑えられなくなることも。

「診察券も持ったし、何?早くしてよ!」

『忘れ物』を取りに戻った母を急かしに部屋に向かうと、彼女が手に取っていたのは…。

昔もいまも変わらない『母の信念』

「自分で、やりたいの」

そこには、おぼつかない手で、ゆっくり口紅をひく母の姿が。

手がこわばって口紅を落としてしまっても、自らの手で拾い、支度を続けます。

「よし!」お化粧をした鏡の自分を見つめて、笑顔になる母。

その姿を見て、息子は突然、子どものころ聞いていた母の口癖を思い出します。

「ママはね、人様に会う時はきちんとしていたいの。気持ちが元気になるからね」

彼女は昔もいまも変わらず、「人前に出る時は美しくあるべき」という揺らぎない信念を持ち続けていました。

父が亡くなってからは、女手1つで息子を育てながら、クリーニング店を切り盛りしていた母。

息子は、母が高齢になったいまも、身だしなみを整えることで、自尊心を高めていたことを知るのです。

「なあ、母さん――」

そして実は、母が病院に向かう前に化粧をするもう一つの理由に、息子はひそかに気付いていました。それは…。

自分らしく生きるために

自己免疫疾患の1つである、関節リウマチ。免疫に異常が生じて自身の細胞や組織を攻撃してしまうことで、関節が炎症を起こしてしまう病気です。

いまは医学の進歩により、早期発見、治療ができれば希望をもつことができる時代になりました。

いつまでも、自分の手と足で、普通の毎日を過ごせること。

それこそが、何歳になっても『自分らしさ』を持ち続けることができる秘訣なのかもしれませんね。


[文・構成/grape編集部]

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