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話題のエンタメ集団『梅棒』に、元アイドル東理紗が出演!劇中では『ライバル』の曲も…

By - grape編集部  公開:  更新:

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突然ですが『梅棒(ウメボウ)』という言葉を聞いたこと、ありますか。

梅棒は2001年に結成されたエンターテインメント・グループ。いままでにはないスタイルで、多くの観客を魅了しているのだとか!

これまで7回のオリジナル公演を世に届けてきた梅棒ですが、2018年3月から、最新作『Shuttered Guy』の公演をスタートさせます。

しかし、梅棒とは一体どんなグループなのでしょうか。

梅棒はいま稽古真っ最中。そこで公演に先立ち、リーダーの伊藤今人(いとう・いまじん)さんと、ゲスト出演する東理紗(ひがし・りさ)にインタビューを敢行。グループについてや、最新作の魅力について、たっぷりと伺いました!

梅棒にしかない持ち味とは

ーーそもそも、なんで『梅棒』っていう名前なんですか。

伊藤:発足当時、あるイベントに出ようというキッカケで、お遊び感覚で名前を付けたんですよ。

それで、チームメンバーの2人の名前の中に入っている漢字を使ってーー梅という字と「りゅうたくん」の太という字を使って「太梅」というチームで出たんです。

それでイベントに出て、それを見に来た大学の同級生が翌日「あれ、すごい良かったよ…あのー、梅棒!!」って言い間違えられたんです。

「もうじゃあそれでいいや」っていうワル乗りで梅棒にしちゃって、変え時を失っているだけの話ね。

東:変えたいと思ってるんですか。

伊藤:だって全然意味わかんねーじゃん。

東:私もずっと気になってた。

伊藤:でしょ。意味分かんないでしょ。意味はないんですよね。

ーー梅棒をひと言で表すと、どんなものなのでしょうか。

伊藤:『ひと言』がなかなか難しくて。J-POPを使ってダンスで演劇を表現する集団(笑)ダンスエンターテイメント集団なんですけど、劇団のようなものですね。

ーー梅棒らしさって、どういうところにあると思いますか。

伊藤:らしさという点においては、J-POPであったりダンスであったり演劇であったりって言う、あらゆる要素をまとめあげて表現しているエンタメ集団です。

なので、音楽好きもダンス好きも演劇好きも、入り口がどこであれ楽しめますし、世代を選ばずどんな人でも一発で理解できて、シンプルに楽しめるというところがウチらの特徴なのかなと思いますね。

ーー結成後、JAPAN DANCE DELIGHTや、Legend Tokyoなど、コンテストに参戦しましたが、そこで賞を取るまでに、グループとして培われてきたものはありますか。

伊藤:こっちが「こう見せたい」って思うことよりも、お客さんが理解できるかって言うことを優先することの難しさと、その重要性を学びましたね。

ダンスって、ダンサーが思っている以上に伝わらないから。過信してるところがあったりするんですよ。この表現で伝わるはずだって。我々もそういう時代があったんですね。

物語を作っているときに、ストーリーを扱うならまずストーリーをちゃんと伝える。その最優先事項があった上で、それをどうダンスで伝えていくかっていう優先順位を守る。そのノウハウっていうのが身についたかもしれませんね。

最新作の舞台は『商店街』

ーーShuttered Guyでは、セリフはどれくらいありますか。

伊藤:梅棒がノンバーバル(セリフなし)のパフォーマンスだと分からずに来るかたもいらっしゃいますし、どの程度構えて見ればいいのかなって言うところをほぐすためにも、冒頭は語りを入れたりとかはします。

後、僕らは役者なので、セリフが効果的な部分っていうのも分かったりするんですよね。敢えてここでセリフを使うことで、後半のダンスにもう1回集中できたりとか、ここまでの情報を整理してあげたりとか、必要最低限のところで効果的にセリフを使います。

でも基本的には、冒頭とかお客様をうまくダンスにナビゲートするっていうところでしかセリフを使わずに、メインのパフォーマンスはダンスと演技、ノンバーバルで進めていくということになります。

ーーいろんなゲストを呼んでいるのが要素の1つですが、『Shuttered Guy』のゲスト出演者について教えてください。

伊藤:お話が商店街っていうことはまず決まっていたので、バラエティ豊かな面子にしたいなっていうのはありました。そういう意味で、ダンサーだけじゃなくて、役者気質な人もたくさん誘わせてもらってます。

伊藤:女性陣についても、ガッツリ踊れる女性、踊ると言うよりもアクションがめちゃくちゃ得意な女性。アイドルからも2人誘っていますが、正統派のアイドルと暴れん坊のアイドル…。

東:(笑)私は正統派のほうかな…。

伊藤:いや、違うわ(笑)ダンサーの中でも、ヒップホップのダンスが得意な人もいれば、オリジナリティあふれるダンスが得意な人もいます。「いろんな人がいるんだな、この街は」っていうことが表現できるような、バラエティ豊かなスキルを持った人たちを誘わせてもらうっていう感じですかね。

ーー出演のオファーが来て、東さんはどうお感じになりましたか。

東:誘っていただいて…めっちゃ嬉しい(笑)

「いいの?」っていう気持ちはあるんですよ。私ダンスをちゃんと習ったことがホントになくて、なんかすごく変なゴキブリみたいな動きになっちゃうことがいっぱいあるから。

でも今回これをやることによって、体で表現するっていう技術を身につけられたら、もう無敵じゃんって思って。

伊藤:変なヤツでしょ?

東:うっそー!

伊藤:だから誘ったんですよ!まあいまはだいぶ丸くなったほうですけど。

東:丸くなったんだ(笑)

伊藤:東が『生ハムと焼きうどん』というアイドルグループをやっていたころは、なんだろうな…ホントとんでもないヤツらだったんで。そういう個性がほしかったんですよね。

もちろんダンスのうまさを発揮してほしいから誘わせていただいているかたもいますけど、それ以外で俳優力であったり人間力であったり、得体の知れないパワーであったり…っていうところを持っている人のスゴさ。

「うまい」がすべてじゃないって思ってるんで。そういう意味で東にはめちゃくちゃ期待しているし。

伊藤:こんな自分勝手そうですけど、真面目だからねー、東は。

東:(笑)

伊藤:すごく真面目だから。

東:ちょっとだけね、真面目なんですよ。

伊藤:個々のダメ出しで悩んじゃったりするから。やっぱり。だから全部照れ隠しなんですよ。

東:なんで知ってるの!(笑)

ーー悩んだりしてるところ、見たことあるんですか。

伊藤:ないです。絶対そうだなって思ってるんで。バレてないとでも思ってんのかなって(笑)

東:うっそー?恥ずかしいめっちゃ!でもそうですね、いっぱい考えちゃいますね。

伊藤:そうなんですよ。適当なヤツだとないでしょ、そういうの。でも「そんなことないですよー、ハハハ」ってやってるところがまた可愛いですよね。

東:(笑)うっそー。

伊藤:悟られたくない感じが。

東:悟られたくない感じも悟られてるってこと?

伊藤:そうそう。オレもそうだから分かるんですよ。

東:あ、でもなんかね。通じるものはちょっとあるなって思う。

ーーどこで通じると感じましたか

東:目の位置が似てる

伊藤:(爆笑)

東:思いません?目がちょっとだけ真ん中に寄ってるのがさー、似てない?

伊藤:自分の目の位置わかんないから

東:(笑)

Shuttered Guyの魅力

ーー『Shuttered Guy』のあらすじを探っても、ほとんど見つからなかったです。それはあえて見せないようにしているんですか。

伊藤:細かいところは演技を作りながらいろいろ変わったりするので、あんまり言えないという側面もあります。ストーリー自体は、古き良き商店街があったけれども、最新式の新しいデパートが近くに経つ。商店街の元気がなくなってしまう。

このまま商店街がなくなってしまうのか。いや、俺たちが立ちあがるんだって、商店街がピンチを乗り越えていく、あの楽しかった商店街はまたよみがえるのか、みたいな話でしかないんですね。

それをいかにダンスを使って面白いエンターテインメントにしていくかっていうことがすべてなので、それ以上はもう観てもらうしかないっていう感じですね。言葉にできないっていうことなんですよね。

ーー劇中では何曲ほど使用する予定ですか。

伊藤:いま23,4曲ですね。増えたんだよ、お前がいない間に

東:ハッ…やばたん(笑)スゲーな。

伊藤:○○○坂とかの曲とかやってもらうよ。お前が敵と見なしていたあいつらの曲を歌うんだよ。

東:ヤバいヤバい。彼らは大人たちに支配されてるのに「大人たちに支配されるな」って歌を歌ってるのはおかしいってずっと言ってたんですよ(笑)やべー、ドキドキする!

ーー最後に、お一人ずつ読者へメッセージをお願いします。

伊藤:いける、東?まだ1回しか稽古出てないけど。

東:えー、でも…いける!

伊藤:

東:観客としての感想だけど、梅棒のスゴいところは、ありえないくらい隙がないんですよ。上手をみても下手をみても「あああ」って追う感じで、自分自身も隙がない人が好きなんですよ。あ、なんかダジャレみたいになった(笑)

そうすると舞台に目を離せないし、気が抜けないし、素敵だなって思うんですけど、梅棒は作品にしても役者にしてもすべてにおいて隙がないから、なんかそこがスッゴい好きで。あ、またダジャレみたいになった(笑)

伊藤:大丈夫だよ、照れ隠ししないで。みんな気付いてるから!

東:だから本当にどんなお客さんでも、確実に楽しめるエンタメだと思うんです。それを胸張って言える絶対的な信頼が梅棒にはあって、『Shuttered Guy』も誰にでも「絶対面白いよ」って言えるなーって思える作品です。

伊藤:音楽が好きなかたや、演劇が好きなかた、ダンスが好きなかた…いろんな人がこの記事を読んでくださっていると思います。

どんな人にも受け入れられる広い間口があることがウチらの持ち味だと思いますし、なじみのある音楽を多く使っています。

皆さんの人生に直接結びついているJ-POPの名曲が流れる中で、ご自身それぞれの楽しみかたに直結しながらストーリーが進んで行くので、全く新しい体験ができると思います。

伊藤:人間生きてると、いろんなことに悩んだり、何か刺激がほしくなってきたりすると思うんですけど、梅棒に来ると、一瞬だけでも何も考えずに楽しむことができますし、観ていても頭を悩まされることがないのに、五感が揺さぶられるっていうのが僕らの持ち味です。

なので何か憂鬱な気持ちがあったとしても、ものすごく軽やかに劇場を後にすることができるので、その爽快感はどこのエンタメよりも体験できる団体だと思います。

劇場まで足を運ぶっていう行為はなかなか大変ですが、その一歩を踏み出していただければ、すごく楽しい翌日からの人生を送れると思います。

そういう力を与えられるエンタメだと思いますので、是非お越しください。

ーー寂れていく商店街を救うストーリーを華麗で愉快なダンスで伝える、梅棒の最新作『Shuttered Guy』。言葉で表さないからこそ起きる感動は、劇場で観て聴いて感じないと分からないものです。

情熱あふれる集団のアツいパフォーマンスを、ぜひ体験してみてください!

梅棒『Shuttered Guy』
【東京プレビュー公演】3月28日(水)・29日(木)
【愛知公演】3月31日(土)・4月1日(日)
【大阪公演】4月6日(金)~8日(日)
【福岡公演】4月12日(木)・13日(金)
【東京凱旋公演】4月18日(水)~26日(木)


[文・構成/grape編集部]

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