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思わず涙…映画『コーヒーが冷めないうちに』寄せられたエピソードを紹介

By - grape編集部  公開:  更新:

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あの日に戻れたら、あなたは誰に会いに行きますか?

人生の後悔から始まる、心優しい奇跡の物語を描いた感動小説『コーヒーが冷めないうちに』

SNSで「4回泣ける」と話題になり、2017年の本屋大賞にもノミネート。 有村架純さんを主演に迎えた実写映画化も決定し、2018年9月21日(金)より全国東宝系にて公開されます。

映画の公開に先立ち、ストーリーの舞台となる『過去に戻れる喫茶店』にちなんで、「もしもあの時に戻れたら…」をテーマにしたエピソードを募集するキャンペーンが実施されました。

キャンペーン内容は下記の記事をご覧ください。

キャンペーンに寄せられた数多くのエピソードの中から、特に心に響いたエピソードをいくつかご紹介します!

「もしあの日に戻れたら」エピソード作品

『妹が生まれる前夜』ペンネーム:松永遥さん

これは私の妹が生まれる前日の夜の話。

私が1人ベッドで寝ていると、母は大きなお腹を抱えながら「少しの間一緒にいられないかもしれないから」といって入ってきた。

その時私は母が久しぶりに一緒に寝てくれることが嬉しく、母の言葉があまり頭に入っていなかった。

そして次の日の朝、妹が生まれた。今思うと母はこれから生まれるであろう妹に自分が付きっきりになる事を思って、姉になる私に、甘えさせてくれたのかもしれない。

その事を思いもしなかった過去の私に、母の想いを伝えたい。母への感謝の気持ちを忘れずにいてほしい。

だがこの話にはまだ続きがある。元気に産まれた妹は私の最高の誕生日プレゼントとなった。

そう、妹が生まれたその日は、私の誕生日でもあったのだ。

『引っ越しの朝』ペンネーム:飛田萌さん

小学3年生のとき父の仕事の都合で引っ越すことになり、親友にもそれを伝えた。しかし、その親友とはクラスが離れてしまい、親友はそのクラスの友達と遊ぶようになった。

私はもう数ヶ月しか一緒にいれないのにこれからもずっと会えるであろう友達と遊んでるのが嫌で怒った日もあった。

そして、引っ越し当日の朝がきた。親友は朝一に私の家に駆けつけて私にこう言った。「今までごめんね。引っ越しちゃうのが寂しくてそれに向き合いたくなかったんだ。」と。私は立ち尽くしてしまい、親友は帰ってしまった。

それ以来その親友に会ってない。もし過去に戻れるならその引っ越しの日に戻って親友に直接謝りたい。そして、一緒にいてくれてありがとうと伝えたい。

『妊娠期間中』ペンネーム:片山有希さん

二人目妊娠中に切迫早産になってしまい、自宅で安静にしていないといけなかったとき。

母が泊まり込んで家事をしてくれたり、上の子の身の回りのお世話をしてくれて、とても感謝していたのですが、自分が動けないイライラと、上の子がイヤイヤ期に突入していたこともあり、 四六時中一緒に過ごすうちに母とぶつかり合うことも多々あり、ひどいことをいってしまいました。

今も変わらずいい関係ではありますが、ちゃんと「ありがとう」と「ごめんね」を、あのときに伝えられなかったこと、今もずっと胸にひっかかっています。

まだまだ母に甘えて過ごしていたなぁと。たくさんの「ありがとう」を伝えたいです。

『認知症の祖父』ペンネーム:上野光さん

脳出血で倒れ、自分の名前も私の名前も分からなくなってしまったおじいちゃんの倒れる前に戻りたい。

一度子供のようになったおじいちゃんはいつもニコニコしていて、でも今何かを伝えてもちゃんと伝わってるのか分からない。 過去に戻れるなら、毎日学校への送り迎えをしてくれたおじいちゃんに感謝を伝えたい。 そして、思春期の意地で冷たくしてしまったことを謝りたい。

聞きたいことや話したいことが、沢山ある。意地を張らずにたくさんおしゃべりがしたい。

『会いたい人』にまつわるエピソードだけでなく、『場所』について語ったこんな温かなエピソードもありました。

『昔の思い出』ペンネーム:木元裕子さん

私が戻りたい場所は、高校の同級生で主人と結婚前によく待ち合わせした主人の実家近くにあったコーヒー屋さんです。

主人と約束していない日でも2階の窓側の席に座ってストロングブレンドを飲みながら、主人が出てくるかも?と淡い期待を描いて過ごした時間。

今も変わらずコーヒーが大好きな私達、昨年銀婚式を迎える事が出来ました。結婚後、隣家の銭湯の火事でそのお店は無くなリ、今は行く事が出来ず、私達の思い出深い場所の一つです。

誰もが心のどこかで抱えている「あの日に戻りたい」という後悔の想い。

けれど、そうした想いがあるからこそ、自分自身の心と向き合い、一歩前進できるのかもしれませんね。

映画『コーヒーが冷めないうちに』感涙のストーリー

物語の舞台は、レトロな雰囲気の喫茶店『フニクリフニクラ』。

一見どこにでもあるような喫茶店ですが、『ある席』に座ると、自分が望む過去にタイムリープできるという都市伝説があるのです。

恋人に別れを告げられた女性、アルツハイマーを発症した妻を支える夫など、事情を抱えた4人のお客がそれぞれ想う人に再会するため、店を訪れます。 そんな彼らを待っている結末とは…。

予告編を見るだけでも、不思議とじんわり温かい気持ちにさせられますね。

映画を観た後で、自分の『戻りたいあの時』についての思い出を、大切な誰かと語り合ってみてはいかがでしょうか。


[文・構成/grape編集部]

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