稲川淳二が70歳を超えて『今』がベストな理由を明かす 怪談作りのこだわりとは?
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タレントやデザイナー、『怪談家』として活躍している稲川淳二さん。
「怪談といえば稲川淳二」と多くの人に認められている、怪談をエンターテインメントにまで昇華させた立役者です。
そんな稲川淳二さんの活躍ぶりや、怪談家になる前の活動、創作についてのこだわりなど、さまざまな情報をご紹介します!
稲川淳二ってどんな人?
まずは稲川淳二さんのプロフィールをチェックしていきましょう!
生年月日:1947年8月21日
出身地:東京都
血液型:AB型
身長:167cm
趣味:物を作ること
所属事務所:ユニJオフィス
もともと物づくりが好きで、専門学校『桑沢デザイン研究所』に入学し、デザインを学んだ稲川淳二さん。卒業後は就職し、デザイナーとして働いていました。
そんなある日のこと、とある劇団の舞台セット作りを手伝っていた稲川淳二さんは、マネージャーがいなかった劇団員から「オーディションに行くんだけど、マネージャーとして一緒にいってくれないか」と頼まれたのだそう。
それを承諾してオーディションに同行し、帰ろうとした時、たまたまそのオーディションの審査員が知人で「この人も、酒を飲むと面白いよ」と推薦され、稲川淳二さんもオーディションを受ける流れになりました。
すると、マネージャーとして来たはずの稲川淳二さんのほうが合格。タレントとして活動することになったのです。
タレントとしての活躍が目覚ましい稲川淳二さん 1987年
タレント業は本意でなかったため「すぐやめる」と思っていましたが、放送関係者が集まる知人の結婚式に出席した時に披露したトークがきっかけで、なんとニッポン放送の深夜ラジオ番組『オールナイトニッポン』のパーソナリティーに抜擢。
その後は舞台俳優を経て、次第にタレントの仕事がメインになっていき、『オレたちひょうきん族』(フジテレビ系)や『スーパージョッキー』(日本テレビ系)など人気バラエティ番組に多数出演。リアクション芸人のさきがけとなり、人気を博しました。
もともと怪談は趣味で仲間を相手に話していたものでしたが、好評を受けてライブツアーを開催。
それを10年続けた時に「これはいけるかも」と思い、TVへの出演はひかえ、『怪談家』として本格的に活動をスタートしました。
稲川淳二の怪談作りがすごい!
怪談と切っても切れないのが『幽霊』の存在。怪談をなりわいとする稲川淳二さんにとって、幽霊とはどのようなものなのでしょうか。
2017年7月9日に放送されたドキュメンタリー番組『情熱大陸』(毎日放送)の中で明かしています。
そんな稲川淳二さんですが、ライブなどで話す怪談話は、すべて創作だと公言しています。
創作といっても怪談作りにはかなりこだわりがあり、ライブで披露する怪談は常に新作を用意するのが自身で決めたルール。そのため、新作のヒントを求めて、日本各地を旅することも多いそう。
その旅の中で、時には興味を引かれる伝承などもあるそうですが、そういった類の話は昔話になってしまい、リアリティが求められる怪談にはならないのだとか。
稲川淳二さんは、怪談を作る時に心にとどめていることを、このように語っています。
この日の放送では、過去に戦闘機を作っていたという崩れた地下壕跡を訪れ、亡くなった人に思いをはせます。
そして、そこで感じたものを膨らませて、怪談を作るヒントにするとのこと。そのため、「怪談作りには好奇心と感受性が必要なんです」と語っていました。
稲川淳二 70歳を超えた『今』が絶好調な理由は?
稲川淳二さんが、2017年7月に放送されたバラエティ番組の記者発表会に出席。
そこで、70代になったいまが自身にとってよい状況であることを語り、その理由も明かしました。
悲しい思いをしている人は怪談ライブには来ないんですよ。そりゃ、つらい思いしてる人は怪談を聞こうなんて思わないですよね。
だからみんなワイワイしながら来ます。怪談はお祭りなんですよ。みなさんの心のなかにある楽しいお祭り。一年で一回、夏に、じいさんがなんとなく怖い話をしている、みたいなね。
今年で私は70歳になるのですが、怪談なんて50、60歳じゃダメ。先輩もいるし、人生知ったようなことはいえない。
でも70歳になれば自分のことを「じじい」っていってもいいし、人生を知ったふうにしていてもいい。先輩たちも減ってくるから。
もう70歳ですからね。名前も『稲川淳じじい』にしようかと思ってますよ。
冗談を交えながら、そう語った稲川淳二さん。70歳を超えたいまだからこそ、怪談家としては一人前になったと考えているようです。
稲川淳二の現在・これからは
好評を博している稲川淳二さんの怪談ツアー『稲川淳二の怪談ナイト』ですが、夏だけでなく、秋や冬まで行われます。
2018年は、12月29日まで各地をまわる予定になっています。
稲川淳二 オフィシャルサイトよりスクリーンショット
これからの展望について「ずっと怪談じじいを楽しみたい。みなさんが喜んでくれる分だけやりたいですね」と語った稲川淳二さん。これからもその絶えない創作意欲で、多くの人の求めに答えてくれるのではないでしょうか。
[文・構成/grape編集部]