ハリケーン直撃のバハマ 97匹の野良犬を自宅に避難させた女性に称賛の声
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地震や台風など自然災害が起きると、人だけでなく動物も命の危機にさらされる場合があります。
家に置き去りにされたり、飼い主のいない動物たちが救助隊によって助け出されたりする様子を、写真や映像で見たことがある人もいるでしょう。
2019年9月に超大型ハリケーン『ドリアン』が直撃したバハマで、97匹の野良犬を自宅に避難させた女性がいます。
女性の名前はチェラ・フィリップスさん。バハマの首都ナッソーに暮らすチェラさんは、野良犬たちを保護して里親探しを手伝う『ザ・ボイスレス・ドッグズ・オブ・ナッソー・バハマ』を運営しています。
自宅を野良犬たちの『避難所』に
バハマにハリケーン『ドリアン』が迫る9月1日、チェラさんの自宅には97匹の野良犬たちがいました。室内は犬たちの排泄物だらけで、大変な状態だったといいます。
彼女のFacebookには、犬たちがひしめき合う状態の自宅の様子が投稿されました。
ハリケーン『ドリアン』はバハマに壊滅的な被害をもたらしました。多数の犠牲者を出し、7万人以上が住宅を失ったということです。
チェラさんの自宅も浸水や停電に見舞われたのだそう。それでも彼女自身も97匹の犬も全員が無事だったということです。
彼女は大雨と強風に怯える犬たちを落ち着かせるため、一緒に遊んだり、歌を歌ってあげたりしたのだとか。
またこんなに多くの犬を助けながらも、チェラさんは助けてあげられなかった犬たちの安全を祈り続けています。
彼女の投稿は拡散し、多くの人たちから称賛の声が寄せられています。また犬たちのための寄付をしたいと支援を申し出る人も増えているようです。
ハリケーンの被災動物たちがアメリカへ
97匹の犬たちと無事にハリケーンを乗り切ったチェラさんですが、蓄えてあるドッグフードはあと数週間しかもたない状況でした。このまま彼女がすべての犬を飼い続けることは不可能だと思われました。
するとハリケーンが過ぎ去った後、チェラさんの保護活動のことを知ったアメリカの団体『ガーディアンズ・オブ・レスキュー』が動き始めます。
彼女の自宅に避難しているすべての犬をアメリカに連れてきて、家族を見つけてあげよう
こうして『ガーディアンズ・オブ・レスキュー』のスタッフたちがバハマに到着。犬たちのアメリカへの引っ越し作戦が行われたのです。
犬たちは全員チャーター機でフロリダ州に運ばれ、それぞれ里親の募集が始まります。
家や船をも吹き飛ばすほどのハリケーンの中で、もし野良犬たちが外にいたらどうなっていたことでしょう。
心優しいチェラさんのおかげで命を救われた犬たちが、今度はアメリカで新しい家族と出会い、生涯幸せに生きていけるように願います。
[文・構成/grape編集部]