夏八木勲の筋肉が「すごい」と話題に 『海猿』や『プロポーズ大作戦』など有名作品に多数出演
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- 出典
- NEWSポストセブン
夏八木勲(なつやぎいさお)さんは、アクションや時代劇、コメディなど、さまざまな映画・ドラマに出演し、名脇役として知られる俳優です。
2013年にすい臓がんで急逝したことが報じられた際には、多くのファンが驚き、悲しみました。
そんな夏八木勲さんの過去の出演作品や、たくましく鍛えられた肉体にまつわるエピソード、また、晩年の仕事や闘病についてなど、さまざまな情報をご紹介します。
夏八木勲は有名作品に多数出演
夏八木勲さんは、これまで数多くの映画やドラマに出演し、幅広く活躍してきた俳優です。
1973年の映画『日本沈没』や2013年の映画『永遠の0』『そして父になる』、大河ドラマ『龍馬伝』(NHK)などの有名作品にも出演。名脇役として知られています。
夏八木勲は『海猿』に勝田艦長役で出演
夏八木勲さんの代表的なドラマ出演作品の1つが、ドラマ『海猿 UMIZARU EVOLUTION』(フジテレビ系)です。
『海猿 UMIZARU EVOLUTION』は、海難救助のエキスパートである潜水士(海猿)をテーマに、信頼や命の尊さ、主人公らをめぐる恋愛模様を描いた、2005年放送のドラマ。2004年に公開された映画『海猿』の後日譚にあたる作品です。
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主人公の潜水士・仙崎大輔役を、伊藤英明(いとうひであき)さんが演じ、夏八木勲さんは、仙崎たちの上司にあたる勝田孝太郎船長役を演じました。
青い制服とひげが凛々しい、部下思いで頼もしい上司の役は、夏八木勲さんのイメージにぴったりのはまり役だったといえます。
2013年に夏八木勲さんが亡くなった際には、勝田船長のファンからも悼む声が多数上がりました。
・ながれに敬礼!勝田船長こと、夏八木勲さんにも敬礼!お疲れ様でした。
・勝田船長が亡くなられました。脇役ながら主役を食う存在感は圧倒的でした。
・夏八木さん亡くなったのか…。さみしいなぁ。『海猿』の勝田船長、大好きだった。
・『海猿』でしか知らないけど、感動をありがとう。勝田船長!!
・『海猿』の勝田船長役、夏八木さんが死去。あの渋さが好きだったな…。
夏八木勲は『家政婦は見た!』で市原悦子と共演
夏八木勲さんは、土曜ワイド劇場『家政婦は見た!』(テレビ朝日系)にも出演したことがあります。
『家政婦は見た!』は、故・市原悦子(いちはらえつこ)さん演じる家政婦が、派遣先の家庭の秘密やドロドロとした内情を覗き見る大人気シリーズ。
夏八木勲さんが登場したのは、2007年7月に放送された第25話『美貌の女社長、8000億円の秘密…秋子に似たソックリ女の謎! 愛憎、嫉妬、裏切り、巨大企業グループの女たちが壮絶なバトル』です。
『家政婦は見た!』シリーズの中でも特に人気が高い作品で、2012年の正月には、再放送されました。
作中では市原悦子さんと夏八木勲さんの絡みシーンがあり、視聴者を驚かせました。
夏八木勲は『プロポーズ大作戦』に出演していた
夏八木勲さんは、2007年放送のドラマ『プロポーズ大作戦』(フジテレビ系)にも出演していました。
『プロポーズ大作戦』は、結婚式を挙げる幼馴染み・礼に告白できなかったことを悔やむ青年・健が妖精の力でタイムスリップし、過去をやり直すために奮闘するコメディドラマです。
夏八木勲さんは第5話に礼の祖父・吉田太志役で登場。ぐずぐずしている健の気持ちに気付き、「後悔するな」と発破をかける役を演じました。
夏八木勲さんは本作で、「明日やろうは馬鹿野郎」という名セリフを残しています。
この言葉に胸を打たれた視聴者は多かったようで、フジテレビの公式ツイッターが2017年に実施した、月9ドラマの印象的なセリフを問うアンケートでは、堂々2位にランクインしました。
夏八木勲の筋肉がすごいと話題になった
1970年代後半~80年代前半にかけて、角川春樹事務所が製作した『戦国自衛隊』や『白昼の死角』といった映画に次々と出演した夏八木勲さん。
世界的なアクション俳優である千葉真一(ちばしんいち)さんと共演し、まったく見劣りしない鍛え上げられた筋肉が話題となりました。
週刊誌『週刊ポスト』によると、当時、夏八木勲さんは、体型維持に気を遣っていたわけではなかったそう。その代わり、俳優の基本である肉体を、健康的に保つことを意識していたそうです。
初共演時に面倒を見てくれた千葉真一さんから、自身がアクションの練習をしていたジャパンアクションクラブ(現・ジャパンアクションエンタープライズ)に誘われ、ヒマをみては練習場で鍛えていたといいます。
晩年にはドラマ『富豪刑事』(テレビ朝日系)でコミカルな演技を見せるなど、演技の幅が広かった夏八木勲さん。その長年の俳優業を支えた肉体は、千葉真一さんとの出会いから生まれていたのです。
夏八木勲はすい臓がんで亡くなった
名優として数々の作品に出演してきた夏八木勲さんですが、2012年にすい臓がんが見つかり、闘病の末、2013年5月11日に多くのファンや役者、業界関係者から惜しまれつつ他界しました。
夏八木勲さんがすい臓がんを患っていることが分かったのは、2012年10~12月にかけて放送されたドラマ『ゴーイング マイ ホーム』(フジテレビ系)の撮影中のこと。
病気発覚後も入退院を繰り返しながら、映画『そして父になる』の撮影などに参加。亡くなる直前まで仕事を続けました。
手術による治療は行わず、周囲の人にも一部を除いて病気のことを伏せたままだったといいます。
2012年10月に久々の主演映画『希望の国』が公開され、亡くなる2か月前には、『高崎映画祭』の授賞式に出席していた夏八木勲さん。今後への意欲も語っていました。
映画『そして父になる』がコンペ部門に出品された『カンヌ国際映画祭』の開幕が2013年5月15日に控え、受賞を待ち望んでいたものの、同年5月9日に容態が急変。家族に看取られながら息を引き取りました。
夏八木勲さんは1966年、遊廓を描いた映画『骨までしゃぶる』で、遊女を足抜きさせようと体を張る大工の役でデビュー。同年には『牙狼之介』などの映画で主演を務めました。
1974年には記憶を失った戦災孤児の少女が明るく生きる様を描いた連続テレビ小説『鳩子の海』(NHK)に出演。注目を集めます。
その後は、映画『野性の証明』や『戦国自衛隊』など、多くの映画に出演。紳士からアクの強い役までこなす名脇役として、存在感を放ちました。
生涯現役であることにこだわった夏八木勲さん。亡くなった時には2013年7月公開の『終戦のエンペラー』や同年9月公開の『そして父になる』、同年12月公開の『永遠の0』など、公開を控えた映画が6本も残るほど、最後まで仕事に打ち込み続けました。
夏八木勲さんが出演した数多くの作品たちは、これからもファンに感動を与えてくれることでしょう。
夏八木勲 プロフィール
生年月日:1940年12月25日
出身地:東京都
1963年、第15期生として俳優座養成所に入り、1966年に卒業。『花の15期生』と呼ばれる。卒業後は東映と契約。1966年の映画『骨までしゃぶる』でデビュー。その後フリーとなり、アクションや戦争映画、コメディドラマなど幅広い作品に出演し、名脇役として活躍。ドラマ『家政婦は見た』や『海猿』などの人気シリーズにも出演した。2013年3月には、芸術選奨文部科学大臣賞受賞。同年5月、すい臓がんで死去。
[文・構成/grape編集部]