grape [グレイプ] entertainment

バリバラ『田代まさし回』非公開に抗議の声 「今こそ見るべき」「活用してほしい」

By - grape編集部  公開:  更新:

Share Post LINE はてな コメント

2019年11月6日、バンド『ラッツ&スター』での音楽活動やTV番組に出演するなど活躍していた、元タレントの田代まさしさんが覚せい剤取締法違反(所持)の疑いで現行犯逮捕されました。

田代容疑者は2010年にコカイン所持の発覚によって逮捕され、同法違反容疑では4度目の逮捕です。

田代まさし容疑者逮捕によって、『バリバラ』田代回が非公開に

今回の逮捕に至るまで、薬物依存者の回復と社会復帰支援を目的とした支援施設『日本ダルク』で治療を受けていた田代容疑者。

2019年7月にはバラエティ番組『バリバラ~障害者情報バラエティー~』(NHK)に出演し、薬物依存の恐ろしさを説いていました。

『教えてマーシー先生』という名称で2週間にわたって放送された田代容疑者の出演回は、当事者目線の発言に反響が上がりました。

しかし、4度目となる田代容疑者の逮捕が報じられると、NHKのYouTubeチャンネルで公開されていた、田代容疑者の出演回の動画が非公開に。

『バリバラ』ウェブサイトにある『これまでの放送』一覧からも、田代容疑者の出演回は説明文がすべて消去されました。

薬物所持をはじめ、不祥事を起こした芸能人の出演作品が非公開になるのは珍しい話ではありません。

しかし、同番組のコンセプトは「世の中でタブーとされてきたものを取り上げる」。田代容疑者の出演回も、依存症について笑いを交えながらその恐ろしさを紹介していました。

田代容疑者の出演回をきっかけに、多くの人が薬物依存について知識を深めたことでしょう。

動画や情報の非公開に対し、ネットからは抗議する声が多数上がりました。

・この動画こそ、「やめたくてもやめられない」という薬物依存の怖さを伝える教材として活用してほしい。

・『バリバラ』は精神疾患も取り扱う番組なのに、こうして非公開にすることで依存症者を懲罰的に扱うようなことはしちゃいけないと思う。

・「またやったの?」で終わらせちゃいけない。今こそ動画を広めて、危険性を多くの人に知ってほしい。

・あれだけ薬物依存について説いていても、手を出してしまうのが本当の恐ろしさってことが分かりました。

一度手を出してしまうと、自分の意思では抑えられないほどの欲求に悩まされるという薬物依存。

『バリバラ』の出演回で田代容疑者が「薬物の効果がないと平常ではいられない」と伝えたように、常に『どこかがおかしい』状態になってしまうのです。

きっと田代容疑者と同じように、薬物依存の当事者や薬物依存患者の家族など、多くの人が苦しんでいるでしょう。

そういった人たちが追い詰められないよう、正しい知識の拡散が求められています。


[文・構成/grape編集部]

出典
NHK バリバラ

Share Post LINE はてな コメント

page
top