昭和スター渡瀬恒彦の元妻は大原麗子?出演作や役者時代の交友関係は?
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昭和のスター・渡瀬恒彦(わたせつねひこ)さんの幼少期や妻、子供、出演作など、さまざまな情報をご紹介していきます。
渡瀬恒彦の幼少期
※写真はイメージ
渡哲也(わたりてつや)さんの実弟で、昭和の大スターとして名を馳せた渡瀬恒彦さん。
渡瀬恒彦さんは兵庫県淡路町の出身で、幼少の頃から近所の『ガキ大将』的な存在だったそうです。
渡瀬恒彦の出身校
渡瀬恒彦さんは兵庫県の三田学園中学校・高等学校で中学・高校時代を過ごしました。三田学園では、6年間の寮生活を送っていたそうです。
凛々しい顔立ちの渡瀬恒彦さんは、この頃から女子の憧れの的だったといいます。
高校時代は柔道に打ち込んでいたようです。
渡瀬恒彦の大学時代
体育会系だった渡瀬恒彦さんは学業も優秀で、大学は名門の早稲田大学に進学しています。
文武両道の渡瀬恒彦さんらしく、大学に進んでも空手やボクシングで鍛錬を怠らなかったそうです。
早稲田大学は卒業せず除籍となり、電通PRセンターに勤めます。この頃、すでに実兄の渡哲也さんは銀幕のスターになっていました。
渡瀬恒彦の年齢
渡瀬恒彦さんは、2017年3月14日に亡くなっており、享年72歳となります。
70歳を超えても現役バリバリの大物役者として数々のドラマや映画に出演し、『役者の鏡』としてその魅力は現在でも語り継がれています。
多くの後輩俳優たちから慕われていて、渡瀬恒彦さんの魅力的な演技に影響された人も多く、実兄の渡哲也さんとともに仁義もの・任侠もの・刑事もの・サスペンスもの、さらにはヒューマン系ドラマや映画に出演していた頃の活躍が最近でもよくピックアップされます。
渡瀬恒彦の身長
渡哲也さんと同じく渡瀬恒彦さんも高身長で、公式プロフィールの身長は174cmです。
実際はもっと高く見られがちな渡瀬恒彦さんですが、確かに180cmの渡哲也さんと並んで撮影している写真などを見ると、渡哲也さんのほうが高い印象を受けます。
ハンサムな上に背が高く、またドラマや映画で大活躍していた渡瀬恒彦さんなので、男女問わずファンが多かったことにも納得です。
特に渡瀬恒彦さん独特の魅力にとりこになってしまった女性がいることにも合点がいきますね。
渡瀬恒彦の性格
渡瀬恒彦さんは、曲がったことが嫌いな性格だったようです。
さらにリーダーシップを常に取りたがる性格でも有名で、出演映画やドラマでは常に渡瀬恒彦さんが主役であることでも分かるように、自分の周りに自分を慕う者を引き連れる、といった統率できるタイプの性格なのでしょう。
渡瀬恒彦の兄弟
渡哲也
渡瀬恒彦さんの実兄は渡哲也さんであり、この兄弟は芸能界でも超有名な二大俳優として知られています。
渡瀬恒彦さんが早稲田大学へ進学した頃、当時、青山学院大学に通っていた渡哲也さんとは共同生活をしていたそう。
2人はケンカもよくしていたそうですが、仲のよい兄弟としてともに支え合うところは支え合い、また注意すべき点は注意し合うという、まさに切磋琢磨し合える関係にあったといいます。
兄とのエピソード
渡瀬恒彦さんはデビュー後も、『渡哲也の弟』という肩書きがついてまわることに嫌気が差し、あえて兄との仲を疎遠にしたというウワサもありました。
しかし、さまざまな経緯を踏まえ、1971年のドラマ『あまくちからくち』(NHK)に兄弟で出演。また、その後にCMでも共演を果たし、渡哲也さんを兄として称える場面もたびたび見られました。
渡瀬恒彦の妻
渡瀬恒彦さんは二度結婚しており、最初の妻は大女優として知られる大原麗子さんで、二番目の妻は一般女性でした。
大原麗子さんとのきっかけは、お互いの一目惚れだったそうです。
しかしその後、売れっ子となった渡瀬恒彦さんは忙しさに拍車がかかり、夫婦の溝が深まった結果、離婚しています。
二番目の妻とは、大原麗子さんと離婚した1年後に結婚しています。
渡瀬恒彦の子供
1979年から渡瀬恒彦さんが亡くなった2017年まで、生涯の伴侶として添い遂げたのが二番目の妻・い保さんで、い保さんとの間に1男1女をもうけています。
渡瀬恒彦の晩年
渡瀬恒彦さんが体調に不安を覚え始めたのは、2015年頃とされています。
2015年秋には本格的に映画・ドラマへの出演が厳しくなり始め、日常生活にすら支障をきたすほどとなり、病院で精密検査を受けています。
この検査時に胆のうがんが見つかり、余命1年の宣告を受けました。
渡瀬恒彦の体調悪化
胆のうがんが見つかり、5か月間、抗がん剤の投与と放射線治療を受けた渡瀬恒彦さんはその後、少しずつ仕事に復帰しましたが、完治することはなく、入退院を繰り返していました。
そして、渡瀬恒彦さんは2017年3月14日に、家族に見守られながら永眠しました。
渡瀬恒彦の出演作
※写真はイメージ
ここでは、渡瀬恒彦さんがこれまでに出演した映画やドラマの中から、特に有名で、いつまでも色褪せない魅力を持ち続ける傑作の数々を紹介していきます。
渡瀬恒彦さんが出演した作品は、青春ものやヒューマン系、人情系といった売れどころの傑作ばかりが並びます。
渡瀬恒彦の出演ドラマ
渡瀬恒彦さんが出演したドラマの類は先述のように、人情系ドラマ、ヒューマン系ドラマを始め、さらにはサスペンスものや刑事ものが多く見られます。
その中でも後述するドラマ『南極大陸』(TBS系)や『おやじの背中』(TBS系)などの『日曜劇場シリーズ』への出演も大きな見どころとなるでしょう。
『りんりんと』
ドラマ『りんりんと』(TBS系)は母親と息子の情景を扱った人情ドラマとして有名で、その舞台は東京と北海道を往復する形での一大スペクタクルものとしてとても人気がありました。
同作で、渡瀬恒彦さんは往年の大女優・田中絹代さんなどと共演しています。
年老いた母親の老人ホームへの入所を巡りつつ、息子から母への愛の形が感動的に描かれています。
『武蔵 MUSASHI』
2003年に放送された大河ドラマ『武蔵 MUSASHI』(NHK)で渡瀬恒彦さんは沢庵役を演じており、ここでも人情味のあふれる演技力を見せています。
原作は、吉川英治さんの『宮本武蔵』です。
『おみやさんシリーズ』
渡瀬恒彦さんの出演作品の中でも特に有名なのが、ドラマ『おみやさん』(テレビ朝日系)。京都を舞台にした刑事ドラマシリーズです。
原作は石ノ森章太郎さんの漫画『草壁署迷宮課おみやさん』で、『木曜ミステリー』の枠で放送されていた当初から視聴率はとても高く、その後もシリーズものとしてロングランヒットを飛ばしています。
『十津川警部シリーズ』
先述の『おみやさん』シリーズとともに渡瀬恒彦さんの傑作シリーズとされるのが、ドラマ『十津川警部シリーズ』(TBS系)。渡瀬恒彦さんは同作で十津川省三を演じ、どの回も複雑な難事件と格闘します。
刑事ものシリーズの中でも有名な一作であり、『月曜ドラマスペシャル』で何度も放送されたドラマシリーズとして人気を博しました。
『おしん』
1983~1984年にかけて放送された連続テレビ小説『おしん』(NHK)は、日本のドラマ界を代表する人情ドラマの名作。橋田壽賀子さんの作品の中でも特に手塩にかけられたという一大傑作です。
渡瀬恒彦さんは本作で高倉浩太(並木浩太)役を演じており、主人公・おしんの初恋の相手を見事に熱演しています。
戦時中に特高警察による拷問を受けるといった、波乱に満ちたキャラクターを好演しました。
『警視庁捜査一課9係』
ドラマ『警視庁捜査一課9係』(テレビ朝日系)も刑事ドラマシリーズの傑作とされており、先述の『おみやさん』、『十津川警部』シリーズと並んで、渡瀬恒彦さんが出演した刑事ドラマの中でも一線を画す作品として有名です。
本作に、加納倫太郎役で出演していた渡瀬恒彦さん。season12の撮影前に志半ばで死去しています。
season12からは、アイドルグループ・V6の井ノ原快彦さん演じる浅輪直樹が主人公となり、ドラマだけでなく舞台裏のエピソードも注目を集めた作品でした。
『南極大陸』
ドラマ『南極大陸』(TBS系)は『日曜劇場』枠で放送されたドラマで、主演は木村拓哉さんです。
時代設定は昭和30年にまでさかのぼり、戦後日本の復興の世情・情景をベースに、その後の日本の文化発展の兆しさえ見える南極観測へ出かけ、国家プロジェクト的な予算と期間を投じつつも、世界の先進国に比肩できる成長を遂げようとします。
戦後日本に見られた抽象的な世情背景から、本作の訴えどころ・具体的なテーマ性も見えてきます。
渡瀬恒彦の出演映画
渡瀬恒彦さんが出演した映画は主に、人情系と闘争系に大きく分けられ、中でもシリーズものにつながる傑作やスペシャル版として注目を集めた作品は、現在でも高く評価される一大傑作として知られています。
『殺し屋人別帳』
『殺し屋人別帳』は渡瀬恒彦さんのデビュー作であり、その後も何本かの映画作品で共演する名監督・石井輝男さんとの共作としても有名です。
同作は人情描写が卓越しており、任侠映画好きの人には一見の価値ありでしょう。
『南極物語』
蔵原惟繕(くらはらこれよし)監督の『南極物語』は、南極を舞台にした壮大スケールの作品で、感動傑作として知られています。
『兄弟犬タロとジロ』というフレーズが有名な本作。越冬隊員が1年後に再会するというストーリーをベースに、犬と人間との愛情・交情模様が存分に描かれた感動的な動物もの映画としても高い評価を得ています。
渡瀬恒彦さんは本作で若い観測隊員を演じ、主役の高倉健さんとともに、最後まで犬との約束を果たすために南極へ赴きます。
南極物語
『狂った野獣』
『狂った野獣』で渡瀬恒彦さんは速水伸役を演じており、カーアクションが最大の見せ場となる一作です。
制作・放映当時は『和もの・B級映画』としての位置づけでしたが、その後において再評価され、現代ではアクション映画として作中の人物描写に高い評価が集まるようになりました。
犯人と被害者との巧妙な駆け引きが見どころとなるでしょう。
『三匹の牝蜂』
『三匹の牝蜂』で、渡瀬恒彦さんは大原麗子さんと共演しています。
本作のジャンルは一般に青春ものとして位置付けられ、その内容の濃厚さから見て、現代でも語り継がれるほどのクオリティの高い構成が注目を集めています。
『事件』
『事件』で渡瀬恒彦さんは宮内辰造役を演じており、いわゆる暴力団関係の男を卓越した演技力で好演しています。
宮内辰造は、松坂慶子さん演じる殺人事件の被害者・坂井ハツ子のヒモ的存在でした。ここでも情景を巧妙に表現する渡瀬恒彦さんの熱演が光ります。
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『忠臣蔵外伝 四谷怪談』
『忠臣蔵外伝 四谷怪談』で、渡瀬恒彦さんは堀部安兵衛役を演じました。
『四谷怪談』ということで和風ホラーの要素を多分に含んではいますが、どこか懐かしみのある、柔らかい臨場的なムードも漂ってくる不思議な作品です。
『神様のくれた赤ん坊』
『神様のくれた赤ん坊』で渡瀬恒彦さんは、大女優・桃井かおりさんと共演しています。2人の共演が大きな反響を呼んだ映画となりました。
ある日、突然迷い込んできた小学生の男児を、その時同棲していた小夜子(桃井かおり)と晋作(渡瀬恒彦)が保護し、一緒に生活するといったストーリーです。
ロードムービーとしても有名な本作の妙味は、やはり人情描写にあります。
神様のくれた赤ん坊
ピラニア軍団
『ピラニア軍団』というのは、東映に所属している大部屋俳優を中心に結成された俳優集団で、斬られ役・殺され役・悪役・敵役として活躍していた役者の集まりのことです。
渡瀬恒彦さんは、この『ピラニア軍団』の発起人であることで知られています。
メンバーは当時まだ無名で、クレジットに名前が載らないような若手が中心でした。
中でも、室田日出男さん、小林稔侍さん、川谷拓三さん、志賀勝さん、片桐竜次さんなどが有名で、そろってドラマや映画に出演する機会も多く見られました。
渡瀬恒彦を追悼する言葉
渡瀬恒彦さんが2017年3月に他界した際、芸能人や著名人をはじめ、多くの関係者が渡瀬恒彦さんを追悼しました。
その時に聞かれた追悼の言葉としてもっとも多かったのは「言葉にならない」というもの。渡瀬恒彦さんを失った悲しみはとても言葉で表現できるものではなく、今でも多くの人のそばに、心の中に生きている感覚があり、それを忘れられないといった言葉でした。
ドラマで共演した中村勘九郎さんも「言葉にならない」とコメント。兄・渡哲也さんも「喪失感は言葉になりません」とコメントしています。
昭和のスター渡瀬恒彦の一生涯について
渡瀬恒彦さんは昭和から平成を代表する大スターであり、その出演作品は語り切れないほど多岐にわたります。
渡瀬恒彦さんは2017年に他界しましたが、その功績や役者としての芸術性の開花は各傑作とともに語り継がれ、現代でもその感動は多くの人の心に宿っているでしょう。
[文・構成/grape編集部]