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中井貴一の俳優についての持論に「カッコいい…」 父の言葉を借りて語ったことは?

By - grape編集部  公開:  更新:

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中井貴一の俳優についての持論に「カッコいい…」 父の言葉を借りて語ったことは?

俳優の中井貴一(なかいきいち)さんが『第62回ブルーリボン賞』主演男優賞を受賞し、2020年2月18日に行われた授賞式に出席。

亡き父で俳優の佐田啓二(さだけいじ)さんについて触れ、役者という職業への思いを語りました。

中井貴一が父の言葉を借り、語ったことに称賛の声

中井貴一さんは、2019年9月に公開された三谷幸喜(みたにこうき)監督の映画『記憶にございません!』で主演男優賞を獲得。

授賞式で登壇すると「ありがとうございます」と挨拶し、亡き父で俳優の佐田啓二さんとのエピソードを話し始めます。

64年前にうちの親父がブルーリボン賞をいただきました。その時のスピーチで「次は助演男優賞をいただける俳優になって戻ってまいります」といったそうです。

この父親のスピーチを聞いていた中井貴一さんの母親は「みんな最優秀主演男優賞が欲しいのに、何をキザなこといってるの!」と怒ったといいます。

すると父親は、この発言の理由について次のように話したそうです。

最優秀主演男優賞というのはとらせてもらう賞なんだ。

監督、脚本、スタッフ、そしてすべてのキャストにとらせてもらう賞で、助演男優賞は自分でとりにいく賞なんだ。だから次は自分で賞をとりにいける俳優になりたい。

父親のこの言葉を借り、中井貴一さんは「脚本と監督を務めてくださった三谷幸喜さん、制作スタッフ、キャストに支えられてこの賞をいただけたと思います」とコメント。

さらに「『記憶にございません!』という映画を代表してこの賞をいただいたつもりです」と感謝の気持ちを口にしました。

中井貴一 俳優について持論を展開

中井貴一さんは続けて、昨今の状況について「嫌なニュースが多々報道される。色々なものがデジタル化している中で、人間の心までがデジタル化してしまったのではないか」とコメント。

そんな時代の中で、俳優という職業について「役者という仕事は例えグリーンバックの前で撮っていたとしても感情を表現する商売。100年経っても変わりない、最後まで残るアナログな商売だと思う」と見解を述べました。

最後は「この先も人間の感情をきちんと表現できる俳優に、もっとなれるように努力してまいります」と今後の目標を掲げ、深々と頭を下げた中井貴一さん。

その素晴らしいスピーチに観客席からは大きな拍手が沸き起こっていました。

そんな中井貴一さんは過去に、39歳まで結婚しなかった理由は父親である佐田啓二さんにあると告白したことも。その理由について知りたい人は、こちらの記事もチェックしてみてください。


[文・構成/grape編集部]

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