【日曜劇場『DCU』第3話感想・考察】中村アン&横浜流星の匂わせ…?残酷すぎる伏線回収・ネタバレあり
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ドラマ好きなイラストレーター、ゆう。(@yamapyou)さんによるドラマコラム。
2022年1月スタートのテレビドラマ『DCU』(TBS系)の見どころや考察を連載していきます。
事件の重要な証拠品をロドリゴ・サンチェスによって奪われたところから始まった『DCU』第3話。
今日こそ事件解決に導かれるかと思いきや、予想もしなかった衝撃の結末に視聴者は唖然。
DCU唯一の華、隆子(中村アン)のまさかの退場。「まだ3話目ですが!?」と、そのショックを大きくさせたのは、隆子の人物像を作り上げた数々の伏線にありました。
歳の差の恋を予感させた中村アン&横浜流星
職場の先輩・後輩であり、水難事故で殉職した成合の妹であった隆子と、その事件に関わっている瀬能(横浜流星)の関係は、他より少し特別なものだったのかもしれません。
「自分のせいで成合・兄(吉川晃司)は命を落としてしまった」そう責任を感じていた瀬能は、成合の妹である隆子に申し訳ない想いを打ち明けていました。
しかし、「そんな責任を感じる必要はない」と笑顔で瀬能を励ます隆子。彼女の人としての優しさに瀬能はさぞかし救われたことでしょう。これをきっかけに二人の距離は縮まります。
サンチェスの件で捜査から外された隆子を、やたら気にかける瀬能。二人きりの職場で笑い合い、彼女に差し入れを持って行く場面は、緊迫するドラマで唯一、頬が緩む瞬間でした。
ちなみに劇中だけでなく、番組の公式SNSにも中村アンと横浜流星の仲睦まじい2ショットが掲載されており、二人の関係にドキドキした方もきっと少なくないでしょう。
この急激に発展した関係と見事な演出は、完全なる『死亡フラグ』だったのです。
瀬能に死体を発見させた『鬼脚本』
サンチェスを逃した隆子は、責任を感じ、挽回しようと必死でした。
もともと隊長・新名(阿部寛)に恩返しがしたいと言っていた彼女ですから、自分が足を引っ張ってしまったことに、ひどく負い目を感じていたのかもしれません。
捜査を外されてもなお、上司の命令を無視し、空回りする始末。そしてその暴走はついに度を超えてしまいました。
そこまでするのかと驚かされたのは領海侵犯。危険だとわかりきっている敵陣の船に丸腰で乗り込む。どれも絶対にアウトです。案の定、隆子は何者かによって殺害されてしまいました。
さらにむごいのはここからです。船に乗り込み、彼女を最初に発見したのは、瀬能。
途端に目から涙が溢れ、パニックに陥る横浜流星の演技が緊迫した状況に拍車をかけます。
これまで二人の微笑ましいシーンを見せられてきた成れの果てがこれです。
他の隊員ではなく、何故よりによって瀬能に…。正直やられたと思いました。
二人の距離が縮まる様子を見ていたからこそ、あまりに残酷すぎる伏線回収。第2話から少しずつ作り上げられた私たちの淡い期待は見事に裏切られました。
あの『匂わせ』がこんな形で回収されるなんて、容赦なさすぎる脚本。こちらも瀬能に感情移入してしまっていたため、かなりのダメージを受けることになりました。
それと同時に日曜劇場の視聴者には、過去のあるトラウマが蘇ります。
日曜劇場のトラウマは『TOKYO MER』にあり
日曜劇場では、過去にも『TOKYO MER~走る緊急救命室~』(2021年放送)にて主人公・喜多見(鈴木亮平)が最愛の妹・涼香(佐藤栞里)を突然の爆破テロで亡くすという異例の展開で視聴者に衝撃をあたえました。
愛されキャラである涼香のまさかの退場に、視聴者は放心状態。
妹の死を目の当たりにした鈴木亮平の泣きじゃくる演技がさらに涙を誘いました。
あまりにむごく、メンタルをえぐるそのシナリオは「鬼脚本」と言われ、SNSでも悲しみにくれる視聴者が続出。
この鬼脚本によってもたらされる視聴者への心のダメージは計り知れません。
ましてや多くの人が明日から仕事始めである日曜日の夜に、こんな壮絶な展開を作り上げる制作陣の方々、お願いなので手加減してください…ほんの少しでいいので…!
しかも『TOKYO MER』はまだしも『DCU』はまだ3話目です。
このペースで行くと、その他の隊員まで殉職してしまうのではないか?むしろ生き残るのは誰?といったデスレースになるかもしれません。
ましてやテロリストまで絡んできましたから、ただのミステリーでは収まらないでしょう。
感情でぶつかり合う男同士の職場で、良い仕切り役だった隆子の死により、DCUはどう変化するのか。
責任をとる形でDCU隊長から外されることになった新名。
『DCU』はこれからまだまだ怒涛の展開が待ち受けていそうです!
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DCU/TBS系で毎週日曜・夜10時~放送
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[文・構成/grape編集部]