【日曜劇場『DCU』第4話感想・考察】隆子の事件から浮かび上がる4つの謎・ネタバレあり
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ドラマ好きなイラストレーター、ゆう。(@yamapyou)さんによるドラマコラム。
2022年1月スタートのテレビドラマ『DCU』(TBS系)の見どころや考察を連載していきます。
隆子(中村アン)の殉職という悲劇の展開となった前回でしたが、第4話では、仲間思いなチームが犯人逮捕に総力を尽くしました。
しかし、今回またも衝撃のラストを迎え、ますます続きが気になる展開となった『DCU』。
解決したかのように思えた隆子の事件は、今作最大のミステリーの序章に過ぎなかったのです。今回のコラムは第4話で浮かび上がった謎をまとめました。
犯人、まさか領海まで泳いで来た?
隆子を殺害した犯人、それは司法解剖を行っていた医師・真鍋(角田晃広)でした。
しかし、彼はあくまで実行犯に過ぎません。彼は多額の報酬のためにテロリストからの命令に従っただけだと言うのです。
そして捕まった真鍋の口から、犯行の手口が明らかになりました。
ドラマの視聴者の間で話題になったのが「そもそもどうやって船まで辿り着いたのか?」です。ここに関して、ドラマ内では言及がありませんでした。
隆子が殺されたのは領海を超えた陸からかなり遠い場所です。
まさか解剖医の真鍋が泳いで行ったということは、ないでしょう(もしそうだったら超人ですが)。この状況で考えられるのは、手を貸した人物がいるのではないかということです。
犯行を指示した人物は真鍋とコインロッカーでやりとりする距離ですから、もしかすると黒幕は意外と近くにいるのかもしれません。
もしそれが、海保内部の人物だったらどうでしょう?そう仮定すると、真鍋は別の船に乗ることも可能です。
ロペスを殺した犯人は?
まだ解決していないのは、ロペスを殺害した人物です。
真鍋が船に乗り込んだとき、すでにロペスは死亡していたと言っていました。
やはりロペスを殺したのは『ブラックバタフライ』というテロリストの可能性が高いと思います。
彼は何らかのミスを犯し、海保にも追われていたので、トカゲの尻尾切りに遭ったと言えるでしょう。
では真鍋同様、ロペスを殺した人物はどうやって逃げたのか?
犯人はずっと船に隠れていて、隆子が乗ってきた船で逃げたということは考えられないでしょうか。あえて隆子の船は映っていなかったようにも思えます。
また考えられるのは、ロペスはもっと早い段階で殺害され、船に死体として乗せられていたということです。
隆子が追っている最中、異様に船のスピードが遅かったのもこれだと納得がいきます。
怪しい西野(高橋光臣)、その目的は?
幸せなムードに包まれていた新名の結婚パーティーの合間、陰でコソコソと連絡を取っている西野がいました。その電話の相手は早川次長(春風亭昇太)です。
西野は早川次長から何らかの指示を受けており、その報告の電話のようでした。
そして、新名に恐ろしい眼差しを向けながら「実はもう次の手を考えてあります。」と次長に告げます。
この『次の手』とは、一体なんなのか…。
チームでは新名とよく衝突する西野。彼は少なからずDCUから新名を外したいと考えているのでしょう。隊長に相応しいのは自分と考えているのですから。
前回、新名は隊長から外されたものの、上からの指示で今回再び捜査に関わることができました。
この『次の手』というのは新名を退けるための一手かもしれません。
しかし、隆子の件で仲間思いな一面も見せてくれた西野。彼が新名の敵であることは、できればあってほしくないというのが本音です。
成合(吉川晃司)は生きていた?
第4話、最も衝撃を受けたのはラストです。
隆子の遺品であるスマホにはなんと、死んだはずの成合の写真が入っていました。
『DCU』の初回で一部が明らかになった15年前の水難事件。これは、このドラマ最大のミステリーとなっています。
成合は当時、殉職したはずでした。しかも新名の目の前で。
亡くなったはずの人物が生きていた…。隆子は最期にこの事実を伝えたかったのでしょう。
今まで隠れて生きていた理由、死んだことにされた理由、ここが最も気になるところです。
隆子の写真はロペスのスマホを撮影したものでした。もし成合を撮ったのがロペスだとすれば、成合とロペスは繋がっていたことになります。
やはり黒幕は内部に…?成合は黒幕の指示で、死んだことにされ、隠れて生きていたのかもしれません。
あの水難事故は海保が関わった事件ですから、死亡を隠蔽できるのはやはり内部の人間ではないかと思います。
隆子が残してくれたヒントを鍵に物語が一気に動き出しそうな予感。今回はドラマであえて描かれていない部分について考察してみました。
ますます謎が深まる縦軸のストーリーに、これから要注目です!
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DCU/TBS系で毎週日曜・夜10時~放送
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[文・構成/grape編集部]