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【トリリオンゲーム 第3話・ネタバレあり】ホスト潜入回で見せた、ハル・ガク・凛々の底力

By - grape編集部  公開:  更新:

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ブログやTwitterでドラマの感想や情報を発信して人気を博している、蓮花茶(@lotusteajikkyou)さん。

2023年7月スタートのテレビドラマ『トリリオンゲーム』(TBS系)の見どころを連載していきます。

オンラインショップの『ヨリヌキ』を成功させたハル(目黒蓮)、ガク(佐野勇斗)、凛々(福本莉子)の三人。

ハルはトリリオンゲーム社の次の一手として、『ヨリヌキ』を祁答院(けとういん)一輝(吉川晃司)の紹介で『蜜園フラワー』へ売却しようとする。

社長の蜜園雫(余貴美子)は購入の条件として、一ヶ月の売上で二千万を達成するよう三人に告げる。

フラワー業界で一番大きくお金が動くのは、夜の街、新宿・歌舞伎町だと知ったハルとガクは、ホストクラブに潜入し、『ヨリヌキ』を売り込もうと計画するのだった。

そこでハルは店のナンバー1の座をヒロト(黒羽麻璃央)から奪うと宣言する。

一方、『蜜園フラワー』は多額の負債を抱えて経営の窮地に立っており、黒龍キリカ(今田美桜)にドラゴンバンクへの買収を提案されていた。『ヨリヌキ』は蜜園にとっても起死回生の最後の希望でもあったのだった…。

今週の見どころはなんといっても、ホストクラブに潜入したハルとガクの奮闘っぷりだろう。

ハルの方は予告編を見たときから予想していた通り、ホストにはとても向いていて、指名をどんどん増やして順位を上げていったものの、意外なことにあと一歩、『ヨリヌキ』の顧客を掴むことができずにいた。

ハルの人たらしであざといトークだけでは、ヒロトが「歌舞伎町の客は義理堅い」と語ったように、客の壁を壊すにはあと少し決め手が足りなかったのだ。

さて、一方のガクの方は、これまた予想通りホストの仕事についていけない。

ホストと客の暗黙の了解が理解できず、親切心からお客を慰めようとしてかえって怒られてしまったり、ヒロトの客を奪おうとしたと誤解されて暴力を振るわれかけて、ハルに助けられたりと散々な状況だ。

ヒロトから「ホストは夢を売るのが仕事」と言われ、ガクがお客に寄り添い始めてから見えるものが変わっていく。

客との会話から、彼女たちがどんなものを求めてるのか知ることで、『ヨリヌキ』の新しいサービスを次々と思いつき、凛々の花に対する知識とデータ集めもあって、サイトがよりきめ細やかな顧客のニーズに応えたものにバージョンアップしていったのだ。

ハルの宣伝力とガクの技術、凛々のデータ収集と接客。三人揃って初めて、歌舞伎町の人たちの壁を破る決め手となった。

「パソコンで何かを作ることは、僕の地味な趣味だったのに、こんなに価値があるって思われて」

二千万円の売上を達成し、ガクが自分の仕事の意味に気がついて涙を流すところがとても良かった。

彼がパソコンに向き合うときの作業は一人であり、自分の技術が誰かの役にたったことは今までなかったのだろう。

おそらく、ガクはこれまでパソコン趣味は「地味」「暗い」と評価されずに来たのではなかろうか。

こうして人と会い、話し、仲間と協力し合うことで、自分の技術が誰かの役に立つ価値があることを、ガクは初めて実感できたのだ。彼の技術は、誰かを喜ばせ、それが大きな報酬となる。

ハルがガクをホストクラブに連れて行ったのは、部屋で一人パソコンに向き合ってるだけでは見えないものを見せようとしたから…なのかもしれない。

ハルはおそらくガク自身よりもずっと彼の技術を高く信頼している。ハッタリも嘘も多いハルの言動だが、ガクに対しての優しい態度や評価だけは間違いのない真実に違いない。

地味に見えても、誰にも理解できなくても、人にはそれぞれの秘められた能力がある。その能力はいつかどこかで誰かのために目覚める日を待っているはずだ

ハル、ガク、凛々と三人の力が上手く噛み合うことで、トリリオンゲーム社は大きな利益を出すことができた。

彼らの確かなチームワークが掴んだ勝利だったが、喜びもつかの間、トリリオンゲーム社も『蜜園フラワー』も。ドラゴンバンクの黒龍一真(國村隼)によって窮地に追い込まれる。

果たしてトリリオンゲーム社はここから逆転する方法があるのだろうか。


[文・構成/grape編集部]

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