日本赤十字「血が足りていません」 いつも献血をお願いをするのには、深い理由があった
公開: 更新:
バターは焼いた後?先? 正しい塗り方に「ゾッとした」朝食の定番である、バタートースト。バターの濃厚なコクが染み込んだトーストは、何度食べても飽きないおいしさですよね。 筆者も朝ごはんは毎日といっていいほど、バタートーストを食べています。 そんなバタートーストですが、焼く前...
餅を食べる前に… 消防本部の呼びかけに「盲点でした」「気を付けます」山形県新庄市にある最上広域市町村圏事務組合消防本部(以下、消防本部)のInstagramアカウントは、『餅の食べ方』について、注意を呼び掛けしました。
医療における問題の1つに血液不足が挙げられます。献血をする人が減っているのが主な理由だそうですが、具体的な事情を知る人は少ないかもしれません。
そこで、『献血が必要な理由』や『血液が足りなくなる理由』を日本赤十字社に聞いてみました。
血液は長期保存ができない
――定期的な献血が必要な理由とは?
血液は医療技術が進歩した今でも人工的に造ることができず、長期保存もできません。輸血用血液製剤のうち、例えば、血小板製剤の有効期間は採血日を含めて4日間、赤血球製剤は採血日を含めて28日間しかありません。
また、1人の方が1年間に献血できる回数や量には限りがあります。
そのため、医療機関へ安定的に輸血用血液製剤をお届けするためには、1年を通じて一時期に偏ることなく、献血にご協力いただく必要があります。このような事情から、定期的な献血をお願いしています。
※写真はイメージ
――血液が足りなくなるとどうなるのか?
日本国内では、少子高齢化の影響により、主に輸血を必要とする高齢者層が増加しています。
一方で若い世代での献血が減少しており、特に10~30代の協力者数がこの10年間で約31%減少しています。少子高齢化がますます進んでいくと、血液の安定供給に支障をきたす恐れがあります。
――「A型が少ない」など、足りていない血液型はある?
お話したとおり輸血用血液製剤には有効期間があるため、日本赤十字社では、直近の医療機関からの需要の動向、献血協力の状況などを考慮し、先々の必要量を見据えて、地域ごとで血液型別に献血をお願いすることはあります。
しかし、特に足りない血液型というのはありません。
献血でたまるポイントで記念品と交換が可能
――献血をするメリットはある?
日本赤十字社では『ラブラッド』という献血ウェブ会員サービスを提供しています。このサービスを利用すれば献血の予約をしたり、献血記録を閲覧したりできます。
また、献血をするごとにもらえるポイントを貯めれば、記念品と交換することも可能です。
『ラブラッド』アプリでは献血未経験の方もプレ会員登録ができるため、献血を考えている人は、『ラブラッド』をご利用ください。
※写真はイメージ
最後に、日本赤十字社からこのようなメッセージがありました。
今後も患者さんへ血液を安定的に届けるためには、まだ献血を経験したことがない若い世代を中心に献血について理解してもらい、広くみなさまに協力していただく必要があります。
興味を持っていただけたら、ご来場をお待ちしております。
また、日本赤十字社では献血いただく方、輸血を受けられる方、双方の健康と安全をお守りするため、採血に関してさまざまな基準を設けており、献血者のみなさまにも、検査を目的に献血をしないことや問診に正しく答えて献血していただく『責任ある献血』をお願いしています。
献血に協力する若い世代が減っており、このままでは輸血ができなくなるなど、さまざまな問題が起こる可能性があるとのことです。
社会問題の解決にもつながるので、できる範囲で協力を検討してみてはいかがでしょうか。
『ラブラッド』や献血の流れについては、下記のウェブサイトから確認できるので、興味のある人はのぞいてみてくださいね。
献血 Web 会員サービス「ラブラッド」
献血の流れ
[文/デジタル・コンテンツ・パブリッシング・構成/grape編集部]